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「モダンの5つの仮面」とは?

この記事は、有料マガジン『モダンの5つの仮面』について解説しています。

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<1,370文字>

あなたは、子供の頃、テレビをよく見ましたか?

わたしは、よく見ました。
「よく」というか、「真剣に」見ていました。
それこそ、アニメの1コマすら見逃さないほどの気迫をこめて。

時折、見ているテレビの前を親が横切ろうものなら
『ちょっと !!!』
と声を荒げたくらい  😊

何故なら、わたし(たち)の子供の頃には、ビデオがなかったからです。


これは、ビデオが登場する以前=1975年より前に生まれたわたし(たち)が、テレビ番組(主に子供用のアニメや特撮)に、どんな影響を受けたのかを解説していく連続記事です。
全部で52本の配信を予定しています。

1970年代は、『近代』と呼ばれた時代精神を反映した最後の年代でした。
何故なら、80年代から世界は違った価値観に移行していくからです。


たとえば、1974年(=ビデオが登場する)よりも以前に生まれた人たちは「見逃したら、二度と見ることができない」という緊張感と共に幼少期を過ごしましたが、そのことは勉強の仕方でも同じでした。

かつては、自分で記録すること=ノートを取ることが、とても奨励されていましたよね。

ひとまず優等生(的)だったわたしは、ノートをしっかり取る習慣を身につけていました。
大学時代のノートなどは、自分で言うのも何ですが、すばらしいものでした 😊


ただし、その習慣は、大人になってから否定されることになります。
あるセミナーでの出来事です。
名指しではありませんでしたが、こんな感じでした。

「ノートを熱心に取っている方がいらっしゃいますが、やめてください。
 このセミナーは録画をしていて、そのデータはあとでおわたししますから、復習は好きなだけやっていただけます。
 今は、目の前の講義に集中し、内容をご自分に移し替えるとどうなるかを考える時間にしてください」
と。

もっともな指摘でした。
陳腐な表現になってしまいますが、目からうろこが落ちました。

確かに予備校などでも、今はビデオ学習が活用されていて、先生は生徒からの疑問に答える形で指導をしています。

これなども、年少者(=未来からの使者)に教えられたことの一例ですね。


絶対的に善い・悪いといったことではなく、それぞれの時代が特有の価値観を持っているということです。

そして、多くの場合、手放せない固執になるのは悪徳ではなく美徳なんですよね。
かつて『善かった』ことこそ、時間の流れによって『呪い』に変わっていきます。

わたしは、そうした呪いのことを総称して『昭和の亡霊』と呼んでいます。
もし、あなたが今という時代に生きにくさを感じているとしたら、それは『昭和の亡霊』に取り憑かれているせいかもしれません。

ただし、その亡霊は『知る』ことによって成仏させることができます。
何につかまっているのかがわかれば、許すこともできるからです。

このシリーズは、その最初の一歩となるでしょう。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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世の中に、笑顔があふれたらいいな、と思っています。


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