怒ってばかりのお母さんや先生へ ~七夕に読んでほしい絵本~
こんにちは。カブトムシの母です。
子どもが1年生の時から、小学校で絵本の読み聞かせボランティアをしています。
今日から7月
7月といえば七夕
ということで、織姫と彦星の絵本
…ではなく、『おこだでませんように』を読んできました。
以下、ネタバレです。
『おこだでませんように』のストーリー
小学1年生の「ぼく」は、家でも学校でも怒られてばかり。
そんなつもりじゃないのに、よかれと思ったことが裏目に出てしまうことがしばしば。
ぼくは悩みます。
7月7日、学校で七夕のたんざくを書くことになり、ぼくは「いちばんのおねがい」を一生懸命考えます。
そして、小学校に入学してから教えてもらった平仮名で「いちばんのおねがい」を心をこめて書きました。
それを見た先生、ずっと、そのお願いを見ていました。
(あ~あ、またおこられる)と思うぼく。
しかし、先生の目には涙が!
「せんせい……、おこってばっかりやったんやね。……ごめんね。」
そして、先生から電話をもらい、事情を知ったお母さんも反省し、
ぼくをぎゅうっとだきしめてくれました。
七夕様に感謝し、「おれいに ぼく もっと もっと ええこに なります」と誓うぼくでした。
めでたし、めでたし。
というお話
病院の待合室で泣いてしまった私
この絵本に初めて出会ったのは、10年近く前、息子が急な熱を出し、病院に連れて行ったときのこと。
待合室に置いてあったのを何気なく読み始めて、「おこだでませんように」のページで思わず涙がこみあげてきました。
なぜなら、そのころの私は怒ってばかりのお母さんだったから。
「やんちゃ」なんてもんじゃない息子の子育てはとにかく大変でした。
・手をつなげばふりきって車が通っている道に走って行ってしまう。
・お店で支払いをしようと1秒手を離せば一瞬で消えてしまう。
・みんなで遊びに行って、そろそろ帰ろうとなっても癇癪を起こして「帰らない!」と泣き叫ぶ。
・フードコートに行けば、隣の人の水をひっくり返してしまう。
・来ちゃだめだというのに、熱湯のあるところに近づいて来て火傷をしてしまう。
・電車に乗れば、じっとしていられず「降りてくれよ!」とリーマンに怒鳴られる。
まだまだ、挙げればキリがないですが、私もいっぱいいっぱいで、毎日ヒステリックに怒鳴っていた気がします。
今なら、ADHDからくる行動だったのだろうとわかるので、それ相応の対応の仕方があったんだろうなと思うのですが「ADHD」なんて言葉すら知らなかった未熟な私は、優しく言っても全然聞いてくれない息子に、ただ怒るしかなくて、手を上げてしまったことも一度や二度じゃなくて、そんな母親じゃだめだってわかっているのに、
いいお母さんになれない自分が辛くて、悲しくて、苦しくて…
でも、当然、それは息子にいい影響を与えているはずはないって、頭ではわかっている
…という時に出会った本だったので、
涙を止めることができませんでした。
1年生に読んでみたら…
そんな思い出の一冊を七夕が近いということで、1年生に読んでみました。
「みなさんは、お父さんやお母さん、先生に怒られること、ありますか~」
「よくわかんない」「たまに…」わいわい、がやがや
1年生は一斉にしゃべるので、全部は聞き取れませんでしたが、
よく怒られる子はあまりいないみたい!?
読み始めると、みな、だまって聞いてくれましたが、私が泣いてしまった「おこだでませんように」のページにくると
「『ま』がぎゃくー」
まあ、そういう反応になりますよね~🤣
という感じだったので、子どもに読み聞かせする本として、おススメかどうかはわかりませんが、よく子どもを怒ってるなあ…という大人のみなさんには、ぜひ読んでほしい一冊です。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
関連作品
↑ 子ども向けには、同じ作者のこちらの方が刺さるかも?
小学生の読み聞かせに良い本があれば(特に高学年!)
ぜひ、教えてください。
よろしくお願いします。
☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀
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