\職場で使える話し方の心理テクニック19 「意見は言い続けると通る スリーパー効果」/#198
新人さんや若手社員は「君みたいに経験が少ない人の意見は採用できない」と言われがちですよね。
でも、「あれ、やっぱりあのアイデア良かったんじゃない?」と、最終的に採用されることがあります。
意見を言い続けると通る「スリーパー効果」を上手に使いましょう。
①意見を言い続ける
私自身も、女性であることや若いこと、また正社員ではないという理由で意見を聞いてもらえなかった経験があります。「経験不足」「リスクが高すぎる」と軽く見られることも多かったんです。でも「これは絶対に役に立つ」と思える提案は、諦めずに何度も伝えてきました。
歴史を振り返っても、新しいアイデアが最初に認められることはまずありません。多くの場合、初めは「そんなことありえない」と否定されます。
「空を飛ぶなんてそんな馬鹿な」
でも、今では飛行機が生活に欠かせないものになっているのがいい例です。
②TikTokの例
ある企業の若い社長さんが「TikTokで会社を宣伝しよう」と提案したところ、年配の会長さんは「そんなチャラチャラしたもので人が採用できるわけがない」と大反対。
ところが、続けているうちに「新しいことに挑戦している素晴らしい会社ですね」と言われるようになりました。
今では会長さんも「やってみて良かった」とおっしゃっています。
③お白湯のペットボトルの例
最近コンビニで目にする「お白湯(おさゆ)」のペットボトル、実はアサヒ飲料のある女性社員さんが提案しました。
ところが、「コンビニの主な利用者は男性だから売れない」という反対意見が多かったのです。さらに、以前出した「ホット天然水」が全然売れなかったので、今回も売れないのではないかという声もありました。
それでも彼女は「健康志向の人が増えているから絶対に売れる」と信じ、実際に商品化してみたところ大ヒットしたのです。
そもそも、お水やお茶を買うという考え方自体が日本人にはありませんでした。必要性やニーズを言い続けたからこそ、「この考え方はありかも」と思えるようになります。
④大事なポイント
自分が「これは絶対に役に立つ!」と感じるアイデアは、数回否定されても諦めず、繰り返し提案してみてください。意外と否定する側も、なんとなく「無理そう」と思っているだけのこともあります。
ただし、「どうして分かってくれないのか」と相手を感情的に責めてしまうのは逆効果です。
他の意見と結びつけたりして「この前お話ししたアイデアとも合いそうですよね」と、いろんな人に何回も繰り返し言いましょう。
人は思った以上にあなたの話を聞いていないし、覚えてもいません。
諦めずに、役に立つと信じられる提案は繰り返し伝え続けましょう。
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