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離職が止まらなかった組織を、人が根付く組織にするためにやった3つのこと

社員が10〜30名くらいの規模の経営者の方から、離職者が増えて困っているという話を、ここ数年でよく耳にするようになりました。
一見、特に不満もなさそうに、むしろ嬉々として働いている社員から、ある日突然「来月辞めさせていただきます」なんて言われたら…相当ショックですよね。


この状況下でも、昇給させている。
利益も出して賞与もはずんだ。
なのに、一体なぜ?

…お気持ち、痛いほどわかります。


一方、社員の人たちの声を拾うとこんな感じです。

「頑張れば評価するって言うけど、何をどう評価してるの?」
「どうなれば、昇給できるの?社長のさじ加減? 結局は、好き嫌いなんじゃない?」
「無事採用してもらったけど、その後は、放置プレーだな」

約2年前、デザイン事務所の代表である林さん(仮名)から「ちょっと、助けてくれない?」と、声をかけてもらった時も、まさにそんな状態でした。
せっかく良い社員が入ってくれても、辞めていく…この状態に歯止めをかけたいけど、どこから手をつけていいのか分からないのだ、と。


そこから外部コーチ/人事コンサルタントとして関わらせていただき、今、会社の雰囲気はガラっと変わり、目指していた離職を減らし定着率UPの状態を作ることができました。

林さんとタッグを組み、取り組んできたことを、これを読んでぜひヒントにしていただきたいと思います。


辞める理由はそれぞれあると思うのです。
でも、会社と個人。双方にとって「良い辞め方」と逆に「残念な辞め方」があるなぁ、とも。

仕事をする上で大切にしているものが、環境を変えることで手にすることができるなら、むしろ送り出してあげてもいいと思っています。これは良い辞め方。

一方、改善の余地があったのに、時すでに遅しのパターンや、互いが誤解を抱いた状態でお別れをするのは、勿体ない。これは、避けたいですよね。
今回林さんには、後者の「残念な辞め方」をなくしていくことにフォーカスすることを提案しました。さらに理想の状態として、

社員それぞれが自分の成長を実感でき
→環境を楽しめることで人が根付き
→どんどん自走する会社を目指そう
と方向性を固めました。


個々人のモチベーションの源泉を見つけ、刺激し高めていく機会を作ることで、それは組織のパワーにもなる

そこで取り組んだことが、以下の3つです。

① 会社が目指している方向性、社員に期待することを整理して仕組みにした
② 個々人のモチベーションの源泉を探求した
③ ②を刺激するor満たされる機会をドンドン作った

それぞれに、もう少し詳しく説明していきます。

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