カフェで話しかけるみたいに書くエッセイ
わたしは一つの記事を書きあげる時間が速いほうだと思う。
弱視のため、ブラインドタッチで手元を見ることなく(見えないので)打っているので、ほとんどしゃべるような速さで文章を書いている。
書きたいことが頭に浮かんだとき、すぐに文章にしたいという衝動に駆られるので、思いついてから書き終わるまではあっという間だ。
会話で言うと、「あのね、聞いて聞いて!」と一気にしゃべっている状態である。
逆に「何か書きたいけど…あれにするか?これにするか?」と迷いがある場合や、テーマは決まっていてもどうにも文章にできないときは、びっくりするほど時間がかかる。
会話で言うと、全然言葉が出てこなくてしどろもどろの状態である。
前者も後者も、「書きたい!」という気持ちは同じくらいだけれど、「これを読んでほしい!」という気持ちは、前者のほうが強い。
読んでほしい気持ち、誰か一人でもいいから届いてほしい気持ち、その気持ちが強いときほど、しゃべるように書けるし、書いていて楽しい。
そんなときは、読んでくださる方からの反応も沢山あったりする。
逆に、考えながら時間をかけて書いた文章は、あまり読んでもらえなかったりする。(あくまでもわたしの場合)
そんなときは、ちょっと寂しいなぁ、とやっぱり思ってしまう。がんばって時間かけて書いたから。しゃべるように書いた文章と同じくらい大切な文章だから。
でも、
きっとわたしには、考えすぎずに書いたエッセイのほうが合っているんだと気づいた。
カフェで誰かに話しかけるみたいに、
「しゃべるように書く文章」
それがわたしのエッセイだ。
エッセイを書いていると、ついつい沢山の人に届いてほしいという気持ちが沸いてくるときがある。
そこを考えすぎると、わたしの文章はしどろもどろなエッセイになってしまうから、もっと気楽に、カフェで話しかけるように。
ここはカフェだと思って。
読み手に話しかけるエッセイを、これからも書いていけたらいいなぁと思っている