夢小説

ここは夢の中。
初めて知らない場所に辿り着いた。
船のいるような場所だった。
親しそうな誰かに連れられてやってきた。

昔好きだった歌手もいて、驚いて、話したりもした。
初めて行ったライブはあそこで、
好きになったのはあの頃で、ラジオでも読まれて…
彼女は嬉しそうな、泣きそうな顔をしていた。

友達は用事があると出ていったので、私も出掛けた。
そこにまた彼女が現れた。
ここにはひとりで来たようだった。
空き地のような、公園のような場所にいた。
ここは借りてるの?こういう所で歌を作っているの?
そう聞いたら、そうでもなさそうに答えた。
たまに来るけど、苦情も来たりするという。

あ、お昼まだなんだよね!と、彼女は言うから
私もついて行った。
試食で焼き鳥が出されていたお店。美味しかった。
そこで食事をしようとして、友達のことを思い出した。
もう帰らなきゃいけない時間だよ!どこにいるの?

お喋りに夢中で、すっかり放置していたスマホ。
すぐ帰れると思った。そうだ、船がいるんだった…
ずらっと船の時間が書かれたメールが残っていた。

早く連絡しなって顔を見ながら、私は電話をかけた。
今こういうとこに居てー、分かる?
もう帰れないらしいのか、おじさんが宿貸してくれると言った。あぁ、もう泊まる前提かあー。覚悟を決めた。
た、タダじゃないよね?うん、7万ほどかなあ…

その宿は畳で見た目よりいい部屋だったのだが、
とうの部屋には虫が舞い込んでいた。
こんな部屋じゃ寝られやしない。
おじさんに言うと他の部屋はもうなくて、
女の子のいるここしかないと襖を指した。
なぜかその襖が開いた。まさか…!
あの歌手もここへ来ていた。相部屋にしよう?

帰りたくないねなんて話しながら、
本当に目を覚ますのをやめそうになった。
なんだか夢だと分かっていたような気はした。
夢から覚めたくないような夢だった。

冷静を取り戻したのか、
ううん、それはだめだと自覚した。
そうして私は、勢いよく目を覚ましたのだった。
そう、ここが現実だ___

珍しく事細かに覚えていたので、小説のように書いた。
まあ、特に何かあるわけではなさそうだけど。
そんな夢体験。

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