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インドネシアの独立記念日(Hari Kemerdekaan)


インドネシアを知る㉔【2,374字】

1.インドネシア独立記念日2024年のお祝いの言葉


 インドネシアのみなさま、独立記念日を心からお祝い申し上げます。

 1945年の独立以来、インドネシアは驚くべき成長と繁栄を遂げてきました。

 この記念すべき日に、日本からみなさまの未来がさらに輝かしいものとなるよう、心から祈念いたします。おめでとうございます!

2.インドネシア独立記念日の様子


インドネシアの独立記念日(Hari Kemerdekaan)は毎年8月17日に全国で盛大に祝われます。

 今日、2024年も例外ではなく、活気に満ちたイベントや祝典が予定されています。

 この日はインドネシア国民にとって特別な意味を持ち、皆が誇り高く祖国を祝います。

①公式行事

  首都ジャカルタのメルデカ宮殿で行われる国家式典は、国民の注目を集める一大イベントです。大統領が国旗を掲揚する瞬間は特に感動的で、全国放送されるため、多くのインドネシア人がテレビで見守ります。

②パレードと祭典

   各地で盛大なパレードが開催され、伝統舞踊や音楽、華やかな衣装が見どころです。パレードには軍隊、警察、学生、地域コミュニティが参加し、色とりどりの装飾が施されたフロートが街を彩ります。

③スポーツとゲーム

   独立記念日には、地元のコミュニティで伝統的なゲームが行われます。「パンクレック」(ポールに登る競技)や「クリッパン」(油を塗った竹竿を登る競技)など、ユニークで楽しい競技が行われ、参加者も観客も大いに盛り上がります。

④飾り付け

   街中や家々はインドネシアの国旗色である赤と白で飾られ、祝賀ムードが満ち溢れます。特にジャカルタや他の大都市では、建物や街路がライトアップされ、夜も明るく輝きます。

⑤地域の集まり

   各地域ではコミュニティが集まり、伝統料理を楽しむイベントが行われます。友人や家族と一緒に食事をしながら、地域の絆を深める良い機会です。




インドネシアの独立記念日である1945年8月17日は、インドネシアにとって重要な歴史的瞬間です。この日、インドネシアはオランダからの独立を宣言しました。しかし、この出来事には日本との深い関わりがあります。

3.独立の背景と歴史

❶オランダの植民地支配

   1600年代から第二次世界大戦が始まるまで、インドネシアはオランダの植民地支配下にありました。オランダはインドネシアの豊かな資源を利用し、長期間にわたり支配を続けました。

❷日本の占領

   第二次世界大戦中、1942年に日本がオランダ領東インド(現在のインドネシア)を占領しました。日本の占領期間中、インドネシアの民族主義運動は活発化しました。日本はインドネシア人に対して一定の自治を許し、教育や軍事訓練を行いました。

❸独立への道

   戦争末期、日本は連合国の反攻により劣勢となり、アジア各地からの撤退を余儀なくされました。この中で、日本はインドネシアの独立を支援する姿勢を示しました。1945年8月15日に日本が連合国に降伏すると、インドネシアの独立運動は一気に加速しました。

❹独立宣言

   1945年8月17日、インドネシアの民族主義者たち、特にスカルノ(Sukarno)とハッタ(Mohammad Hatta)が中心となり、インドネシアの独立を宣言しました。この宣言はジャカルタのスカルノの自宅で行われ、インドネシア独立の象徴的な瞬間となりました。

4.日本との関わり

①日本の影響

   日本の占領期間中に育成されたインドネシアのリーダーたちや、日本から提供された教育や軍事訓練が、インドネシアの独立運動に大きな影響を与えました。また、日本の降伏後の混乱を利用して独立を宣言するタイミングを見計らったインドネシアの指導者たちの決断も、日本との関わりを背景にしています。

②日本兵の支援

   独立宣言後、一部の日本兵がインドネシアの独立運動を支援しました。彼らはインドネシアの独立戦争に協力し、軍事的な訓練や武器の提供を行いました。

5.独立後の状況


   独立宣言後、インドネシアはすぐに安定したわけではありません。オランダはインドネシアの独立を認めず、独立戦争が続きました。

🟢1949年にオランダが正式にインドネシアの独立を認めるまで、インドネシアは多くの困難を乗り越える必要がありました。

まとめ


   インドネシアの独立記念日である1945年8月17日は、日本との深い歴史的な関わりが背景にあります。日本の占領とその後の降伏が、インドネシアの独立運動に大きな影響を与えました。

  この歴史を理解することで、インドネシアの独立がいかに困難であったか、またその達成がいかに重要であるかを感じることができます。

  そして、外国人就労者支援事業を始めて本当に良かったと強く感じる日本との関わりの歴史であると感じています。


   インドネシアの独立記念日は、日本の祝日とは異なる独特の祝賀ムードが特徴です。

  国家全体が一体となって祝うこの日は、公式行事から地域の祭典まで、多彩なイベントが展開されます。

   特に、伝統的なスポーツやゲームは観るだけでも楽しめ、参加すればインドネシアの文化を体感する絶好の機会です。

   日本に住むインドネシア人コミュニティでも、この日を大切にし、様々なイベントを企画していることが多いので、一緒に祝うことで、インドネシアの豊かな文化と歴史を身近に感じることができます。


🟢インドネシアの独立については
テーマ『インドネシア英雄の日』の中で
触れさせていただきました。



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