【文豪ストレイドッグス×角川文庫】コラボカバー作品一覧
文豪たちの不朽の名作を「文豪ストレイドッグス」のアニメキャラクターたちが彩る!
今年8周年を迎える、アニメ「文豪ストレイドッグス」×角川文庫のコラボカバー作品をまとめました。
アニメ「文豪ストレイドッグス」×角川文庫コラボカバー作品
中島敦『李陵・山月記・弟子・名人伝』
中国古典に材をとり、人間の存在とは何か、を鮮烈に問いかける著者の代表作六編を収録
五千の少兵を率い、十万の匈奴と戦った李陵。捕虜となった彼を司馬遷は一人弁護するが。讒言による悲運を描いた「李陵」、人食い虎に変身する苦悩を描く「山月記」など、中国古典を題材にとった代表作六編。
太宰治『人間失格』
自己の生涯を極限までに作品に昇華させた太宰文学の代表作
無頼の生活に明け暮れた太宰自身の苦悩を描く内的自叙伝であり、太宰文学の代表作である「人間失格」と、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描き、命日の由来にもなった「桜桃」を収録。
芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥』
珠玉と呼ぶにふさわしい極上短編が、こんなに読みやすくなりました。
荒廃した平安京の羅生門で、死人の髪の毛を抜く老婆の姿に、下人は自分の生き延びる道を見つける。表題作「羅生門」をはじめ、初期の作品を中心に計18編。芥川文学の原点を示す、繊細で濃密な短編集。
国木田独歩『武蔵野』
初期の名作を収録した独歩の第一短編集。中島京子氏による豪華解説つき。
日本の自然主義の先駆けと称された表題作をはじめ、初期の名作を収録した独歩の第一短編集。人気アニメ「文豪ストレイドッグス」とコラボレーションした特別カバーの新装版。(解説:中島京子氏)
江戸川乱歩『D坂の殺人事件』
大乱歩が残した作品群から、推理・探偵小説を選りすぐった傑作集!
名探偵・明智小五郎が初登場した記念すべき表題作を始め、ミステリ要素を多く含んだ作品をセレクト。自らも数々の推理小説を書き、多くの推理作家の才をも発掘してきた巨人の傑作選をぜひご堪能あれ。
中原中也 編者:佐々木幹郎『汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集』
夭折の天才詩人・中原中也の作品がいま蘇る!まったく新しいアンソロジー。
「汝陰鬱なる汚濁の許容よ、更めてわれを目覚ますことなかれ!」(羊の歌『山羊の歌』所収より)。
日本の近代詩史に偉大な足跡を残した夭折の天才詩人中原中也。30年の生涯の間に作られた詩の中に頻出し、テーマとなることが多かった三つの言葉、「生きる」「恋する」「悲しむ」を基軸に、制作年月推定順に作品を精選。代表作「汚れつちまつた悲しみに……」をはじめとする、今なお心を揺さぶられる詩篇の数々から、中也の素顔を浮かび上がらせるまったく新しいアンソロジー詩集。
谷崎潤一郎『痴人の愛』
谷崎の耽美主義が最も発揮された代表的作品。解説・島田雅彦
「つまりナオミは天地の間に充満して、私を取り巻き、私を苦しめ、私の呻きを聞きながら、それを笑って眺めている悪霊のようなものでした」 独り者の会
社員、譲治は日本人離れした美少女ナオミに惚れ込み、立派な女に仕立てやりたいと同居を申し出る。我儘を許され性的に奔放な娘へ変貌するナオミに失望しながら、その魔性に溺れて人生を捧げる譲治の、狂おしい愛の記録。谷崎の耽美主義が発揮された代表作。解説・島田雅彦
坂口安吾『堕落論』
角川文庫の名作が読みやすくなって新装!
「堕ちること以外の中に、人間を救う便利な近道はない」。第二次大戦直後の混迷した社会に、かつての倫理を否定し、新たな考え方を示した『堕落論』。安吾を時代の寵児に押し上げ、時を超えて語り継がれる名作。
織田作之助『天衣無縫』
戦中・戦後に無頼派として活躍した著者の、大阪の魅力溢れる名短編集!
太宰治、坂口安吾とともに無頼派として活躍し、大阪という土地の空気とそこで生きる人々の姿を巧みに描き出した短編の名手による表題作を始め「夫婦善哉」「俗臭」「世相」など代表的作品を集めた傑作選。
太宰治『斜陽』
戦後のベストセラー、太宰の代表作が新装版で登場!
没落貴族のかず子は、華麗に滅ぶべく道ならぬ恋に溺れていく。最後の貴婦人である母と、麻薬に溺れ破滅する弟・直治、無頼な生活を送る小説家・上原。戦後の混乱の中を生きる4人の滅びの美を描く。
与謝野晶子 訳注:今野寿美『みだれ髪』
「みだれ髪」全399首を訳とともに味わう!
「やは肌のあつき血汐に触れも見でさびしからずや道を説く君」「みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす」「いとせめてもゆるがままにもえしめよ斯くぞ覚ゆる暮れつ行く春」……燃えるような激情を詠んだ与謝野晶子の第一歌集「みだれ髪」。近代短歌の金字塔をうちたて、多くの若い詩人や歌人たちに影響を与えた作品の数々を、現代語訳とともに味わう。晶子の同時代作品を集めた「みだれ髪拾遺」を所収。
澁澤龍彦 編者:東雅夫『ドラコニアの夢』
コラボカバーのアンソロジー文庫で澁澤龍彦のエッセンスを味わおう! 珠玉のエッセイや小説などを収録。
サドやコクトーの名訳で知られる仏文学者、西欧異端文化の紹介者、達意のエッセイスト、絢爛たる物語作家――いくつもの魅惑的な顔を有する文人・澁澤龍彦は、みずからの文学世界をドラコニア(龍彦の国)と呼んだ。
本書は「澁澤龍彦×文豪」をコンセプトに、新世代の読者に向けて編まれたアンソロジーである。
古今東西の文豪たちをめぐるエッセイを中心に、小説、評論、紀行、対談など全26篇を収録。
宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』
楽団のお荷物だったセロ弾きが、動物たちとのふれあいに心を癒していく表題作ほか
楽団のお荷物のセロ弾き、ゴーシュ。彼のもとに夜ごと動物たちが訪れ、楽器を弾くように促す。鼠たちはゴーシュのセロで病気が治るという。表題作の他、「オツベルと象」「グスコーブドリの伝記」等11作収録。
泉鏡花『高野聖』
幻想文学の名作が、文字の読みやすい改版で登場!
飛騨から信州へと向かう僧が、危険な旧道を経てようやくたどり着いた山中の一軒家。家の婦人に一夜の宿を請うが、彼女には恐ろしい秘密が。耽美な魅力に溢れる表題作など5編を収録。文字が読みやすい改版。
福沢諭吉 訳者:佐藤きむ 解説:坂井達朗『福沢諭吉「学問のすすめ」 ビギナーズ 日本の思想』
あるべき日本人の姿を熱く語った空前のベストセラー!
明治維新直後の人々に、諭吉が、新時代にふさわしい学問をおおいにしようと勇気付けた「学問のすすめ」全17編を読みやすい口語訳で掲載。ベストセラーとなりながら、一方で強烈な批判を受けた諭吉が憤然と筆を執った「学問のすすめの評」(現代語訳)、また諭吉の人物像を語る読み物「エピソードからみた福沢諭吉」、略年表、読書案内を加えた。目にやさしい大きな文字で、啓蒙家であり教育家の諭吉の人と思想が理解できる。
森鴎外『舞姫・うたかたの記』
激しくも悲しい恋の顛末を描いた名作
エリート官僚の太田豊太郎は、留学先で孤独に苦しむ中、美貌の舞姫エリスと恋に落ちた。世紀末のベルリンを舞台に繰り広げられる激しくも悲しい青春を描いた「舞姫」など5編を収録。文字が読みやすい改版。
中島敦『文字禍・牛人』
中島敦の知られざる傑作6編を選りすぐって収録!
アッシリアにある世界最古の図書館には、毎夜文字の精霊が出るという。文字に支配される人間を寓話的に描いた「文字禍」をはじめ、「狐憑」「木乃伊」「虎狩」等人間の普遍を目指した著者の傑作6篇を収録。
芥川龍之介『藪の中・将軍』
教科書でおなじみの「藪の中」等、円熟した技巧と多彩なテーマが光る17篇
『今昔物語』を典拠に、真実の不確かさを巧みな構成で鮮やかに提示した「藪の中」、神格化された一将軍の虚飾を剥ぐ「将軍」等、様々なテーマやスタイルに挑戦した大正10年頃の円熟期の作品17篇を収録。
宮沢賢治『風の又三郎』
名作の誉れ高い表題作のほか、「なめとこ山の熊」「ガドルフの百合」「マグノリアの木」などを収録
谷川の岸にある小学校に転校してきたひとりの少年。その周りにはいつも不思議な風が巻き起こっていた――落ち着かない気持ちに襲われながら、少年にひかれてゆく子供たち。表題作他九編を収録。
夢野久作『犬神博士』
天下の奇人が語りはじめた、世にも珍妙な冒険譚
おかっぱ頭の少女チイは、じつは男の子。大道芸人の両親と各地を踊ってまわるうちに、大人たちのインチキを見破り、炭田の利権をめぐる抗争でも大活躍。体制の支配に抵抗する民衆のエネルギーを熱く描く。
江戸川乱歩『魔術師』
名探偵の恋!? 明智夫人との馴れ初めも描いた、愛憎が交錯する本格推理!
名探偵・明智小五郎が思いを寄せる玉村妙子の叔父に、毎夜無気味な紙切れが届く。しかし捜査へ向かう道中で、明智は賊に捕らえられてしまう。賊の娘・文代の助けで辛くも脱出するものの、玉村家では叔父が殺され、首とダイヤが消えるという事件が……。一族を執拗に狙う怪賊・魔術師に明智はどう立ち向かうのか? そして文代と妙子の間で揺れ動く探偵の恋の行方は? 傑作中編の「魔術師」他、初期短編「黒手組」収録。
小栗虫太郎『黒死館殺人事件・完全犯罪』
日本3大ミステリの一つにあげられる傑作!
黒死館と呼ばれる降矢木家の城館は、過去に変死事件が続いた不吉な館として知られていた。数か月前、当主の算哲までもが不可解な自殺を遂げ、その後も屋敷の住人が次々と襲われてゆく。博覧強記の探偵、法水麟太郎は、神学、呪術、占星術、数学、化学、文学などあらゆる知識を縦横に駆使して事件を解決に導いてゆく――(「黒死館殺人事件」)。日本三大奇書の一つと言われる本作のほか、小栗虫太郎名義でのデビュー作「完全犯罪」も収録。
坂口安吾『暗い青春』
青春は暗いものだ。厭世の彼方に希望の光を見いだした、安吾の傑作
青春ほど、死の翳を負ひ、死と背中合せな時期はない――。同人誌を編集するため、あるじが自殺して間もない芥川龍之介の旧宅に通った日々。苦悶がしみついているかのように陰鬱な部屋が思い起こさせるのは、青春時代に死んでいった仲間たちの姿だった。人間の喜怒哀楽の舞台裏に潜む、振り払い難き「死」の存在に、無頼派の旗手が独自の視点から肉迫を試みた。表題作「暗い青春」ほか、火花の如き輝きを放つ短編10編を収録。
立原道造『優しき歌』
透明感あふれる抒情詩集、待望の復刊
「影は きいてゐる 私の心にうたふのを/ひとすぢの 古い小川のさやぎのやうに」」(「真冬のかたみに……」)。24歳で夭折した立原道造が遺した詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』『優しき歌』。音楽的で構築的なソネット形式による透明感あふれる抒情詩集を全て収録。ほか、悩み多き青春が綴られた高等学校時代の習作や草稿詩篇、旅先での絶筆「南国の空青けれど」など、類なき詩人の純粋な魂と試行錯誤の様を多面的に収める。
小栗虫太郎『夢殿殺人事件』
「黒死館殺人事件」でおなじみの刑事弁護士・法水麟太郎が活躍!
北多摩の尼寺・寂光庵。夢殿とよばれる密室にて、推摩居士は殺されていた。夢殿の2階へ続く階段の壁に直立した血みどろの屍体は、体中の血を全て抜かれ、両上腕と両腰にはそれぞれ梵字形の傷が刻まれていた。そして、3階の孔雀明王の大画幅の前からは巨鳥の趾跡が……。庵主に依頼された刑事弁護士・法水麟太郎は、事件解決に乗り出す(「夢殿殺人事件」)。「黒死館殺人事件」でおなじみの名探偵が活躍する傑作短編集。解説・竹本健治
横溝正史『獄門島 金田一耕助ファイル 3』
網元の美しい三姉妹を襲う悪夢のような連続殺人、戦友の遺言で島を訪れた金田一の推理は
瀬戸内海に浮かぶ獄門島。南北朝の時代、海賊が基地としていたこの島に、悪夢のような連続殺人事件が起こった。金田一耕助に託された遺言が及ぼす波紋とは? 芭蕉の俳句が殺人を暗示する!?
漫画家・泳与さんによるコラボカバー作品
江戸川乱歩『黒蜥蜴と怪人二十面相』
名探偵・明智小五郎の二大ライバルが一冊に!
美貌と大胆なふるまいで暗黒街の女王に君臨する「黒蜥蜴」。ロマノフ王家のダイヤを狙う「怪人二十面相」。 乱歩作品の中でも屈指の人気を誇る、名探偵・明智小五郎の二大ライバルの作品が一冊で楽しめる!
江戸川乱歩『鏡地獄』
「人間椅子」「パノラマ島奇譚」他、怪奇・幻想ものの傑作八編を厳選収録!
少年時代から、鏡やレンズ、ガラスに異常な嗜好を持ち、それが高じてついには自宅の庭にガラス工場まで作ってしまった男がたどる運命は……(「鏡地獄」)。表題作のほか、 「人間椅子」「人でなしの恋」「芋虫」「白昼夢」「踊る一寸法師」「パノラマ島奇談」「陰獣」という、乱歩の怪奇・幻想ものの傑作・代表作を選りすぐって収録。編/解説・日下三蔵
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