豚フィレ肉のプロヴァンス風ロゼワイン煮込み
ボンソワー!ケイチェルおじだよ。
タイトルとトップ画像からお分かりの通り、今回も「とりあえず柑橘系入れとけばプロヴァンス風」シリーズです。
別にシリーズ化したつもりはなかったんだけど、振り返ってみたら今までにイカ料理で2回プロヴァンス風を作ってるな。
これらの料理はネットのレシピだったりレイチェルレシピだったりするんだけど、おいたんフランスに住んだことがありながらプロヴァンス地方には行ったことがないから、果たして現地にこんな料理があるのか全く知らないというね。
しかし今回は違う。プロヴァンス地方に「ドーブ」という煮込み料理があることは確実。ドービエールっていう蓋つき鍋でコトコト煮込んだ料理のことらしい。一般的には牛肉を赤ワインで煮込んだ「ドーブ・ド・ブフ」が定番とのこと。みんな大好きミクニシェフもこないだ作ってたね。
しかし牛肉の赤ワイン煮だったら、ブフ・ブルギニョンと何が違うの?っていう疑問が出てくる。プロヴァンスらしくオレンジの皮やオリーブが入るのと、材料となる野菜が微妙に違うのかな。でもブフ・ブルギニョンは前に作ったことあるし、材料がちょっと変わるくらいならあまり面白くない。
と思ってレイチェル本を見てみたら、こんな風にアレンジされてた。
使用するのは普通の牛肉ではなく仔牛。そして仔牛肉の色に合うようにか、赤ワインではなくロゼワインで煮込むというスタイル。これなら新しい味の発見もありそうだし、妙にお洒落っぽいし、つまりはワクワクすっぞ。
と言っても、仔牛肉って日本じゃそうそう手に入らないよね。そこでおいたんは前から考えてたことを検証してみたくなった。仔牛の代替肉としては、豚フィレ肉が最適なんじゃなかろうか?
スーパーのブロック肉のコーナーで、豚バラは角煮やらサムギョプサルやら用途は広いね。肩ロースも煮豚にしたりカレーに使ったり、これまた馴染み深い部位だ。しかし豚フィレ肉っておいたんはイマイチ用途が分かってない。どこのスーパーでも常に一定量を置いてあるから需要はあるんだろうけど、一体何の料理に使うんだろ。普段から豚フィレ肉を愛食してますよって人がいたらぜひコメント欄で教えて下さい。
そんなわけで、(記憶にある限りでは)初めて豚フィレ肉を調理してみることにするよ。
まず、調理前夜に肉をマリネすることにします。レイチェルレシピではマリネはしてないけど、ミクニシェフは牛肉を赤ワインで一晩マリネしてた。
冷蔵庫の大根とニンジンを消費しておきたいので使うことにする。フランスでは日本の大根って見たことないけど、蕪とか似たような根菜は使うこともあるだろう。豚の煮込みには合うはず。あと、スーパーにバラ売りの玉ねぎがなかったので、ペコロスを買ってきました。ロゼワインは一本700円弱のやつ。料理に使うのはもったいない気もするけど、そこは考えないことにする。
一昼夜冷蔵庫でマリネして、肉だけ取り出したのがこちらになります。
肉が真っ白になってる!
肉をカットしてフライパンで焼き目をつけます。
取り出して圧力鍋に移し、オリーブオイルを足してニンニクを炒め、香りが立ったらマリネした野菜を炒めます。
野菜を軽く炒めたらマリネ液を入れ、焦げをこそぎながらアルコールを飛ばし、圧力鍋に移します。
一煮立ちさせてアクを取り、蓋をして20分加圧しました。本当は鍋で1〜2時間コトコトが良いんだろうけど、時短で。
加圧が終わったら肉が柔らかくなってるか確認し、汁の味もチェック。加圧は20分で充分だったみたい。肉の出汁とロゼワインの味があるので、コンソメなどは必要なさそうでした。煮汁は白ワイン煮の味に近いかな。
↑オリーブの実とドライオレンジを入れます。スーパーに輸入物のネーブルオレンジしか売ってなくて、今回はお菓子作りで余ってたドライバレンシアオレンジを使います。
一煮立ちさせ、オリーブの塩分を出しながら味見をし、塩で調味します。その後10分ほど煮てできあがり。
サラダセロリっていうセロリの赤ちゃんみたいなのが売ってたので、散らしてみた。うちの冷蔵庫はワインを入れるスペースがないので、夏は氷入りワイン😂
ロゼ煮込みの味はやっぱり白ワイン煮に近いかな。てか、白ワイン煮とほとんど区別つかないかも😹
だけど豚フィレ肉にはぴったりの調理法だと思う。柔らかくて美味しいし、大根やニンジン、ペコロスとの食べ合わせもバッチリ。
豚フィレ肉が仔牛肉の代替として適切かどうかは正直よく分からないw 今度はブランケット・ド・ポールを豚フィレ肉で作ってみようかな。
おわり。