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  • 神田

    神田側の日記

最近の記事

11/6(金)「犯行予告状」

怪盗メガネ大王から犯行予告状が来た。 なんかラジオネームみたいでダサい。 警察とか知り合いとかに言うのが恥ずかしくて、ぼく一人で立ち向かうことにした。 そもそもぼくの家にお宝なんてないんだが。 月1でこつこつ集めたディアゴスティーニの世界のろうそくコレクションコンプリートセットしかない。 ぼくですら気付いてないお宝があるのだろうか。 盗むなら夜だろうと思い、夜に備えてたくさん昼寝した。 目覚めると23時だった。 焦る。 出勤時間に起きてしまった時と同じ感覚に襲われる。

    • 11/4(水)「シンセ修理」

      ねじが取れたシンセサイザーを軽トラに積んで高速道路に乗る。 電源を切り忘れてたらしく、段差に乗り上げる度にファーと音が出た。 シンセサイザー専門修理店「ゴーレム電機」に着く。 とにかく広い店内に、たくさんのシンセサイザーが並んでおり、1台1台を職人さんが直している。 中にはあのスティービー・ワンダーのシンセサイザーもあるという。 見積もりしてもらうと、「寿命かも知れない」と言われる。 ねじが外れただけだと思っていたが、どうやら違うようだ。 シンセサイザーの中にキーボードを壊

      • 11/2(月)「トンボの人生」

        爪が伸びてきたのでアボカドで爪を叩く。 念入りに叩くこと5分。 爪が薄緑色になる。 ベランダに出て、爪を上向きに手を広げてじっとする。 そのうちトンボが止まってくる。(秋だとより止まりやすい) 止まったらまたじっとする。 トンボはそこを気に入る。 また来たいな、と思う。 その気持ちを汲んでやる。 次の日も同じようにアボカドで爪を叩いて緑色にし、ベランダでトンボを待つ。 今日もちょっくら休んでいきますかな~♪とトンボがやって来る。 じっと待つ。 ああ、小さい頃もこうやってトンボ

        • 10/31(土)「下敷きハロウィン」

          イエーイ! 下敷きハロウィンキター! 下敷きくれなきゃ、作物を荒らすぞ~! 田舎でしか行われない、誰も特しない遊び! 今年で4回目! 地道にやってきた甲斐あって、皆下敷きひょいひょいくれる! でも、いらね~! 下敷きいらね~! おれどうせこの田舎から出ずに、百姓やっからさ、下敷きなんていらね~のよ! だって下敷きって勉強道具だぜ? 百姓は肌で勉強すっからね! 下敷きなんて勉強道具ん中でも雑魚だからね! いらね~いらね。 それなのにおかしいね~! 皆ひょいひょいくれるの! この

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        • 神田
          78本

        記事

          10/29(木)「野球場でふて寝」

          換気扇のセールスのため野球場に行った。 ぼくは「ドーム球場にはでかい換気扇があるのに、野外球場に無いのはおかしいですよ」と焦らせることで、間違って売れないかな~と日々目論んでいるくそカスセールスマンなのだ。 今日も担当者に「外なので換気扇はいらないかと…」と体よく断られ、野球にさらさら興味ないけど、せっかくチケット買ったしもったいないな、とぼけっと見ていたら、いつのまにかマウンドに焚き火があった。 ぼくはそもそも焚き火ってくだらね~派であるし、試合中に焚き火をしているこ

          10/29(木)「野球場でふて寝」

          10/27(火)「おはにす」

          軒先がいつも濡れている趣味コップ小学校の5時間目。 クラーク博士のものまね芸人、ゴクラーク温泉博士の特別授業中、「少年よ、大志を抱け」という鉄板フレーズを命令だと勘違いし、「はい!ボクは、先祖のお墓をピカらせたいです!」と一人のガリガリの少年が立ち上がった。 名を宮崎盗人(ぬすと)という13歳のこいつは、コアラのマーチがプリントされた情けないTシャツを着て手を挙げてる方の脇をぽりぽり掻いている。 もちろんシカトされる盗人。 理由はまじうぜえから。 てか、昨日まで熱があ

          10/27(火)「おはにす」

          10/25(日)「クロックスへ」

          見に覚えのない請求書が届いた。 9693円。 差出人はクロックス専門店だった。 閃いた。 クロックスの読み方を数字にしたやつだと。 謎解きの爽快感は感じたが、だからといって払う気は毛頭ない。 縦に破いた。 それらをそれぞれ丸め、昨日雨で濡れてしまったスニーカーの中に詰める。 これが最もすごいクロックスへの当て付けではないだろうか。 私はこのように日々前進していく。 そんなときにクロックスなぞ履かない。 決して。

          10/25(日)「クロックスへ」

          10/23(金)「がんばり!」

          がんばりメントスをがんばりコーラに入れてみた! うわーーーーがんばり泡がぶくぶく溢れ出てきた! がんばってるなーーーーー! 皆さん、がんばりチャンネル登録とがんばり高評価おねがいしまーーーす! がんばり後日… がんばり低評価ばっかり付いてるーーーー(泣) もっとがんばりがんばらないとーーー! がんばり麻薬!

          10/23(金)「がんばり!」

          10/21(水)「接骨院で起きた奇跡」

          足が激烈に痛むので、接骨院に行った。 予約せずに行ったせいか、慌ただしい老婆や深刻な顔をしたスポーツ少年にすいすい抜かされた。 気付いたら寝ており、自分が患者であることを確認したくなるくらい強く揺さぶられて起こされた。 寝ぼけた頭のせいで症状を上手く説明できない。 触診されても、起きたての時の麻酔状態のせいか、痛みを遠くからしか感じない。 「困ったな」とへらへら揉み手しながら笑っていると、 医者が「これじゃね?」と言って、足から何か抜いた。 つまようじだった。 つまよう

          10/21(水)「接骨院で起きた奇跡」

          10/19(月)「あっ靴が」

          ちびまる子ちゃんの始まる時の曲のサビ前の「タッタタラリラ」の所に合わせて「でっでででかけよ」と言いながらスニーカーに足を突っ込んだらずぼっ!といって終わってる感触がした。 恐る恐る足を引き上げてみると、靴下が青に染まっていた。 てっきりドブが入っているのかと思っていたので、「青?」と言ってしまった。 「青のエクソシストならぬ、青のクツシタスト、やな~」と言ってみた。 おれアニメ見すぎ?(笑)

          10/19(月)「あっ靴が」

          10/17(土)「目的地は無酸素大学」

          とにかくかしこい場所に行ってみたくなったので、適当な大学に行くことにした。 無酸素大学に決めた。 靴屋の広告がラッピングされたバスに揺られた。 静かな車内で突然、出っ歯の青年が誰に言うでもなく「沖縄に行ったことないなぁ」と言った。 ぼくは確かになぁと思った。 その共感の波紋が車内全体に広がり、周りからぼつりぽつりと「私もだ」とか「言われてみれば」とか「そうさなぁ」とかが聞こえて来た。 こういうバスも悪くないな、と思う。 無酸素大学に着いた。 校門に「偏差値70!ようこそ無酸

          10/17(土)「目的地は無酸素大学」

          10/15(木)「じっと田螺」

          タニシが一日にどれくらい移動するのか、この目で確かめたくなって、久しぶりに水槽を掃除した処、縁に真っ直線の水苔が残った。 タニシ1匹でこんなに汚れるものなのか。 甚だ不思議に思う。 エサにブリトーをやっているからか? ともかく水はクリアになったので、水槽を移動させ机に置く。 傍らに2リットルのコカ・コーラゼロとエアリアルたらこバター味も置き、あぐらで観察を始める。 くそおもんない。 でも、動いてるのがわかる。 ゆっくりといびつな円を描いていた。 もういいだろう、と5時間

          10/15(木)「じっと田螺」

          10/13(火)「私は俳句をします」

          私は俳句を皆さんに送ることができます 俳句は興味深いとても特徴があります それは支持を得ることができます 8のクビを見てください! くそガキや セレブ引き引き 良い台車 鼻くそ付けて スキップ逃亡 ミスド行 最終電車 まもなくで ポンデリングの 内側お待ち メドゥーサに ぞっこんですわ 不確かな せんべいソースに チュッとアレする ダイハツの 予備校通い ダイハツに お勤めしたよ 私完全 かくならば 寝首じゃろうて お社が ケツのでっかい 夢のコーヒー 発明家 指

          10/13(火)「私は俳句をします」

          10/11(日)「本格的なリリックを描くことでおなじみのウチの祖母」

          「本格的なリリックを描くことでおなじみのウチの祖母がまもなく参ります」という旨のメールをいただいたので、サンダルつっかけ玄関開けると、本格的なリリックを描くことでおなじみのウチの祖母がいた。 本格的なリリックを描くことでおなじみのウチの祖母が独り暮らしのぼくの部屋に来るのは初めてだ。 嬉しいような恥ずかしいような変な心持ち。 「おはよう」と挨拶すると、本格的なリリックを描くことでおなじみのウチの祖母は、外からやって来たのにも関わらず「小雨か?」と言った ぼくは腰から上を

          10/11(日)「本格的なリリックを描くことでおなじみのウチの祖母」

          10/9(金)「冠婚葬祭全部行く」

          「冠婚葬祭全部行くツアー」に参加した。 まず冠。 冠ってけっこう広いらしく、色んなコースから1つ選べた。 ぼくが選んだのは、国際シンドバッド専門学校の卒業式の見学。 このツアーに合わせて朝の6時開会だったせいで、眠そうな彫りの深い顔が並んでいた。 次は婚。 新郎新婦がどちらも大社長らしく、シンガポールに飛ばされ、すんごいタワーでの挙式に参加した。 色艶やかなものをたらふく食べて満腹。 葬。 日本に帰還。 飛行機で皆爆睡。 これから葬儀に行くと思えない。 葬儀でも寝る始末

          10/9(金)「冠婚葬祭全部行く」

          10/7(木)「決められている」

          アメリカに住んでる親戚の叔父さんの麦畑が何者かに燃やされたらしく、めそめそしているという電話がかかってきた。 それはぼくにも伝染して、「めそめそ」と言いながら散歩していると、軽自動車2台分くらい広さの、ビルとビルとの間にある公園で、背中を顕わにした長髪の女性が後ろを向きながら、白いタオルで体を擦っていた。 ぼくは、乾布摩擦をするにはこの女は柔肌すぎる、と思った。 きめ細かすぎる、と思った。 不思議と下心は湧いてこなかった。 とにかく、乾布摩擦を止めさせたいと思った。 す

          10/7(木)「決められている」