沖縄の風に吹かれて 〜不思議な出会いと自分を甘やかす意味〜
先日まで、沖縄の澄んだ空のもと、遅めの夏休みを過ごしてきました。
旅のテーマは「デジタルデトックス」。
携帯を切り離し、海を眺めたり、自然を散策したり、気ままにドライブを楽しんだり。
ただ何もせずに過ごすことに専念する旅は、とても心地よかったです。
何より嬉しかったが、滞在したホテルに、ライブラリーがあったこと。
普段は、どうしても仕事に絡むような内容の本を優先して読んでしまうのですが、こう言う機会だからと、普段後回しにしている本を数冊持ってきました。
それ以外にも、このライブラリーで、普段読まないジャンルの本も手に取ってみました。
静かで落ち着いた雰囲気に浸りながら、今回の旅では大半の時間をそこで過ごしました。
甘やかす、じゃない。激甘でお願いします!笑
でも最も印象的な出会いは、本の中ではなく現実の世界にありました。
チェックイン時にホテル内で受けられるマッサージに惹かれて、即予約。
そして迎えた翌日。
案内された施術を受ける場所は、とても広々とした空間で、オーシャンフロントの2面採光の部屋でした。
ホテルが山の上にあるため、街や海を一望できる素晴らしい眺めで、待っている間も最高の気分でした。
少しして、担当してくれる方が、遠くから私を見つけると満面の笑みで、こちらに近づいてきます。しかも、小走りで笑
目鼻立ちの整った、沖縄美人なその方は、
「初めて会った気がしないね。昨日、れいかさんの予約が入ったと聞いて、今日、会えるのが楽しみで仕方なかったよ」と、なぜか、若干興奮気味で笑、嬉しそうでした。
そして、いざ施術が始まると、彼女の手の温かさと柔らかさに身体の力が抜けて、すぐに半分夢の中へいるような、フワフワな世界へ誘われていきました。
やがて施術が終わると、彼女は優しく私の目を見つめながら、最初のノリノリのテンションではなく、静かにポツリポツリと言葉を切り出しました。
「れいかさんは、きっと読書が好きな方だね。それはあなた自身を成長させるだけでなく、他の人の役に立ちたい、と言う思いが大きいからだよね…」
私は驚きながら、
「え?!…そうなんです。本が大好きで、今回もたくさん持ってきました。昨日もライブラリーでずっと本を読んでいました」と答えました。
少し驚いた私に彼女は微笑みます。
そして続けて、こんな風に話してくれました。
「もっと自由に生きたいと思う気持ちに正直になって欲しいよ。海外にも行きたいのなら、行ってみたらいい。自分が自由に振舞うことは誰からも叱られないからね…」
実は、施術中に「来年は1ヶ月くらい海外で旅行しながら仕事がしたい(なんて贅沢だよな。でもできないってことないよな…むにゃむにゃ)」などと思いついたのです。
なので、その彼女の言葉に驚きました。
なぜそれをわかったのかと尋ねると、「触れていると、いろいろなイメージが浮かんでくるんだよ」と、彼女。
「あなたは他の人のために尽くすことがとても好きな人だね。でもね、これからの人生は、もっと自分に尽くすこと、やりたいことをやってみてください。私はよく、自分にもっと優しく&甘くして欲しい、と言っているのですが。れいかさんは“激甘”でお願いします。もっと自分を甘やかして、自由に生きてください」
他にも、私の内に秘めた想いや他の誰にもわからないことに触れ、優しく伝えてくれました。
彼女の温かい声と人柄に包まれ、心の奥底を優しく撫でられるような感覚に、気づくと自然と涙が溢れてしまいました。
その時、窓の外に目をやると、なんと海の上に大きな虹がかかっていました。
すると、彼女は私の足をポンポンと叩き、
「ほら、まるで新しい旅の始まりを祝っているみたいだね。さあ、行きなさい、って言っているようだね」と、ニコニコの笑顔を向けてくれました。
それ以降、彼女が伝えてくれた言葉を、旅の間中ずっと、考えていました。
自分を甘やかす、、って。自分にとってはどう言うことなんだろう?って。
思い切り自分を甘やかすこととは…
その後は、親戚がいる北部のヤンバルの地を訪れました。
ここでも、家族(親族)の温かさを再確認しました。
みんなで話していると、とにかく楽しくて、「こんなことを始めようと思ってる」とか「れいかに手伝って欲しいことがあって…」など、いろいろなアイデアが浮かんだり、イメージが湧いてきます。
そして、ここで、ハッと気づかされました。
私にとって、自分を甘やかすとは、自分の情熱や夢を追い求めることなんじゃないかな、と。
それが、私の心を豊かにすることに繋がるんだろうな、と思いました。
普段の東京での生活も私にとってはとても貴重です。いろいろな人、情報との出会い。そこから得られる刺激や学び、スピード感は心地よく活き活きと生きる活力になります。
一方で、沖縄でのゆったりとした時間の流れや人々も、私にとっては宝物です。
これからは、もっとこの両者のバランスを大切にしながら生きていきたいと感じる旅でした。
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