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モダンの5つの仮面/日本人が歩いてきた道

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日本人の意識が、なぜ1970年代に大きく変わったのか? それは、ビデオの登場によって映像の視聴体験がまったく別の形になったからです。 ビデオの登場以前は、『見たくても見られない』…
1975年には、時間意識の大きな断層があります。 そのことをテレビマンガをテーマにひもときます。
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#西洋美術史

「モダンの5つの仮面」とは?

「対象・内容・価格」表示に関する解説は、こちら ▼▼▼ <1,370文字> あなたは、子供の頃…

05/組織の力 VS 個人の力

<2,957文字> 【記事のポイント】ヒーローは、大きく組織に属するタイプと属さないタイプに…

12/ヒーローに組織の裏切り者が多い理由

第2章 アヴァンギャルド <3,364文字> 【記事のポイント】仮面ライダー、タイガーマスク…

13/どちらに正義があるのか?

<3,731文字> 【記事のポイント】絵画の様式は、誰を依頼主にするかによって変わってきます…

14/力をあわせて戦う仲間

<3,277文字> 【記事のポイント】印象派の作品は、古き善き時代のおとなしい絵と見られがち…

15/キリスト・コンプレックス

<3,074文字> 【記事のポイント】後期印象派を代表するゴッホとゴーギャンは受難の道を進み…

18/たった一つの命を捨てて……

<2,630文字> 【記事のポイント】「たった一つの命を捨てて……」というセリフには、『絶対に後戻りができない』というアヴァンギャルドの決意がみなぎっています。 第2章/7. 未来派とキャシャーン それまでの芸術運動が他者から与えられた名称を受け入れてきたのに対して、未来派はみずから名乗りを上げた最初の芸術運動でした。 時は20世紀初頭、発祥の地はイタリアです。 そこにはどうやらイタリアならではの焦りが関係していたようです。 というのも、長い間美術の中心だったイタリ

19/頭のいい甘えん坊

<2,614文字> 【記事のポイント】『ウルトラマン』のスタイルがシュールだったり、『ダダ』…

23/『巨人の星』のデカダンス

<3,663文字> 【記事のポイント】『巨人の星』の『消える魔球』と『宇宙戦艦ヤマト』の『ワ…

25/革命の理想と旅立ちの夢

<2,857文字> 【記事のポイント】ロシア・アヴァンギャルドは、歴史上もっとも政治に近づき…

28/歴史とマンガを貫く滅びの美学

<2,822文字> 【記事のポイント】『帰る場所を失ったヒーロー』という設定は、『あともどり…

32/何故、偽物の方が好かれるのか?

第4章 キッチュ <3,233文字> 【記事のポイント】『キッチュ』という名称は、『アヴァン…

33/偽物に存在感がある理由

<2,990文字> 【記事のポイント】『本物はすばらしい』という指摘は、確かに間違いではない…

35/タイムマシンはキッチュの結晶

<2,958文字> 【記事のポイント】時間を移動するタイムマシンは、『お手軽な時間旅行』という意味で、極めてキッチュなアイデアと言えます。そして、1975年に登場した家庭用ビデオは、タイムマシン的でもありました。 第4章/4. 空間の確定と時間の移動 イギリスの作家H・G・ウェルズが小説『タイムマシン』を発表したのは1895年でした。 世紀の変わり目を前にして書かれた、まさしく時間を突き抜ける物語りです。 これがアメリカで映画化されたのは、1959年のこと。 この年に