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チー・タイムと晩酌廃止
結論から言うと、もう毎晩、晩酌をするのを止めた。夜は夜でちゃんとご飯を食べる。
それまでは、年1回の胃と大腸の内視鏡検査の前日以外、つまり年364日は毎晩飲んでいた。ビール、ワイン、焼酎、日本酒。単身赴任だろうが、自宅にいようが、お酒のストックがあり、料理に合わせてお酒を選んでいた。そうなると、食べるものはというと、ご飯はいらないので、酒に合うようなおつまみみたいなものばかりになる。単身赴任なら好きなものを買ってきたらいいのだが、自宅にいると子どもたちもいるから、メニューが2種類になる、ということで家内からはいつも愚痴を言われていた。
いくつか、きっかけとなることはあった。だいたい、シャワーも浴びて、寝るだけの状態で夕食を食べることが多く、飲み終わるやいなや寝ちゃう。なんなら、飲みながら寝ちゃっていることも多々あった。まあ、そういうの含めて至福のときなのだが…。これが、金沢での新しい仕事が始まり、寝てる暇がなくなった。業務委託の昼の仕事と別に、たまってる別の仕事を夜や休みの日にやるわけで、酔っ払って寝てる時間も惜しくなった。あと、単身赴任も2度めになると、コンビニで買う酒のつまみに飽きてきた。財布的にも、外出ばかりするわけにもいかないし…。
実は、それとは別に、影響を受けたことがあった。
起業した際に、知人からある書籍を紹介された。アレックス バナヤンの「The Third Door」である。
まあ、実は未だに読み終わっていないのだが…。
簡単に言うと、18歳の大学生が著名人に四苦八苦しながらインタビューを試みる話なのだが、その中でマイクロソフトのオンラインサービスのプレジデントまで上りつめたチー・ルーの紹介が出ている。以下、「The Third Door」(アレックス・バナヤン)より。
彼は、時間について考えるようになった。特に寝る時間がもったいないと感じた。毎晩8時間寝ていたのだが、人生で1つだけ不変のものがあることに気づいた。
米を作る農家の人であれ、アメリカ大統領であれ、1日に与えられた時間は等しく24時間ということだ。
チーは毎朝4時に目を覚まし、約8キロ走って、6時までにはオフィスに入る。1日中、パックに入れた果物や野菜をちびちびつまむ。そうして1日18時間労働を週6日続けている。
マイクロソフトでは、チーが人の2倍の速さで仕事をするという噂があると聞いた。彼らはチーの労働時間を「チー・タイム」と呼ぶ。
ってことで、睡眠4時間とは言わないまでも、もう少し覚醒している時間を有意義に使わなきゃな、と思ったわけだ。あらためて、お酒は、飲む必要があるときに、飲みたい人と。