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Bebit「AFTER DIGIAL CAMP vol.2-データエコシステムの幻想と信用スコアの真実」参加レポート

今日もBebitさんのセミナーに参加して来ました。自分の振り返りも兼ねて、セミナーのポイントを整理してまとめます。

セミナーレポート

乱立したサービサーの中でプラットフォーマーに転換し成功した企業は、圧倒的なUXを提供するサービスであり、圧倒的なユーザー数があること、マネタイズの仕組みがあるという3点を持っていた。良いUXを提供しているからこそ、継続的に行動データを取得できる。また、プラットフォーマーに転換した企業はいずれも「強いビジョン」を持っており、ビジョンを体現するサービスを開発している。アリババの場合は「商取引の円滑化」、テンセントの場合は「より良いコミュニケーション」等。それらのビジョンを体現するUXを提供し、行動データを取得。取得したデータは、サービスのビジョンに合う形で活用。サービスを磨き上げ、ユーザーに還元するという「win-win-win」な循環を作る。

つまり、ありとあらゆるデーターを取得し活用するというよりも、ビジネスモデルによってデータ活用度や活用ポリシーは異なる。何を達成する存在(ビジョン)となり、どのようなビジネスモデルとするか、必要なデータはユーザーにサービスで還元する(プロダクトの改善、従業員のデータによるサービス品質の向上)という発想が成功している企業の考え方。

UXを向上するデータの活用3パターン

1. マッチング(ユーザーニーズを把握し、ターゲット、タイミング、コンテンツとのマッチングを個別最適化すること)

2. 業務やサービスの品質向上(行動の可視化して、UXを磨く)

3. ゲーム化による従業員のモチベーション向上(ステータス管理により、インセンティブをあげる仕組み)

中国で活用が進むアリババの信用スコア。信用スコアは、個人の信用度の確認業務を削減し、商取引の円滑化にも貢献。アリババのビジョンを体現しているだけでなく、アリババのサービスを活用度が信用スコアに影響するため、アリババ経済圏の浸透にも力を発揮している。

本日のまとめ

・あらゆるデータを取得し、全方位的に活用するのではなく、まずは自社内や限られた提携プレイヤーで活用するのが現実的。

・データや手法から考えるのではなく、顧客への提供価値とビジネスモデルから取得が必要なデータや活用すべきデータ項目を決める。

・その上でデータを「マッチング」「品質向上」「ゲーム化」の3方向に活用し、より顧客提供価値を高める。

所管

今回は、前回のセミナーでも言及された「データエコシステムと信用スコア」を深掘りした内容でした。今回のレクチャーは、前回のおさらいも踏まえ、自分の中で現実的な範囲でのデータ取得と活用方法が腑に落ちました。(余談ですが、私も会社でセミナーなどの講師を担当することもあるので、Bebitさんのセミナー開催への労力がひしひし感じられました。告知、会場設営、現場運営メンバーの丁寧なコミュニケーション、アンケート取得の流れなどとてもスムーズで勉強になります)

以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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