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日本のパリでパリ丼を作る
ボンソワー!ケイチェルおじだよ。
おいたんの住んでる府中が「日本のパリ」って言われてることは、徐々にnote界隈に浸透してきてると思う。今やパリの方が「フランスの府中」とまで言われるくらいになりつつあるよな。
そんななか、なんと日本の福井県に「パリ丼」なる食べ物があるということを最近知ってしまったのだよ!府中ならまだしも、なんで福井でパリ丼!?いくらなんでもそれはちょっと誇張しすぎじゃない?
そのパリ丼とは、福井に本店を構えるソースカツ丼でお馴染みの、あの"ヨーロッパ軒"の名物メニューらしい。カツではなくメンチカツの丼をなぜかパリ丼と名づけているようだ。
ヨーロッパ軒の創業者、高畠増太郎氏は1906年から6年間ドイツに料理修行に行っていたらしい。そこで出会ったシュニッツェルとソースを元にして、1913年に東京・高田馬場に開業したヨーロッパ軒でソースカツ丼を出すようになったそうだ。店は関東大震災を機に福井に移転し、ソースカツ丼といえば福井のヨーロッパ軒と言われるくらいのご当地名物になったのはよく知られた話だね。
その高畠増太郎氏が在欧中に訪れたパリをイメージして作ったのがパリ丼らしい。しかしなんでメンチカツ?パリにメンチカツなんてあったっけな?何ぶん20世紀初頭のことなんで、もしかしたら当時のパリにメンチカツと似た料理があったのかもしれない。
大正ロマンの時代に、偉大な先達が料理修行に際して滞在したパリを想って作られた料理。なんかいいじゃないの。これは日本のパリでも作ってみないとね。
というわけで、材料はこちら。
ソースカツ丼の再現レシピはいくつかあるんだけど、パリ丼のはなかなかないんだよね。とりあえず、パリ丼がこちらの『ケンミンショー』で紹介されたときの記事を参考にして作ってみます。
最初に飴色玉ねぎを作ります。ヨーロッパ軒のメンチカツは飴色玉ねぎが入るらしい。
メンチカツ2個分の挽肉は170gくらいかな?パリ丼のメンチは豚肉100%らしいよ。
これに飴色玉ねぎを入れて粘りが出るまで捏ねます。
『ケンミンショー』のスクショを見る限り、メンチカツは挽肉と飴色玉ねぎだけっぽいんだよな。卵やパン粉はおろか、調味料すら入ってなさそう。ソースカツ丼の再現レシピで「肉に下味を付けない」って書いてるのがあったから、メンチカツも下味なしの可能性ある。ソースにたっぷり浸けるから下味不要なのかもね。
パリ丼のソースはソースカツ丼と同じらしい。ウスターソース大さじ3、醤油とみりん大さじ1ずつ、砂糖小さじ2で一煮立ちさせたものにしてみます。
ヨーロッパ軒の揚げ油はラードに牛脂を混ぜたものらしい。さすがに全部ラードは厳しいのでサラダ油にラードと牛脂を入れました。
メンチを成形して、小麦粉→卵→パン粉の順に付けます。パリ丼のメンチはかなり薄めみたいなので出来るだけ薄く成形したけど、衣を付けるのが難しい。
170度の油で揚げます!
揚がったメンチカツをソースに浸けます。
丼にご飯をよそってソースをかけまして、
メンチカツを2個乗せたら麗しきパリ丼のできあがり。
かなり薄く成形したはずなのに、結構膨らんでしまった。マックのパテみたいに薄く伸ばして冷凍しなきゃかな。
下味なしだけど、衣がたっぷりソースを吸い込んで充分味がついてるわ。メンチカツもソースもかなり美味しいんだけど、本物を食べたことないからこれが正解かどうか分からないっていうね。いつかヨーロッパ軒に行って答え合わせをしてみたいなあ。
今日はこの時期にしては暖かかったし、パリ丼を食べたら何となくパリの春を思い出したような気がするよ…ってそんなわけあるか。
おわり。