マガジンのカバー画像

モダンの5つの仮面/日本人が歩いてきた道

56
日本人の意識が、なぜ1970年代に大きく変わったのか? それは、ビデオの登場によって映像の視聴体験がまったく別の形になったからです。 ビデオの登場以前は、『見たくても見られない』…
1975年には、時間意識の大きな断層があります。 そのことをテレビマンガをテーマにひもときます。
¥3,000
運営しているクリエイター

#文化史

「モダンの5つの仮面」とは?

「対象・内容・価格」表示に関する解説は、こちら ▼▼▼ <1,370文字> あなたは、子供の頃…

03/選べることの喜びと苦悩

<2,757文字> 【記事のポイント】「見たい番組を見られない」という不可能性に対する絶対的…

07/天使と悪魔はあわせ鏡的

<3,078文字> 【記事のポイント】悪魔がいなければ、天使の存在異議は薄れます。逆に、天使…

08/進歩をこばんだ人たち

<2,376文字> 【記事のポイント】「競争することに疲れた」「いつまで進歩する技術をおいか…

09/遠い過去は憧れになる

<2,482文字> 【記事のポイント】誰かに辛い思いをさせられたら、その人より強い人に頼んで…

10 /過去は大人の時間、未来は子供の時間

<2,739文字> 【記事のポイント】過ぎ去った時間は大人のものであり、これからの時間は子供…

11/『あしたのジョー』の象徴性

<2,521文字> 【記事のポイント】くり返しを善しとする文化と進歩することを奨励する文化の違いは『目的があるか/ないか』です。『あしたのジョー』には、その変化する瞬間が描かれています。 第1章/11. 昨日と明日 世界中の人々の時間意識は、まわる時間からすすむ時間へとうつり変わっていきました。 つまり、モダンに染まっていったわけです。 アーミッシュのように、そうなることを意図的に拒絶した例外者をのぞいて。 中でも日本人は、本家のヨーロッパ人以上にモダンな態度を身に

12/ヒーローに組織の裏切り者が多い理由

第2章 アヴァンギャルド <3,364文字> 【記事のポイント】仮面ライダー、タイガーマスク…

13/どちらに正義があるのか?

<3,731文字> 【記事のポイント】絵画の様式は、誰を依頼主にするかによって変わってきます…

15/キリスト・コンプレックス

<3,074文字> 【記事のポイント】後期印象派を代表するゴッホとゴーギャンは受難の道を進み…

20/偶然を利用した作品づくり

<2,935文字> 【記事のポイント】「ダダイスム」は知的な冒険でしたが、それ故に次から次へ…

21/フィクションにフィクションを重ねる

<2,919文字> 【記事のポイント】『抽象絵画』は理論の上に理論を重ねた絵画であり、『ルパ…

22/自分が死んでもいいと思える理由

第3章 デカダンス <3,380文字> 【記事のポイント】ちょっとぶっそうなタイトルですし、…

24/初めて映像として記録された戦争

<3,009文字> 【記事のポイント】第一次世界大戦は、1895年に誕生した映画技術によって『動画』として記録された初めての戦争です。ヨーロッパは、その技術を『殺戮の記録』に使わざるを得ませんでしたが、アメリカでは同じ技術が『娯楽』に使われました。 第3章/3. 第一次世界大戦と映画 終末の決定的瞬間は、結局1914年まで引き延ばされました。 デカダンスの魔法が効力を発揮したかのように、19世紀末は先送りにされたのです。 その年、オーストリア皇太子夫妻の暗殺をきっかけ