不思議な時間
しん、とした庭
ただひたすらに
スケッチブックに
鉛筆を走らせていた
何も考えず
ただ一心に見つめる
目の前の
草木と苔と石だけを
作庭家が
そこにここに植えた
一本々が
置いた石の
一つ々が
にわかに
私の中で意味を持ちだす
会話とは
こんな風にも
交わすことができるのか
時代を
時間を
場を
越えて
かつての造り手たちの
考えや心根に
ふと触れることがあるのか
不思議の時間
永遠につながる
無の時間
しん、とした庭
ただひたすらに
スケッチブックに
鉛筆を走らせていた
何も考えず
ただ一心に見つめる
目の前の
草木と苔と石だけを
作庭家が
そこにここに植えた
一本々が
置いた石の
一つ々が
にわかに
私の中で意味を持ちだす
会話とは
こんな風にも
交わすことができるのか
時代を
時間を
場を
越えて
かつての造り手たちの
考えや心根に
ふと触れることがあるのか
不思議の時間
永遠につながる
無の時間