俺は見たんだ 日本の最後の姿を
1984年 大学三年生だった
キャンパスがある、お茶の水の街は、いつも人でごった返していた
そこら中に建築工事現場があって、大きなクレーンが立っていた
気が付けばいつの間にか高層ビルに建て替わっていた
しばらく行かなかった街は、見間違うほど景色が変わっていた
テレビのニュースでは
東京の土地価格で、アメリカ本土の全部の土地を買ってもお釣りがくるとか
日本でしか作れない製品が次々と生み出され
やがて産業、市場を支配するだろうとか
今この時、日本という国が世界の頂点に立たことを高