レモンが骨を強くする
断食中の疑問点
長い間、筆を休んでしまいました。
私の悪い癖です。申し訳ありませんでした。
今回は、断食道場で経験した中で、食事のことが気になったので、書いていきます。
断食中、「人参リンゴジュース」を中心に過ごしました。
一方で、副食として「梅干しとレモンは、いくら食べてもいいよ」とのこと。食卓に山盛り準備されていました。
断食中なのに、それはないだろうと思いつつ「毒を食らわば皿までも」という心境で、レモンにむしゃぶりつきました。
なんぼ「お腹がすかないように」と思っても、すっぱいので限界があります。
それでも、毎回12~14切れはレモンを食べていたでしょうか。
梅干しやレモンは、なぜ断食中でも食べていいのか?
その疑問を、私なりに探ってみました。
今回は、特に「レモン」と健康長寿の関係性に注目したいと思います。
レモンと私
私は、レモンの酸っぱさは昔からあまり気になりませんでした。
むしろ、本能的に「体にいい」と思っていたのです。
だから、お酒を飲むときは、金時ショウガの粉末と切ったレモンを沢山持って行きます。
ハイ・ボールや赤ワインには、その両方を入れてガブガブ飲むのが「順ちゃん流」です。
最近は、イタリアのシチリア島から無農薬のレモンを100%絞った果汁を取り寄せ、常に手元に置いて愛用しています。
レモンの産地と骨密度
国産レモンで日本一の生産量を誇る県は、広島県です。
「レモンの島」とも呼ばれる大崎上島があり、国産レモンの63%を生産しています。
この「レモンの名産地」で、ある調査が行われました。
その結果、レモンの摂取量と、女性が気になる「骨密度」に関係があることがわかりました。
レモンの摂取量が多いほど、骨密度が高い傾向にある……という結果が出たのです。
骨の仕組み
私たちの骨は、コラーゲンの繊維でできた骨組みに、カルシウムやマグネシウム、リンなどのミネラルをセメントのように流し込んだ構造をしています。
骨はおよそ3年の周期で、古くなったセメントを壊し、新しいセメントを流し込むようにして、新陳代謝を繰り返して強度を保っているのです。
この「強度を保つ仕組み」が、女性ホルモンの減少やホルモンバランスの乱れによって衰えてしまうため、中高年期の女性は骨がもろくなりやすいのです。
骨を強くするクエン酸の「キレート作用」
梅干しやレモンの酸っぱさは、豊富な「クエン酸」によるものです。
クエン酸には、「キレート作用」という働きがあります。
ミネラル分を包み込み、体内への吸収率を高めてくれるのです。
本来、カルシウムなどのミネラルはそのままでは体内に吸収しにくいため、年と共に少しずつ骨密度が落ちて、骨がスカスカになっていきます。
しかし、クエン酸のキレート作用によって、ミネラルの吸収を助けることで、骨密度を保ちやすくなります。
だから、レモンを多く摂取する人ほど、骨密度が高いのですね。
このことがもっと早くわかっていれば、多くの女性が困らなくて済んだのに、と悔やまれます。
寝たきりになるリスクを減らそう
日常的にレモンを多くとることで、カルシウムの吸収力が高まります。
そうすれば、骨密度がアップしていくので、将来的に「骨折からの寝たきり」になるリスクを、大きく減らすことができるのです。
若いころから……いや、今からでも遅くありません。間に合います。
レモンの効果を多くの人に、特に中高年の女性に、知って頂きたいですね。