- 運営しているクリエイター
#短編小説
〈小説〉ワイロ的赤い果実
『高崎さんからお土産』と書かれたメモが貼り付けられている箱がスタッフルームのテーブルに置いてあった。
僕はロッカーから自分のユニフォームを取り出しジーパンを脱ぎながら、オリーブオイルとチーズとビールとトマトソースの混じった何とも言えない異臭がする綿パンを履きつつ箱を見た。
和紙のような素材の白に、桜の花びらを思わせるような桃色が小川のせせらぎを表すように斜めにあしらわれている。
綿パンのチャ
『高崎さんからお土産』と書かれたメモが貼り付けられている箱がスタッフルームのテーブルに置いてあった。
僕はロッカーから自分のユニフォームを取り出しジーパンを脱ぎながら、オリーブオイルとチーズとビールとトマトソースの混じった何とも言えない異臭がする綿パンを履きつつ箱を見た。
和紙のような素材の白に、桜の花びらを思わせるような桃色が小川のせせらぎを表すように斜めにあしらわれている。
綿パンのチャ