見出し画像

【ブックガイド】仲良くなんか、なくてもいい こじれ気味、のち突破するガールズ小説5選

思えば彼女のこと、最初から嫌いだった、とか。
本人に悪気がないんだろうけど、はっきり言って気に障る、てか迷惑、とか。
かと思うと、
会った瞬間にわかってしまう。このひとは自分の人生を変える存在だと。
――正直、前提なんかどうだっていいのかもしれない。とにかく、わたしたちは出会ってしまったのだ。そして、ためらいながら(不本意ながら?)背中を預け合い、一緒に戦いはじめる。この理不尽で残酷な世界を踏んづけ、突破するために。



関かおる『みずもかえでも』KADOKAWA

落語家たちの情熱が、 目標を見失ったカメラマンの心に再び火をともす!

第15回 小説 野性時代 新人賞 受賞作!

落語好きの父に連れられ寄席に通うなか「演芸写真家」という仕事を知った宮本繭生は、真嶋光一に弟子入りを願い出る。「遅刻をしないこと」「演者に許可なく写真を撮らないこと」を条件に許可されるが、ある日、繭生は高まる衝動を抑えきれず、落語家・楓家みず帆の高座中にシャッターを切ってしまう。繭生は約束を破ったことを隠したまま演芸写真家の道を諦める。それから4年、ウェディングフォトスタジオに勤務する繭生のもとに現れたのは、あのみず帆だった……。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

山本弘『怪奇探偵リジ―&クリスタル』(角川文庫)

どんな事件もおまかせあれ!私たちの武器は、この”スペシャル・ボディ”。

1938年、ロサンゼルス。グラマーな美人私立探偵と、SFオタクの少女助手が、血なまぐさい不可思議な事件の数々に挑む! 型破りな謎と解決法が痛快の、キュートでエログロ満載のオカルト・ミステリ。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

嶽本野ばら『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん』(小学館文庫)

乙女のカリスマ作家・嶽本野ばらの名作。

四方八方田んぼだらけの茨城県下妻。そんな田舎で浮きまくりのバリバリロリータ少女・桃子は、大好きなお洋服欲しさに始めた個人販売で、これまた時代遅れなバリバリヤンキー少女・イチゴと出会う。見た目も趣味も全く違うこの二人。わかり合えるはずはないのに、やがて不思議な友情が芽生えて……。ギャグぶっちぎり! 思いっきり笑ってほんのり泣ける爆走青春ストーリー。

小学館オフィシャルサイトより引用

王谷晶『ババヤガの夜』(河出文庫)

拳の咆哮轟くシスターハードボイルド!

お嬢さん、十八かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う――。暴力を唯一の趣味とする新道依子は、腕を買われ暴力団会長の一人娘を護衛することに。拳の咆哮轟くシスターハードボイルド!

河出書房新社オフィシャルサイトより引用

藤野可織『ピエタとトランジ』(講談社文庫)

私たちの冒険は続く――「死」が二人を分かつまで。

親友の名前はトランジで、私はピエタ。
彼女に出会ったその日から、最高にクレイジーな人生がはじまった!

頭脳明晰な探偵のトランジと、彼女に惚れ込む助手のピエタ。トランジは殺人事件を誘発する体質の持ち主で、二人の周囲では次々に人が死んでいく! 事件を解決しつつ各地を転々とする二人だったが、トランジには人類を脅かすさらなる秘密があった――。芥川賞作家が放つ傑作ロマンシス・エンターテインメント!

講談社オフィシャルサイトより引用


いいなと思ったら応援しよう!