権力からの独立は芸術家に求めるべきか ~ビザンツ美術からジャニーズを考える
”世界の教養” 今回はビザンツ美術だった。ローマ皇帝・ビザンツ帝国とともに歩んだ芸術様式であり、大聖堂などの建築や、宗教をテーマにしたイコンなど、その芸術的価値は大きい。
他方で、byzantineという形容語が否定的に使われる、という話も興味深かった。ビザンツ帝国の支配者の狡猾性や美術の複雑性を揶揄するニュアンスがあるらしい。権力に用いられ、盛り立てるための道具に使われたゆえの批判や、権力を背景に装飾を思う存分できたという経済的バックアップへの嫉妬も含まれているのかもしれ