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100kg男の1ヶ月完全食生活~完全食で痩せたら本気出す~


わけえの・・・これでも食っていきな・・・。





おやっさん、こんな・・・こんな

カロリー846kcal脂質33.9g糖質110gもある上に鉄分やカルシウムが基準値の10分の1程度しかない平均的なかつ丼に比べて、脂質と糖質を抑えながらもたんぱく質や食物繊維が豊富でビタミンやミネラルも配合されたバランスのいいかつ丼が食べられる

なんて、ありがとう・・・いただきます。





おじやだこれーーーー!?





苦くない良薬

というわけで、今回は引き続き完全食『BASE BREAD』と『完全メシ』のレビューをしていきたいと思います。

ちなみに冒頭のかつ丼は汁が多めのかつ丼と考えれば、そこそこ美味しかったです。第一印象は本当におじやでしたけどね・・・。

さて、前回の記事でまとめた通り、

・うまいかまずいかで言えば、どの商品もそこそこ美味しい

・一方、通常の仕様で作られた商品と比べれば明確に差がある

・特に『BASE BREAD』のカレーパンは落差が大きく、心理的なダメージが大きい

これが1ヶ月完全食を食べ続けた正直な感想です。

とはいえ、キャベツダイエットやリンゴダイエットのような単一の食材を軸にした偏食ダイエットに比べれば栄養バランスはいいですし、何よりしっかり食事が楽しめるという点が非常にありがたいです。

『一日に必要な栄養素が配合された食品』である以上、どれも似たような味になる懸念はあったのですが、どの商品にも『好みは分かれるだろうが、これはこれでアリ』と感じる部分がありました。

完全食を試したい人の参考になれば幸いです。

それではまず『BASE BREAD』からいってみましょう。


Q.パンはパンでも食べられないのは? A.まずいパン

左のしわしわピカチュウっぽいのが『プレーン』、右のまん丸なのが『リッチ』です。

プレーンもリッチも全粒粉をベースにしているので全体的に茶色く、ドイツのライ麦パンに似ています。

『BASE BREAD』は賞味期限を長くするためにどの商品も水分を極力排除しています。なので、一般的な食パンに比べると中身はかなりパッサパサで、正直食感はあまり良くありません。

一方、たくさんの栄養素を配合することで生じる独特の苦味やえぐ味はほとんどなく、味はしっかりパンでした。

プレーンに比べるとリッチの方がややふっくらしていますが、美味しさにそこまで大きな差はないように思います。

リッチの方が若干価格と糖質が高いので、主食としてのコスパはプレーンが勝るかな、という印象です。

最初はそのまま食べていたんですが、途中からさすがに味気なくなってきたので、写真のようにチキンや卵を添えると、普通のサンドイッチと同じような感覚で美味しくいただけます。

前回の記事でも触れましたが、食事を完全食だけにしてしまうと、一日に必要なエネルギー量に満たない可能性が高いので、何かしら補助食を用意しておきましょう。

こちらは丸いのが『チョコ』、四角いのが『メープル』です。

菓子パンっぽい名前と見た目ですが、味もかなり菓子パン寄りで、チョコは特に甘く感じます。

にもかかわらず、どちらも糖質はリッチと同じくらいなので、甘いものに飢えがちなダイエット生活の心強い味方になってくれます。

また『BASE BREAD』は原則2袋で1食分なのですが、メープルは一袋に2個入っているので、1食分食べる場合は4個食べることになります。

他のパンと比べてややもっちり感があり、形状が違うせいなのか口に運ぶ回数が増えるため、かなりお腹が膨れます。

(1回だけメープル2袋のみで昼食とした日がありましたが、凄まじい満腹感でした)

おやつや間食用にメープルを一つ残しておけば、空腹に耐えられない時も安心です。

こちらが噂の『カレー』。

『プレーン』に比べると値段がおよそ2割増と、『BASE BREAD』の中ではちょっといいやつ枠と言えるでしょう。

生地にカレーパウダーが練り込まれてるだけなのかなと思ってたんですが、なんとカレーペーストが中に入っていて、思った以上にカレーパンらしくなってます。

味もちゃんとしょっぱいというか、惣菜パンのように具とパンが独立して存在しており、カレーのスパイシーさも感じられる一品です。

が、このカレーパンは思った以上に手強く、今回の完全食生活で最も気が進まないメニューは間違いなくコイツでした。

例えば、一時期流行った高級食パンと『BASE BREAD』のリッチを食べ比べたとします。

確かに高級食パンの方が美味しいのですが、両者の差は『これで健康を買えるなら悪くない』と思えるくらいなんですよね。100点vs60点みたいな。

でも、美味いパン屋の揚げカレーパンとこちらのカレーパンを食べ比べたら、心の中では200点vs60点くらいのジャッジになってしまうので、落差がすごいんですね。

カレーペーストの存在感があるので最初の方は結構楽しめたんですが、風味がある分『プレーン』や『リッチ』のように具を追加して味を変えるのが難しく、かといって『チョコ』や『メープル』のように、間食やおやつに向いてる味ではないので、飽きるのが一番早かったです。

もし次があるなら、カレー用のスパイスに漬け込んだ具材でも挟もうかな・・・。

ちなみに『BASE BREAD』には公式のアレンジレシピが色々あります。

これは『味が悪くないと言ってもそのまんま食べ続けるのはちょっと厳しいだろう』というメーカー側の気持ちの裏返しだと思うので、もし完全食生活を続けるつもりなら、飽きが来ないようあれこれ工夫した方がいいと思います。

『BASE BREAD』は1食分だとたんぱく質が必要最低限しか取れないので、鶏肉・卵・チーズなどと組み合わせるのがオススメです。


急にたんぱく質の話題が出たので

前回の記事では特に触れませんでしたが、ダイエットは食事制限だけでなく、当然運動も大事です。

消費カロリーを増やす『有酸素運動』と、筋肉を付けることで基礎代謝量そのものを増やす『レジスタンス運動=筋トレ』。

どちらもやるに越したことはないんですが、『運動習慣がないから太ってんだよ!』と叫びたい気持ちがあるなら、↓の動画のような短時間の筋トレがオススメです。

限られた部位だけ鍛えるのは筋トレとしてはあまりよくないのですが、三日坊主になるくらいなら自分がやりやすいと思ったものを続けた方がいいです。

なお、ダイエット中は体が飢餓状態になりやすいため筋肉が分解されやすく、それに加えて飢餓状態が慢性的に続くと摂取した栄養を脂肪として溜め込むクセ、つまり『省エネ体質』になってしまいます。

これを避けるには、体が飢餓状態にならないよう食べる時はしっかり食べて、分解された筋肉量を上回る増加量を確保しなければなりません。

身も蓋もない言い方ですが『よく食べ、よく動き、よく寝る』が最適解になります。

筆者は朝起きたら枕元のiPadで上記の動画を流しながら筋トレして、その後カフェオレとバナナヨーグルトを食べていましたが、きつかったズボンが1ヶ月でかなりゆるくなりました。

(まあ元が100kg以上なので、体のフォルムは全然変化ありませんでしたが・・・)

『体重を5kg落とす』みたいに数値を目標にしてしまうと、『減っていたのは体重ではなく健康だった』というオチにもなりかねないので、ダイエット中は何かしら体に負荷をかけて、多少なりとも筋肉をつけた方がいいです。

ただ、上記の動画内でも注釈されてますが、トレーニングが嫌になるようなキツいレベルの負荷は避けましょう。ストレスを溜め込むと「コルチゾール」という筋肉を分解するホルモンが増加してしまい、ほっそりどころかゲッソリしてしまう可能性があります。

ダイエット自体のストレスはある程度受け入れるしかありませんが、だからこそ減量以外の部分では極力手軽さや楽しさを追求した方が健康的に痩せられるでしょう。

『そんなあなたに完全メシ!』と、ややマーケティングめいていますが、レビューに戻ります。

辛くしとけば売れるかな

まずはオーソドックスなボロネーゼ。

市販のパスタソースで作るものと比べてもしっかりコクを感じられますし、ひき肉や揚げなすの存在感もちゃんとあります。

パスタなので当然小麦粉を使っており、そのままだと糖質量が多くなるはずですが、小麦粉の代わりに、たんぱく質や食物繊維を加えてバランスを取っているそうです。

そうなると「パスタ自体の味や食感がイマイチなんじゃないか」という懸念があるわけですが、このあたりが濃いめのソースで上手くカバーされているなと感じました。

(麺自体も家庭の味としては問題ないレベルだと思います)

ちなみに中身はこんな感じです。

(あんまり美味しそうに撮れなかったので、これ以降中身の写真は割愛しています)

欠点としては、糖質が控えめになっている影響なのか、割としょっぱく感じることです。

実際1食で食塩相当量が約2.8gと、BASEBREAD1食分と比較するとおよそ4~5倍あります。

厚生労働省による一日の塩分摂取目標は7.5g未満(WHOの推奨に至っては5g未満)なので、完全食というにはちょっとバランスが悪いかもしれません。

(通常のカップヌードルなどに比べれば減塩されていますが、ボロネーゼに限らず冷凍の完全メシはどれも食塩相当量が高めです)

昼食を『BASEBREAD』、夕食を『完全メシ』にして塩分バランスを取ったり、お風呂に長めに浸かって、意識的に汗をかくようにした方がいいでしょう。

こちらもボロネーゼと同じく、パスタシリーズの『たらこパスタ』。

イカと舞茸とほうれん草に加えて、後がけ用のきざみ海苔が入っており、彩り豊かな一品です。

『バター醤油香る』と書いてある通り和風のスパゲティといった風情で、ボロネーゼに比べるとあっさりしていますが、海鮮系の旨味をしっかり感じさせてくれます。

やや気になる点として、バターの風味を出すためなのか、油脂くささが強いです。食べ終わった後、口元を洗いたくなる程度にはニオイが残ります。

先述の通り『完全メシ』はやや塩分高めなので、口直しも兼ねてキウイやオレンジなど、塩分排出を促すカリウムが豊富に含まれる果物と組み合わせるのもオススメです。

(完全メシ自体にもカリウムが含まれているので、そこまでたくさん摂る必要はないです)

同じ麺類ですが、こちらは『肉味噌うどん』。今回食べた『完全メシ』の中では完成度が随一です。

麺に弾力があり、もちもちした食感が楽しめると同時に、豆板醤とにんにくのおかげで、かなりパンチが効いています。豚肉・鶏肉・チンゲン菜・にんじんなど、インスタント食品としては比較的具が多めに入っているのも嬉しいポイント。

『辛さレベル2』とありますが、みそのまろやかさを鑑みるとピリ辛レベルで、辛いものが好きな人にはちょっと物足りないでしょう。

欠点というより好みの問題ですが、普段みりんや砂糖を加えた甘めのつゆでうどんを食べているような場合は、やや慣れない味わいに感じると思います。

(ボロネーゼもそうでしたが、糖質を控えると基本『甘辛』には出来ないんでしょうね)

とはいえ、今回食べた『完全メシ』の中で一番楽しみにできる商品でした。うどん、ご期待ください。

なお、ここまで麺類3連続になっていますが、これは定期購入の場合、麺類セットの方が1食分が安いからです。

長く続ければ続けるほどコストか飽きのトレードオフになるので、上記コースのどちらがいいとは言えませんが、お試しで注文するのであれば麺類の方が安く済みます。

ただし、冷凍タイプの完全メシを定期購入する場合、3回目の注文が完了するまで解約できないので、最低でも15食は食べ続けることになります。

もし解約を忘れそうであれば、これからご紹介する常温タイプの方が初回の注文後にすぐ解約できるので、より気軽に試せると思います。

※めちゃくちゃ販促っぽい書き方をしてますが、筆者は日清の回し者ではありません。

こちらがインスタント食品でもお馴染みの『カレーメシ』、その完全メシバージョンです。

こちらの欧風カレーは通常のカレーメシのようなビーフカレーっぽさがあります。

味に関してはやや酸味が目立ち、まろやかさが若干控えめですが、諸々の栄養素が配合されたことによる変なクセなどはありません。ちょっとハヤシライスに寄ったカレー、という印象です。

温泉卵などを加えて温玉カレーっぽくすると、よりマイルドになってバランスがいいかなと思います。

お湯を入れるだけの通常カレーメシと異なり、お湯を入れて5分待った後にカレーパウダーと仕上げオイルを加えてよく混ぜる必要があるため、食べるまでの手間という点ではややマイナスですが、食事としての違和感は皆無と言ってよい出来です。

こちらはスパイシーな『キーマカレーメシ』の完全メシバージョン。

欧風カレーと比べると、チキンカレーをベースにしたさっぱり感があり、香辛料が多く含まれているため刺激や香りが強いです。

スパイスがギンギン、というだけあって、食べると汗が出てくるくらい辛めの味付けで、一度ハマるとクセになるタイプの美味しさ。

総じて、食事としての満足感は高めである一方、欧風カレー同様に調味料が後入れなので、『お湯を入れるだけ』というアドバンテージが失われてしまっているのが残念。

1回1回は大した手間じゃないんですが、完全食生活中は何度も作ることになるので、終了後に普通のカレーメシを食べた時はその手軽さにちょっと感動してしまいました。

その手軽さを彼方に投げ捨てたストロングスタイルな完全食こそが、この『UFO汁なし担々麺』です。

付属調味料は、かやく・液体スープ・粉末スープ・仕上げオイル・花椒入り唐辛子と、その数なんと5つ!

作っているうちに思わず「インスタント麺とは何だったのか」とつぶやきたくなりますが、手間がかかるだけあって、味は濃厚そのもの。

舌に直撃する具材の旨味や鼻に抜けるごまの香り、唐辛子の辛味も手伝い、もはや完全食であることをきれいさっぱり忘れる、強烈な味わいです。

ただ、花椒含め香辛料がかなり本格的で、人を選ぶ味なのは否定できません。

(筆者も花椒入り唐辛子は時々入れずに食べていました)

また、たんぱく質や食物繊維を同時に取れるからといっても、1食分で食塩相当量が3.4gもあり、『BASE BREAD』はもとより他の完全メシと比較してもやや高い数値です。

『完全メシ』自体、元々ダイエットを目的とした食品ではないのですが、この担々麺に関しては、ガッツリ食べたい時に『体に悪い物の中では体にいい方』として食べるのが正解かもしれません。

良くも悪くもインパクトが強い一品でした。

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな

完全食生活がダイエットに効果的な点は『選択肢を減らせること』です。

「今日は何食べようかな~」って自由に考えてると、あれも食べたいこれも食べたいって無限に食べたいものが浮かんできちゃうんですよ。いやほんとに。

しかし、完全食で必要な栄養を概ね摂取できる以上、

・ナッツ類のような足りないカロリーや栄養をバランスよく補うもの

・豆腐・鶏肉・ところてんのような低カロリーで空腹を凌げるもの

上記のような食品以外は基本的に買わなくていいわけです。

食欲を完全に抑えきることは難しいですが、『メニューを考える余地が少ないこと』・『買う必要性がないこと』は思った以上にストッパーとして機能してくれました。

完全食生活を終えた後も徐々に・・・元の体重を考えるとほんとーーーに徐々にですが、体重が減っているのは、その影響だと個人的には考えています。

ダイエットのやり方は人それぞれですが、空腹感をこらえるのが苦手な方には完全食生活、オススメです。

それでは、このはてしなく遠いダイエット坂のどこかでまたお会いしましょう・・・フフフ。