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絶望したら終わりかと思っていたが、それで終わりじゃなかった。
実のところ私はここ数年、絶望しております。
絶望したら、人生終わりかと思っていたので、絶望だけはしないようにしていたのですが、結局絶望してしまいました。
でも、絶望しても、まだこうして生活しております。どうやら絶望して終わりではなかったようです。
そもそも、どうして絶望したかと言いますと、話すと長くなってしまうので、要約すると、
○何をやってもうまくいかない。
○限界まで頑張っていても、次から次へと辛い事が起きる。
○そんな私の過去全てに嫌気がさしているにも関わらず、
○新しくやってくる毎日までもがウンザリする事のオンパレード。
○問題は増える一方なのに解決する方法が何一つ見つからない。
○こんなに頑張っているのに。もう頑張れない。
そんな毎日の中、とどめを刺される事態が。すでに不安障害&パニック障害に苦しんで数年経っており、ようやく少し外に出れるかな。ぐらいになった時に、数百万の夫の隠し借金が見つかり、その1ヶ月後に突然に私の片目は病気になり視力が落ち始め、さらに翌月に次男の登校拒否が始まり、その後、長男の登校拒否が始まり、何から手をつけてよいのか分からなくなり、心がバキバキのボキボキに砕け散り、全て終わったと絶望しました。私ではどうしようもない。という境地に到着です。
明けない夜はない。とか言う励まし言葉なんて信用なりません。明けない夜はあります。太陽が出ているか否かは関係ない。心の状態か暗闇のままだったなら、明けていないのと同じなんだから。軽々しくそんな事を言ってはいけないと思っております。
さて、「全て終わった」と思って絶望してから 約2年程経ちました。
絶望したらどうなるのか。
絶望したら終わりなんだ。といつからか勝手に思い込んでいたのですが、終わりではありませんでした。
絶望したら、絶望したまんまで毎日過ごしています。自分で絶望したな。と思った直後から数ヶ月は酷く憔悴して、夜眠れなくなったり、うなされたり、病気になったりしたのですが、その工程を過ぎると、絶望して何かが変わるようなドリーミーな世界はなくて、現実自体はさして変わりません。
絶望したまんまです。
不安障害&パニック障害は、日常生活は送れるようになりました。借金は増えないようにしましたが、そのまま。夫の浪費も相変らず。目はひたすら視力が落ち続け、次男は別室登校になり、長男はとりあえず卒業しましたが、進学してどうなるかは不明。
そんな感じで、さして変わりもしない絶望が継続している毎日。幸いなのは、表面上だけでも酷くはなっていない。という感じでしょうか。
でも、何だかよくわかりませんが、私自身は何かが変わってきて、不思議な境地に入ってきてる?と思うようになりました。
これこそ、ほんとに頭が壊れたのか、はたまた、これは悟りみたいなものなのか。全然分かりません。が、楽になった事は確かです。全ての事が遠くで起きているかの様に感じるようになってしまいました。
良く言えば、俯瞰。
悪く言えば、他人事。
絶望しているんだけど、楽になっている。
何でかな?と自分なりに考えた結果、おそらく、どうにもならない事は、どうにもならない。とわかったのではないか。と推測します。無駄な抵抗はやめて、身を委ねる感じになったんだと思われます。
それからというもの、頑張ることができなくなってしまった。
最低限、やらないといけない事以外はやらなくなり、自分が必要、または楽しいと思う事をやる。という生活になりました。
そうするとどうなるか?
めちゃくちゃお金が減りました。
暑い寒いがストレスになるから、エアコンを使い放題。家電使い放題。
ご飯作りたくないから、外食。
食べたいものを食べる。
行きたい所に躊躇なく出かける。予算無視で買い物する。
そんな生活をしていたら、めちゃくちゃお金が減って笑ってしまいました。
でも、パニック障害にしては外食や旅行などもかなり自由に出来るようになったんじゃないかとも思います。
ここでついつい、これはマイナスになって、これはプラスになって、とかっていちいち反省して。みたいな事を絶望前はやっていたのですが、今はそれはやりません。
ただ、現実が目の前にあるだけです。起きている事への意味付けは自分の尺度で評価しているだけで、現実を変えるような力はない。と思うようになり、ならば、意味ないじゃん。というわけで、良いも悪いもない世界の住人になってしまいました。
自分への期待もなければ、他人への期待もない。未来への期待もありません。良いも悪いもないのだから。
一方、あんなに恨んでいた過去の自分は、ベタ褒めです。
「ほんとに良く頑張ったね〜。偉かったね〜。」
それしか思いません。
今では、私の頭の中は、し〜ん。としています。
何でしょうか、この状態。
良く分かりません。
しかし、絶望前の自分には絶対に戻りたくありません。
今のほうが数倍。いや、数十倍は生きるのが楽だからです。
絶望しても終わりじゃありませんでした。続きがありました。
なかなか悪くない続きがありました。
苦しくて苦しくてしようがない時は、頑張る事をやめて絶望するのも1つの手かな、と思います。
安心して、もう無理!と、絶望してみるのもありかな。と。
とはいうものの、絶望も主観でしかありません。絶望そのものが人によってどれぐらいのダメージで起きるのかもよく分かりません。
人によっては、この記事内容を見て、その程度で絶望?笑わせるな。という方もいらっしゃると思います。
私のような一例もありました。ぐらいに捉えて頂けたらと思います。