#0.ごあいさつ
皆さんはじめまして。時折カバネと申します。
Webの世界では自身の病状をカミングアウトされ、エッセイや物語を書かれている方が盛りだくさん。そんな皆さんの作品に触れて『僕も書いてみたいな』と思うようになりました。
さっそくですが、簡単な自己紹介を。
僕はとある地方都市で会社員をやっている、しがない成人男性です。いまから4年ほど前、長年の激務やストレスでダウン。医師から双極性障害と診断を受けて1年ほど休職することになりました。
しばらくボーッと過ごした後、医師の勧めでリワーク(復職に向けたリハビリ的なもの)に通ったり自分なりに色々勉強したりして。
そしてあるとき、『双極性障害は発達障害からの二次障害ではないか?』なんて話になり、聞いてみると色々と思い当たる節が。
それからも紆余曲折はあったけれど、何とかかんとか社会復帰できました。
我ながら面白い、と言っては語弊があるかも知れないけれど、中身の濃い時間だったと思います。いまは転職先の仕事も少し落ちついたので、このタイミングでもう一度、自分が体験したことを振り返ってみたいなと。
ここで一つだけ、お断りを。
発達障害は本当にその傾向が種々様々で、一人として同じ方はいないほど。極端な話だけれど、同じ人物を二人の医師が診た場合に判断が分かれるケースだってあるそうです。僕の場合も診断まで数カ月の時間を要しました。
個人個人の性格や人格が異なるように、その傾向も人それぞれ。僕のような人がみんな発達障害ではないし、発達障害の方がみんな僕みたいではないらしい。
これから書いていくのは成功談というよりは失敗談。みなさんに障害への理解を深めてもらおうなんて、大それたものでもありません。話題の主軸にはなると思うけれど、本当にただのイチ体験談です。
読んでくださった方に、少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。