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【詩】死せざるもの

雪の降る日は私の日
戸外は時を凍らせたように静かで
姿も知らぬ鳥だけが鳴く
けれど何も私のものにはならない
手のひらに降りた雪は瞬く間に消えてしまう

星が見える夜は私の夜
熱い思いを冷ますように
風が体を通り抜ける
誰が私を知るでしょう

御仏の石の鉢
蓬莱の珠の枝
火鼠の皮衣
龍の首の玉
燕の子安貝
どれほどの愛の証も無意味なこと
誰も私の愛するものを知らない

私が贈った不死の薬を美しき山に捧げた人
私を知るのはあの人だけ
愛の証に永久の別離を
私自身に想われるべきものはないのですから

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