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僕の仮説「ジュニアサッカークラブの作り方」

地域に根づいた経営ができる街クラブを増やしたい。これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。「コーチ育成」を目的とする記事と「地域との関係づくりによる街クラブ経営…
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#リスタートへの思考整理帳

ジュニアサッカークラブの作り方=「僕の仮説」WEBマガジンの目次録を公開!

地域に根づいた経営ができる「街クラブ」を増やしたい。 これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。 日本の街クラブは代表のワンマン、また各年代の担当コーチによるスタンドプレーによって成り立っていることが多く、それによってコーチングスタッフの力関係にあまりに差が出てしまい、「本音が言い合えない」非常に風通しの悪い内情になっています。 何より感じるのは、コーチングスタッフが一丸となって「哲学」「指導方針」「ゲームモデル」「6年間の大まかなプランニング」「各年

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ヒトの成長は『情熱』という出汁がうま味の素。【リスタートへの思考整理帳09/僕の仮説70】

■スポーツの成長=『選手×コーチ』育つ、育てる…。 スポーツ選手の成長がテーマになると、たまに議論になる。育つは選手、育てるはコーチ。「どちらを主語に置くか」。この違いでしかない。 一般社会で例えると、こんな構図。 育つ=現場プレイヤー ▼部下=見守られる側 育てる=現場マネージャー ▼上司=見守る側 少し柔らかく表現しているが、部下と上司は一つのチームに変わりない。結果が出なければ互いに責任がある。それぞれに言い分はあるだろうが、うまくいっていないチームはだいたい

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人口過多、グラウンド不足…育成環境の改革は難しい。【リスタートへの思考整理帳08/僕の仮説69】

■東京での大会はちょっと断念都内で暮らして十数年が経つ。 ようやく、この地の特性を冷静に判断できるようになってきた。人口が多いことは経済的な観点ではメリットがたくさんある。この点に異論はない。 だが、その前提として「現状の仕組みの中においては」という条件が付く。ここは大きい。現存する仕組みを上手に活用できれば、さまざまな可能性が広がる。 人口密度が高い=連鎖速度が速い この働きは世界にも類を見ないのではないだろうか。たとえば、利便性、生産性といった時短に関わるアプリは

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クラブの『持続経営』を可能にする設計とは?【リスタートへの思考整理帳07/僕の仮説67】

■サッカー界も選手人口は減少中。少子高齢化は淡々と進んでいる。 たとえば、農業従事者も30年ほどで40%以上減少だという。従事者の平均年齢は65歳を上回っているようで、「この先もおいしい米を食べられるのか」と憂いてしまう。 サッカー界も例外ではない。JFAのサッカー登録選手数を調べると、前年比の増減率では『シニア』以外すべて減少している。 【第1種】-16,481/-11.8% 【第2種】-4,073/-2.4% 【第3種】-23,766/-10.4% 【第4種】-15

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成長は基本的に『問う』ものでなく、『望む』もの。【リスタートへの思考整理帳06/僕の仮説66】

■自分を大切に少しずつ広げる。 成長とは、問われるものなのか? 最近、社会を見渡して思うことだ。経済、スポーツ、教育…あらゆる分野で『成長が良いこと』だともてはやす。この状況に違和感を覚える。 成長が良いことに異論はない。 ただ『主語』が重要だ。 たとえば、『経済が』『スポーツが』『教育が』にはなり得ない。主語は必ず『ヒト』であるべきで、『ただし』と条件が付く。ヒトは社会の一部で、社会は自然の一部。もしかすると自然が地球だと仮定すると宇宙の一部としても捉えられる。

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ジュニア指導で重要なのは「道徳・倫理>勝敗欲」。【リスタートへの思考整理帳05/僕の仮説65】

■コーチが心を閉ざせば光は消える「ヒトの欲望は道徳や倫理よりずっと強い」 この言葉は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で徳川慶喜が発したものだ。自分の心に秘めてきた江戸幕府終焉の理由を語る1シーンを切り取ったもので、強烈な印象に残った。いつの時代もヒトの本性が変わらぬことが読み取れる。 前後の文脈がわかるように、このシーンの言葉を写し取ろう。 「ヒトは誰が何を言おうと戦争をしたくなれば必ず戦争をするのだ。欲望は道徳や倫理よりずっと強い。ひとたびヒトを憎めばいくらでも憎み、

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豊かな指導は、サッカーをすべてと捉えない。【リスタートへの思考整理帳04/僕の仮説64】

■子どもに比べることを求めない「伝えたいのは、自分を大切にすること」 久保竜彦さんのホームページをのぞくと、自身がサッカー教室を行う理念のような思いがこう銘打たれている。 「サッカーを教えていると、 自分のからだをうまく動かせないでいる子が時々いる。 そんな子を助けてあげたいと心から思う。 サッカーがうまくなってくれるのもうれしいけど、 本当に伝えたいことは… 自分を大切にすること。 その上で、まわりの環境や人と調和していくこと。 少年時代、友達とボールを追いかけ

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選手が求めたときに寄り添う指導ができること。【リスタートへの思考整理帳03/僕の仮説63】

■成長、進化を求め続けると破綻する汗をかける人になる。 人生を有意義なものにしていくため、非常に重要なポイントだと考えている。汗をかく。こう言うと「額から水分を流す」ことをイメージする人が多いだろう。間違いではないが、少し想像力に欠けている。 私のイメージは「汗をかける人=自ら挑戦し、変化できる人」のことを指す。汗をかくという定義も身体的なものだけでなく、脳と心の領域が含まれている。 汗をかける人は成功や失敗が変化の過程の中に組み込まれているため、それが目的や目標にはな

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言語化はそれかそれ以外かをわける手段にすぎない。【リスタートへの思考整理帳02/僕の仮説62】

■手段が目的化している最近の日本「何のため?」 最近、仕事を一緒にしていて相手によく思うことだ。 これは出版、メディアだけでなく、 サッカー関係者に対しても抱いている。最近というより「もう5年ほど前から」と言った方が正確だ。SNSの普及、発達により間違いなくさまざまな分野の数値化と方法論が言語化され、明確化が図られたからだろう。 見える化は比較対象を作り、その分野の領域では向上することに役立つ。 しかし見える化、言語化とは写実的であり、その背景や文脈までを反映するに至

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ジュニアの育成指導はチーム戦、地域戦。【リスタートへの思考整理帳01/僕の仮説61】

▼コロナを経験し、未熟さに気づいた行動変革山ほどある課題を、どこから、どう手をつけたら全体に影響をもたらすことができるか。 「サッカーを仕事にしよう」。そう決意したときから考え続けている命題だ。だから、ジュニアに目をつけた。氷山の頂上が目立つし、当然お金にもなる。しかし、目に見える部分を変えても、見た目は変わっているが、根本は何も変わっていない。 これまでジュニアの課題は『指導』だと思ってきた。それは選手の質が上がれば、結果としてトップに上がっていく選手の質も上がると考え

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