昨今、シェア棚本屋や無人書店など新しい形態の本屋が増えています。
「ほんたす」さんのインスタアカウントに掲載されていた無人書店さんだけでもこれだけあるらしいです。
今回は、最新技術を使いこなして運営している「ほんたす」と、素敵な世界観の詰まった「ひみつの本屋」という対照的な2つの無人書店について調べてみました!
ほんたすに行ってみた!
溜池山王駅の出口に向かって、歩いていくと現れる「ほんたす」
店内撮影禁止のためメモを書きます📝
ひみつの本屋に行ってみた!
熱海にある「ひみつの本屋」。調べたらわかりますが、公には場所などは公開されていません。
同じくメモを残しておきます📝
2つの本屋を比較して気づいたこと
1.コンセプトについて
「ほんたす」は「1分でトレンドがわかる無人書店」というコンセプトです。最新技術を使いこなす店舗運用もコンセプトにマッチしています。
一方の「ひみつの本屋」のコンセプトは「熱海のまちで本が読める、かぎのかかった本屋」。
行くと分かるのですが、目立ちにくい立地はまさに「ひみつ」感があります。集客を考えると不利かもしれない条件を逆手にとったコンセプトといえるかと思います。
2.決済手段について
「ほんたす」がキャッシュレス決済のみ、「ひみつの本屋」が現金のみという対照的な内容でした。
「ほんたす」では、キャッシュレス決済にすることで運営負荷/セキュリティリスクを軽減できるメリットがありそうです。(来店者の情報含めたデータ活用なども可能かも)
一方の「ひみつの本屋」では、手触りのある運営が一貫されており、料金箱に現金を入れるだけ。店舗運用としても現金を定期的に回収すれば完結するので、各種機器を導入するより運用コストを下げられるメリットがあるといえます。
3.セキュリティについて
「ほんたす」では、LINEミニアプリの会員証QRコードを介して自動で入退店管理を行います。各来店者の入退店時間のデータも残ることになるので、運営改善にも活用できるといえるでしょう。
また、ライブカメラも回っており、セキュリティと運営改善のどちらにも寄与しています。
一方の「ひみつの本屋」は錠前がかかっており、鍵をあけて店内に入ります。徹底的にアナログで非日常の体験を提供しています。
どちらの店舗も利用ルールなどは店内にしっかりと書かれていました。
とはいえ、やはり無人店舗のため、セキュリティ面とかは割と性善説で運営されている気がします。
無人店舗だからこそ求められる「一貫性」
近年、素敵なコンセプトを掲げる本屋さんを目にする機会が増えました。
その中でも無人店舗となると、前述した「決済方法」「セキュリティ」など運用面での様々なハードルを乗り越える必要が出てきます。
その際、ハードルをクリアすることに気を取られて、その店舗のコンセプトから外れた手段をとってしまうリスクがあります。店員さんの人柄などでカバーすることもできないため、店舗のコンセプトと運用スタイルに一貫性があるのかが非常に重要になるなと感じました。
今回取り上げさせていただいた2つの店舗は、全く異なるコンセプト/運営方法でしたが、どちらもコンセプトや世界観が隅々まで行き届いた「一貫性」のある素敵な店舗だったと思います!