見出し画像

美味しんぼのトンポーロー

やあ、みんな。ケイチェルおじだよ。

昨日は休みだったから、今日はお疲れ金曜日なんて言ってられない。本当は昨日トンポーローっていう時間のかかる料理を作る予定だったんだけど、マカロン作りに時間かかりまくって昨日は晩飯なし。で、今日作ることにした。

グルメを自認するならぜひ全巻読破して欲しい『美味しんぼ』。特に初期の20巻くらいまでは山岡さんがトガりまくっててめちゃオモロ。「トンカツ慕情」を始めする伝説的なエピソードもほとんど初期に集中してると言っていい。

中期になると山岡さんが急におちゃらけキャラになって、落語好きの原作者(雁屋哲)らしい料理ギャグマンガの味わいだ。有名な「ラーメン三銃士」も登場する。後期の「全県味巡り編」は「ただの郷土料理紹介マンガ」っていう批判はあるものの、おいたんは日本の食文化の奥深さを伝える素晴らしいマンガだと思う。お笑い要素には欠けるけど。

で、今日のトンポーロー(東坡肉)はコミックス第2巻、初期も初期の話。山岡さんとクリ子ちゃん(この頃はまだ可愛らしい)と2人の東西新聞社の同僚女子で横浜中華街に食べ歩きに出かける。「雑誌でベタ褒めなのよ!」って言う同僚女子の案内で行列に並んだ一軒目のお店、入るなり店員に「早く席に着いてよ、忙しいんだからッ!」とドヤしつけられる御一行。いろいろ料理を頼むも「うちは取り皿は1人1枚でやってますから」と言われて山岡さんがブチ切れて「ゴマソースの物もチリソースの物も同じ皿で取れって言うのかっ!?」(笑)

「こんな店では何も食べちゃいけない」と言って、勘定だけ払わされて何も食べずに店を出る御一行。「でもせっかく中華街に来たんだし、有名なお店で食べなきゃ」っていう同僚女子に連れられて2軒目へ。

行列に並んだ後、他の同僚が美味しそうにエビチリやら春巻きやら食べてるなか、山岡さんが最初に箸を着けて一言「この豚バラ煮込みは出来そこないだ。食べられないよ」(笑)

とにかくトガりまくって面倒くさい山岡さん。話が聞こえた店主が激おこで厨房から包丁持って出てくるんだけど、その場に居合わせた周大人っていう金持ち中国人が間に入って「それならお二人に私のうちで豚バラ煮込みを作って対決してくれませんか」ってことになるわけ。

で、その山岡さんの豚バラ煮込みをおいたんがこれから作るわけだ。

材料はこれだけ。

画像1

本当は皮付きの豚バラ肉じゃなきゃ本当のトンポーローとは言えないんだけど、先日ウォーキングがてら府中市内の肉屋3軒回ったけど皮付きなんて売ってなかった。しょうがないので外が1番皮っぽいやつを購入。ぴちっとシートして3日ほど冷蔵庫に入れといた。

まずは豚バラをネギの青いとこと生姜と一緒に軽く茹でる。肉が白くなる程度でいいらしい。5分くらいかな。

画像2

ぴちっとシートしたからか、ほとんどアクが出ない!ぴちっとシートすげー。なお、この茹で汁は後で使います。

茹でた豚を醤油大さじ2ずつの液につけときます。ここまでは今日のお昼休みに済ませた。

画像3

仕事終わってすぐ、豚肉を油で炒め、前面に焼き色をしっかり付けます。

画像4

本当は油で揚げるらしいんだけど、揚げ焼きで。

再び醤油と酒の容器に戻し、最初の茹で汁を生姜と一緒に少し加え、八角を入れて、蒸し器にセットします。

画像5

蒸し器がないので、普通の鍋で。この鍋のサイズに合う皿がなかったので、アルミのパウンドケーキ型を容器に使ったというわけ。このパウンド型、パン焼いたりリンゴケーキ焼いたり、思わぬところで大活躍。

画像6

あとは蓋をして2時間蒸します。山岡さん曰く「根気よく蒸し煮にするだけ」の料理。なのに、雑誌に取り上げられちゃったりして有名になった店主は、いつしか手抜きして作るようになったんだな。

蒸してるあいだ部屋中にただようアニスの香り。この香り好きだわー。

しかし2時間ってのは思いのほか長い。副菜作ったりしてもまだヒマあるから、noteでここまでの記事を書き上げた。

2時間後。

画像7

画像8

蒸してる間に水が入ったのか、タレは薄め。それとも本当のトンポーローはこんなもんなのか?

画像9

しかしタレなんて薄くても豚バラの味がしっかり。日本の角煮と違って砂糖は入らないから甘くはない。それがまた豚の旨さを引き立てる。八角の香りもちょうどいい。たまに中華料理屋によっては八角がキツすぎることあるけど、今回は程よくできた。脂たっぷりだけど、罪悪感感じる間もなく気づいたら食べ終わってた。2時間根気よく蒸し煮にしたし、山岡さんも本物のトンポーローと認めてくれるかな。

画像10

ちなみに右端はいこまゆきこさんのこちらの記事で教えて頂いたれんこん餅

これ、モチシャキしてて美味いわー。いこまさんが「お好みでバターを加えても」って仰るから、そんなん言われたらお好まない人なんていないでしょう?追い脂的なカロリー副菜にしちまったぜ。まあ昨日昼夜抜きだから今日はいいんだ。

あと、からちゃんさんから購入したカブの最後の1個も千枚漬けにしました。香川本鷹で作ると彩りも良くて最高ですね。

香川本鷹は新たに枝付きのものを購入して、いまキッチンに飾って緑が赤に変わっていくのを楽しみながら消費してます。

画像11

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?