新入社員を活かすために心がけること
「お客さまに「大丈夫です」と答えてもらわなくてもいい声かけにしたい」
これはつい先日、4月入社の社員がシャンプーの練習中に言った言葉です。
僕はこの言葉を聞いた時、別のことをやっていたのですが、つい感激して
「いい気づきだね!素晴らしい!!」
と大きな声を出してしまいました笑
ちなみに、シャンプーの最後に確認するときの声かけの話です。
マニュアルでは
「かゆいところはございませんか?」
となっているけど、その声がけだと「はい」「いいえ」で答えにくいから
違う声かけは、ないかと言い出したのです。
と、そんな新入社員のエピソードがあったのですが
今回は新入社員の視点を想像して、
新入社員を活かすために心がけると、いいことを書いていきます。
新入社員は良くも悪くも、まっさらです。
その職場においては情報が、ほとんどない状態。
僕の職場でいえば
美容師という仕事の情報、会社の情報、働くスタッフの情報
今の環境に関しての、あらゆる情報がありません。
実際に自分が何も知らない状況になった時のことを想像してみると、
身の周りに起きる、さまざまな体験が新鮮であり、
人によって緊張したり、ワクワクしたり、不安だったりする。
そんな新入社員にどう関わっていくのが先輩社員として大切なのか
今回は自分なりの考えを三つにまとめました。
「新入社員は情報がないことを認識しておくこと」
冒頭にも書きましたが、新入社員は何も情報を持っていません。
つまり新入社員は正解も不正解も、体験したことがありません。
少し難しいことをやるとなれば思考停止になってしまったり、
行動できたとしても、ものすごくエネルギーを使う。
自分も19年前はそうだったような気がします。
(ちょっと昔過ぎて記憶がはっきりしませんが)
慣れているスタッフにとっては、なんでもないことも、
ものすごく気を使って、ものすごく疲れます。
新入社員は慣れない環境で活動していることを、
まずは認識しておくことが大切ですね。
「やることを否定しない」
最近は、自分で考えて行動が起こせる新入社員をみると、とても感心します。
教えてもらってないことでも先輩の仕事を見て、自分で考え、
真似して行動に移すこともできます。
しかし、それが少し正解とずれてしまった時に、
「これはダメだから気をつけてね」
と言ってしまうと、本人の積極的な姿勢は少しずつなくなってしまいます。
「教えてないのに、よく見てるね」
自分なりに見て考えて、真似してみた、その行動を褒めてあげたいですね。
また、
覚えたてのカラー塗布をした後に、
自分で塗ったところを先輩がチェックしてくれているのを、後ろから見ていると
「先に片付けちゃっていいよ」と効率を重視して指示を出してしまう先輩。
または、チェックしているところを見られたくないためなのかもしれない。
新入社員は
そんな前向きな意思を持っていると思います。
「見なくていいよ」というちょっとした一言が、先輩の仕事を見て学ぶという事をしなくなるキッカケになるかも。
「ルールを縛りつけない」
最近の新入社員は、個性がとても豊かなように感じます。
僕は個性があることは、すごくいいことだと思います。
しかし、会社のルール、店のルール、自分のルールに縛ってしまうことってありませんか?
ルールを守ることは、すごく大切だと思います。
会社のルールや店のルールは、お客様が安心して利用してくれるためだったり、
みんなが働きやすくなるため、そして会社として繁栄するために作られているはずです。
最近思うのは、ルールの本質的な理由を気にせずに、頭ごなしに
「これは店のルールだから」
と伝えてしまうことがあるのではないかということ。
これに対して新入社員は
とにかく素直で真面目なら「ルールだから守らなくちゃ」と捉える
少し賢い人は「なんのためなんだろう、、、」と理由を考える
ルールの本質的な意味をわからず伝えていることは、聞いている側にも伝わります。
そして、一番良くないのは、自分のルールを相手に押し付けてしまうこと
ただ、
自分の視点からは、自分のルールが当たり前なので、自分では気づかないことが多いかと思います。
ついつい感情的になってしまった時なんかは、無意識に自分のルールを
相手に押し付けてしまいやすいので気をつけていきたいですね。
最後におまけとして
おまけ
子供扱いをしないこと
知らないことが多いだけで、決して子供ではない
大人が子供扱いされたら、気持ちのいいものではないですよね。
職場で何もできないことは、
決して人として子供だということとは、全く関係のないことです。
それに、自分の世代とは違うものや、情報を手にしてきた新入社員は
必ず自分達にはないものを持っています。
1人の人として、尊敬することが人と人との関わりの中では必要ですね。
今回書いた内容は、僕の価値観から思い当たることなので、全て正しいわけではありません。
少しでも何かの参考にしていただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が参加している募集
目標は学校を作ること人を活かす学校を作りたいです。最近はいろんな人とコミュニケーションが取れる方法を考えています。何かこれから生きる人に残せるモノを作りたいと思っています。