時折カバネ

やぁやぁ我こそは時折カバネですこんにちは。 IT業界の激務でダウンした後、双極性障害&発達障害(ADHD・ASD)の診断を受けつつ、リワークに参加してなんとか社会復帰できました〜からの転職2年目。趣味は小説や文章を書くこと。 良かったら読んでみてね☆

時折カバネ

やぁやぁ我こそは時折カバネですこんにちは。 IT業界の激務でダウンした後、双極性障害&発達障害(ADHD・ASD)の診断を受けつつ、リワークに参加してなんとか社会復帰できました〜からの転職2年目。趣味は小説や文章を書くこと。 良かったら読んでみてね☆

マガジン

  • カバネのエッセイ・ホモサピ音頭が踊れない

    自分が書くエッセイをまとめています。 えっマガジンの使い方ってこれで合ってる?

  • 発達障害からの休職復職転職日記

    激務で頭ボカーンってなった僕が、双極性障害&発達障害(ADHD・ASD)の診断を受けつつ、リワークに参加してなんとか社会復帰するまでのアレコレ。からの転職もしました!

最近の記事

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#0.ごあいさつ

 皆さんはじめまして。時折カバネと申します。  Webの世界では自身の病状をカミングアウトされ、エッセイや物語を書かれている方が盛りだくさん。そんな皆さんの作品に触れて『僕も書いてみたいな』と思うようになりました。  さっそくですが、簡単な自己紹介を。  僕はとある地方都市で会社員をやっている、しがない成人男性です。いまから4年ほど前、長年の激務やストレスでダウン。医師から双極性障害と診断を受けて1年ほど休職することになりました。  しばらくボーッと過ごした後、医師の

    • #7 バルプロ酸 翼をもぎ取る

       意外なことに、世の中には翼の生えてしまった人たちが沢山いるっぽい。  最近の事例でいうと、ビッ●グモーターのアレとか。  ニュースを見る限りでも、お店の前にある街路樹を切ってみたり、顧客から預かった自動車を無断で転売してみたり、社員給与から云百万円を天引きしてみたり、かなりの高度が観測されている。  明らかに犯罪ラインを乗り越えているであろう、塀の向こう側へ軽々とジャンプするコンプライアンス違反の数々は、僕にとっての「常識」とはかけ離れたものだ。  ふと、こんな疑問

      • #40.まさかの転院③

         転院先を探す。それにはまず、調べる方針が大事だと考えたカバネ。むやみやたらに調べても雲を掴むようなものと思い、少し範囲を絞ることにしました。  まずは藤本さんに教えてもらった通り、僕が服用している薬を処方できる先生であること。そして発達障害について知見があること。  どうも心療内科と一口に言っても、その専門はうつ病や双極性障害、睡眠障害や発達障害など、内実は分かれているそうなのです。  そして立地。できれば今の病院と近い場所が良いな、と考えました。というのも僕と同じく転

        • #53.ごあいさつ

           転職先での研修期間を終えて、地元に戻った僕はリワークのみんなと連絡を取り、久々に顔を合わせることにしました。  以前はみんなリワーク仲間だったけれど、既に復帰された方も多く、今は社会、そして自身の特性と戦う仲間たち。大変なことも沢山あって、無理せず乗り切って行きましょうなんて話をして。  尾長先生とはあれ以降、残念ながらお会い出来ていまないけれど……またどこかで会えたなら、元気でやっている姿を報告したい気持ちはみんなの共通目標に思えました。  新しい職場で働く毎日も、

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        #0.ごあいさつ

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        • カバネのエッセイ・ホモサピ音頭が踊れない
          7本
        • 発達障害からの休職復職転職日記
          54本

        記事

          #52.助かったはなし

           入院中はとても有難いことに、週に1度は上司が顔を見にきてくれました。  薬石効を奏し回復の見込みも立ち、いやもう本当にご迷惑をお掛けし、心配をお掛けし、会うたびに土下座したい気分になったのだけれど、それでもなお上司に確認することが1つだけあります。  即ち入院期間の話。先生の見立てではまだ数週間必要だろうとのお話で、やっぱりクビになっちゃうのでしょうか。今までお世話になりましたでしょうか。 「いえ、入院期間については会社とも話していますので。そこは気にしないでください

          #52.助かったはなし

          #51.まさかの入院②

           高熱の原因は依然として判明せず、ロキソニンが切れればガタガタと全身が震え、頭も割れるようにガンガン痛い。血液、CT、エコー検査を繰り返しつつ、気が付けば1週間が過ぎました。  腎臓に問題があるのでは? なんて話もありましたがやっぱり違ったり、先生も頭をかなり悩ませているご様子。看護師のみなさんも献身的に対応して下さり、いやぁ本当に申し訳ない……。  ロキソニンが効いている間は思考も落ち着くので、テレビのMLB中継を観てボーっと過ごしていました。これは小説を書くチャンスで

          #51.まさかの入院②

          #50.まさかの入院①

           5月の大型連休が明けてから、僕は新しい職場で働くことになりました。  連休中は色々な準備に追われてしまい、書こうと思った小説も手付かずに。スーツケースに荷物を詰め込み、現地調達するものをリストアップし、とにかく用意に必死でした。  というのも、中途採用社員に向けた本社研修があり、数か月ほど東へ行くことになったのです。しばらくは試用期間ということで、本採用になったら地元のオフィスで勤務するという流れ。  故郷から遠く離れた見知らぬ土地、初めての会社。大きな荷物をゴロゴロ

          #50.まさかの入院①

          #49.会社へのご報告

           いただいた内定を断るのは、正直、賭けでした。  そして、賭けは成功しました。  IT企業にお断りを入れてから受けた、情報システム部門の最終面接、その内定が出たのです。平均残業『0』時間。お給料は今より少し下がるけれども、無事に初志貫徹することができました。ある意味、エージェントの岡田さんが一番ホッとしていたかも知れません。  内定を承諾する旨を伝えたなら、後は会社への報告です。  復職してから僕をプロジェクトに迎えてくれた佐藤先輩に、定時後に時間をいただくこととなりまし

          #49.会社へのご報告

          #48.転職活動と小説仲間

           ブドウが酸っぱかったから良かったものの、僕の疲労はかなりのものでした。  日中は定時で業務をこなし、帰宅後は求人情報をさばき、いくつかの面接を続けて受ける。そして届くお祈りメール。気が付けばカレンダーは既に3月に。転職エージェントの岡田さんからは『そろそろIT系に絞りません?』なんて提案も。  彼としては望みの薄い情報システム部門より、確率の高い業界にした方が安心ではあるのでしょう。もっとも、彼の提案は仕事の1つ。彼に成功報酬がないのは気の毒ですが、まぁサラッとスルーし

          #48.転職活動と小説仲間

          #47.すっぱいぶどう②

           そうして後日、二次面接へお越しくださいとの連絡が入りました。次回が最終の役員面接になります、とも。  これはもう受かったんじゃね?  転職活動は終了ですか?  そうして意気揚々と向かった応接室に居たのは常務が1名のみ。情報システム部門の方は今回は参加されないみたい。 「ではカバネさん、早速ですが自己紹介を」  そう言われて、これまでと同じく自己紹介からのアピール、そして志望動機などをお伝えしたのだけれど。 「……その、1年間休職されていたということなのですが」 「は

          #47.すっぱいぶどう②

          #46.すっぱいブドウ①

           転職サイトを通じて、僕の元には大量の求人情報が送られてきました。  ですがそのほとんどはIT系で、ホワイトとは言えないものばかり。以前なら『月平均の残業20時間!』という言葉に感動していた僕だけれど、狙うべきは残業ゼロ。目標はしっかり、望みは高く。色々な求人に目を通して探して回ります。  転職エージェントの岡田さんとは何度か電話、あるいはLINEでやり取り。 「1~2月中に応募をして、2~3月に面接。そして4月ないし5月には新しい職場で働き始める」  というスケジュ

          #46.すっぱいブドウ①

          #45.転職活動をはじめたはなし

           ほな転職活動やってみましょうかという気分になり、改めて考えを整理してみました。  職場復帰したときと同様、幾つかの選択肢があるのかなと。つまり例によってルート分岐を整理してみたのです。 ●ルートA.別業種かつ別職種  脱IT第1弾。全く未知の世界に飛び込むという方法。  例えば需要の多い営業職とか。決してダメとは思わないけれど、復職したての今の僕にはかなりハードルが高い気がする。 ●ルートB.別業種かつ同職種  脱IT第2弾。  企業の情報システム担当者に転職する方法。

          #45.転職活動をはじめたはなし

          #44.転職を決めたはなし

           別部署から声を掛けてくれたのは、僕のよく知る先輩でした。  佐藤先輩が責任者を務める大型案件。とにかく人手が足りないので、リハビリで良いから手伝って欲しいと。 「ていうか、カバネ使えるとかラッキーやん。来てくれてめっちゃありがとうやわ」  そう言葉を掛けてくれるような、とても頼りになる兄貴分です。 「体調はどうなん? 大丈夫?」 「今は9~16時で精いっぱいですね。来月からは通常勤務という感じで」 「せやな。来月からも、よほどの事情がない限りは定時退勤で良いから」 「

          #44.転職を決めたはなし

          #43.リハビリ・ワークな日々

           転院先も決まったところで、職場復帰からすでに3週間ほどが経ちました。そろそろカバネにも仕事を振ろうかという話が挙がり、事業部長と面談して今後を話し合うことに。  当時の僕は正直、体力的にも精神的にも余裕はありませんでした。ですが確かに、次のステップへと進む良いタイミングにも思えます。いつまでも業務を全くしない、というのも却って居心地の悪い部分もありましたし。  とは言え、このまま流れで仕事復帰するのも少し不安。  なので本格的に仕事を始める前に、これから僕が進むであろ

          #43.リハビリ・ワークな日々

          #42.発達障害の心理検査(WAIS―Ⅳ)

           のっけからのお断りで恐縮ですが、発達障害の心理検査、その細かい検査内容はここでは触れないようにしたいと思います。  と言うのも、これは予習して高得点を叩き出すとか、高得点を取ればお得なクーポンがもらえるとか、そういった試験ではなく……試験内容をここに記すことで、これから受ける人にかえってデメリットとなっても仕方がないなと。  なので簡単に、かいつまんで。  検査当日、病院で受付を済ませると、診察室とは別の部屋に案内されました。奥に座っていたのは坂口先生ではなく、名札に『

          #42.発達障害の心理検査(WAIS―Ⅳ)

          #41.発達障害の再診断

           扉を開けた先は、以前の病院と少し雰囲気の違う待合室でした。  広々とした部屋にソファが4つと、一人用の椅子が5つ。奥には子供用のスペースでしょうか、小さなジャングルジムが設置されています。病院も色々なカラーがある模様。  事前に予約していたので受付はスムーズに終わりました。こちらの病院でも尾長メンタルクリニックの状況は聞いているらしく、僕と同じように、転院先として受診している方もいるらしい。  しばらくすると名前を呼ばれ、僕は診察室へと向かいました。 「初めまして、

          #41.発達障害の再診断