図書館への拙書寄贈
本日「泪橋」3冊が無事手元に届いたので、早速1冊を地元の図書館に寄贈してきました。手に取ったところ、ページ数は284Pと「直違の紋~」のときより少ないためか、思ったよりは手頃な感じです。
また、表紙は「アルファポリス」で使用していた表紙を元に、手元の写真を加工したものを使用しました。実際に印刷されてみると、やや「キャンパス」風のタッチの絵に仕上がっていました。
残り2冊のうち、1冊は自分用、そして1冊は作品誕生のきっかけとなった「三千代を偲ぶ会」に、11日の松明あかしのときに寄贈してくるつもりです。
当人としては「ひっそりと寄贈」のつもりだったのですが、本の寄贈にもちゃんと手順がありまして、専用の用紙に所定の事項を記入します。
私の地元の図書館では、このような用紙で受付しました。
ちなみに、図書館の方々も結構この作品に期待してくださっていたようで、作者としても、少しばかり照れくさいものもありました(笑)。
寄贈マナー
私の地元の図書館は全国的にも有名(結構視察が来ます)な図書館ですが、一地方の図書館だからと言って、何でも受け入れているわけではありません。
基本的に、私の地元図書館では現在寄贈を受け入れていなくて、例外が「地元に関する資料・作品」というもの。
地元のミニFMで「蔵書量が20万冊以上にもなる」と聞いたことがありますから、それらの管理がいかに大変か想像されますし、その方針には私も肯けるところです。
「泪橋」の場合、地元(須賀川)の二階堂氏を扱った作品ということで、以前に話を通してあったこともあり、比較的スムーズに受け入れていただけました。
考えてみれば、須賀川二階堂氏を全面的に扱った作品自体、結構珍しいですしね。
また、寄贈本は(当然のマナーとして)「新品」の寄贈です。
さらに、「二本松藩に関する作品もOK」ということで、「直違の紋~」も、寄贈が決まりました。
こちらは以前から計画していたのですが、何分厳密には「他藩の作品」ということで、一抹の不安はありました。ですが、こちらも「是非お待ちしております」と快諾を得たので、須賀川でも、二本松藩の歴史の知名度が多少なりとも上がるかもしれません。
手元に届いたため、久しぶりに「泪橋」を読み返してみたのですが、この作品も私らしく「地元色」が強い作品だと思います。
結構、地元の人からも忘れられているような?「青雲白方神社」や「妙見神社」などの小ネタも挟んでいたなあ……と、執筆当時を懐かしく振り返りました。
ちなみに、POD版には(印刷して大分縮小されてしまいましたが)、図書亮らが活躍した時代の須賀川の支配領域図&須賀川城の再現図も、巻頭に掲載しています
特に中盤に出てくる「須賀川城攻防戦」の場面では、現在の須賀川の地名と異なる町名も多いため、「たとえ拙くても地図をつけよう」と思っていました。
→そもそも、一地方の出来事ですし、「地図なし」だと地元の人間でも読むのがキツイと思ふ……。
戦国末期に、須賀川は伊達政宗に滅ぼされて、以後大分その有り様を変えたのではないか、というのが私の想像です。
それでも、現在の須賀川の礎を築いたのが二階堂氏であるのは、疑う余地がありません。
どれだけの方に手にしていただけるかは不明ですが、少しでも、後世に二階堂氏支配下にあった須賀川の歴史を伝えていけたのならば、幸いです。
©k.maru027.2023
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