10 /過去は大人の時間、未来は子供の時間
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【記事のポイント】過ぎ去った時間は大人のものであり、これからの時間は子供のものです。かつては、そのことがテレビ番組の内容や放映時間にも如実に表れていました。
第1章/10. 過去と未来
過去と未来という対比を、時代劇と未来劇として見てみましょう。
1970年代のテレビには、それらがかなりハッキリとした境界線をもって存在していたからです。
コンビニもビデオもない頃、夜はしっかりと一日の終わりでしたから、子供の時間は夜8時くらいまで。
そこから後は大人の時間帯でした。
テレビ番組もそうした構成になっていて、8時までは子供向けのマンガ、8時以降は大人向けの時代劇という形で編成されていました。
そういう意味では、『8時だョ!全員集合』には子供が大人の時間に割り込む楽しさもあったのだと言えます。
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