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【祝・直木賞ノミネート】木下昌輝を初めて読むならこの5冊!

徳島県蜂須賀藩のお家騒動を描いた痛快歴史エンタテイメント長編『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚』(徳間書店)が「第172回 直木三十五賞」にノミネートされ、話題の作家・木下昌輝さん。

本記事では、木下さんの作品の中から「初めて読む人におすすめしたい小説5選」をご紹介します!


木下昌輝を初めて読むならこの5冊!

『宇喜多の捨て嫁』(文春文庫)

「第92回 オール讀物新人賞」他受賞&「第152回 直木三十五賞」ノミネートで注目を浴びたデビュー短編集

戦国時代の備前の国で宇喜多直家は権謀術策を縦横無尽に駆使し、成り上がっていった。
腐臭漂う、傑作ピカレスク歴史小説見参!

表題作は、権謀術数によって勢力拡大を図った戦国大名・宇喜多直家によって、捨て駒として後藤勝基に嫁がされた四女・於葉の物語。本書ではほかに五編の短編を収録。いずれも戦国時代の備前・備中を舞台に、昨日の敵は味方であり明日の敵、親兄弟でさえ信じられないという過酷な状況でのし上がった、乱世の梟雄・宇喜多直家をとりまく物語を、視点とスタイルに工夫をこらしながら描く。

文藝春秋オフィシャルサイトより引用

『敵の名は、宮本武蔵』(角川文庫)

宮本武蔵の真の姿を、7人の敵側の視点から描く――「第30回 山本周五郎賞」「第157回 直木三十五賞」「第8回 山田風太郎賞」にノミネートされた話題作!

数々の剣客を斃し、最強と呼ばれた宮本武蔵。戦った剣豪たちは、彼に何を見たのか。島原沖田畷の戦いで“童殺し”の悪名を背負い、家中を追放された鹿島新当流の達人・有馬喜兵衛の前に、宮本無二斎と、弁助と呼ばれる十二、三歳の子供が現れた。弁助、のちの武蔵は、真剣で「生死無用」の果し合いをするというのだが……(「有馬喜兵衛の童討ち」)。全7篇の物語で紡ぐ、まったく新しい宮本武蔵の物語。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

『剣、花に殉ず』(KADOKAWA)

宮本武蔵、最大のライバル・雲林院弥四郎の豪放な生涯を描いた剣豪エンタメ小説!

塚原卜伝に始まる鹿島新当流兵法、その奥義「一の太刀」の伝承者・松軒を父に持つ、雲林院弥四郎。自分独自の「剣」を求める彼は、関ケ原合戦の九州戦線・石垣原の戦いで宮本武蔵と宿命的な出会いを果たし、天啓を得た! やがて江戸に出た弥四郎は、小姓の光をはじめ、剣の道の極みを志す友垣と交わり高みを目指す。しかし、足利義輝の落胤を称する新当流の達人・道鑑が立ちふさがる……!

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

『愚道一休』(集英社)

室町時代の破戒僧・一休宗純の生涯に真っ向から挑んだ、「第41回 織田作之助賞」候補作

「立派なお坊さんになるのですよ」。
母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。怠惰、折檻、嫉妬、暴力。ひたすら四書五経を学び、よい漢詩を作らんとすることをよすがとする彼の前に将軍寵臣の赤松越後守が現れ、その威光により、一気に周囲の扱いが変わっていく。しかし、赤松が帝の血をひく千菊丸を利用せんとしていることは明らかだった。
周建と名を改め、建仁寺で詩僧として五山の頂点が見えたのにも拘わらず、檄文を残して五山から飛び出し民衆の中に身を投げる。本当の救いとは、人間とは、無とは何なのか。腐敗しきった禅を憎み、己と同じく禅を究めんとする養叟と出会い、その姿に憧れと反発を同時に抱えながら、修行の道なき道をゆくのだった。己の中に流れる南朝と北朝の血、母の野望、数多の死、飢餓……風狂一休の生そのものが、愚かでひたすら美しい歴史小説の傑作。

集英社オフィシャルサイトより引用

『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚』(徳間書店)

巨額の借財を抱える徳島藩を立て直せるか⁉ 藩主と家臣団の奮闘を描いた「第172回 直木三十五賞」候補作!

アクション&サスペンス満載、著者渾身の痛快歴史エンタテイメント長編!

徳島藩を二分する家臣団の対立が勃発する。
新藩主として第十代藩主・蜂須賀重喜を迎え、気鋭の中老たちは、藩政改革と藍玉の流通を取り戻そうと闘い始めた…。
ところが、新藩主はあまりにも斬新な改革案を打ち出した!
特産品の「藍」は借財に苦しむ藩を救うのか?

「改革で大切なのは、人の心を変えること!」

徳間書店オフィシャルサイトより引用


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