サポーターは自分たちの応援するクラブを批判する権利があるのか
僕はJリーグの柏レイソルというクラブを応援していますが、このテーマはサッカーだけでなく、あらゆるスポーツに関連するトピックで、多分、正解はないんじゃないかなと思います。
永遠の課題であることは間違いないですが、自分なりに今年は特にこれについて考える機会が多かったので、現時点での自分の考えをnoteにまとめてみようかなと思います。
もういきなり結論から言ってしまいましょう。
僕は、あると思います。
理由を端的に述べると、サポーターもクラブの一部だから、です。
Jリーグに限らず、全てのプロスポーツ業界でファン・サポーターはクラブの意思決定に携わることはできません。しかし、ファン・サポーターはそのクラブのアイデンティティの一部になることはできます。
例を挙げるとするならば、浦和レッズというクラブの印象をサッカーファンに質問すると、「スタジアムの熱気」や「応援がすさまじい」といったところをあげる人が多いと思います。松本山雅やロッテなんかもこの特徴を持っていると思います。逆に、サポーターが温かいという特徴を持つクラブもあるでしょう。
(柏レイソルのサポーターたちは独自路線を行き過ぎている感があるので、ここでは触れないでおきますね笑)
もちろん、試合をプレーするのは選手ですし、誰が試合に出るのかを決めるのも監督やコーチで、どの選手や監督を獲得するのかを決めるのはフロントです。しかし、その周りにある環境を作り出すことができるのは、間違いなくファンであり、サポーターなのです。つまり、ファン・サポーターがクラブの一部であるということなのです。
であるならば、そのファン・サポーターが自クラブのことを批判するのは、自分たちのクラブを自分たちの手で良くしようとする、いわば自己批判的な意味合いを含むと考えることができます。だから、僕は自分たちの応援するクラブのことを批判する権利があるのではないかと考えるのです。
さて、結論に至った経緯をざっくりと説明したところで、ここからが一番大事な部分なのですが、自己批判という観点が抜け落ちている人が多くない?と僕は思っています。
先ほどの論理で考えると、批判しているサポーターもクラブの一部だということができます。ならば、リスペクトなき批判、誹謗中傷、自身のストレス発散のはけ口として批判する行為は、批判している人自身の価値を下げると同時に、自分たちの応援するクラブ自体の価値を下げていることになります。
クラブを批判するときに、その批判の対象であるクラブ自体に自分が含まれていることを認識できていないからこそ、言葉遣いが悪いものであったり、誹謗中傷に近い投稿をしてしまうのだと僕は考えています。
これを心にとめたうえで批判することが真に重要で、批判する権利があるといっても、その権利を拡大解釈して罵詈雑言を浴びせる行為は自らの首を絞めているのではないでしょうか。
まとめると、クラブのためになることは何か考えたうえで、リスペクトのある建設的な批判をすることが大事だ、という結論になるでしょうか。
このトピックに関してはいろいろな方と議論して意見を深めることが、重要だと思いますので、ご意見、ご感想等ありましたら、僕のTwitterでもnoteのコメント欄でも、どちらでも構いませんので、書き込んでいただけると幸いです。
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