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自助具

 身体機能が低下した人が日常生活の動作を自力で行いやすくするための道具です。筋力や握力の低下、関節の可動域制限などに対応したさまざまな種類があります。

食事に関する自助具


• バネ箸:軽い力でつまめるように工夫された箸。手指の細かい動きが困難な場合に使用。
• 太柄・曲がりスプーン(フォーク):握りやすい形状や角度調整が可能で、手の動きが制限される人向け。
• ボトルオープナー:弱い力でも瓶のふたを開けられる道具。
• 滑り止めシート:食器を固定し、片手での食事をサポート。
• すくいやすい皿:片手で食べやすいように工夫された皿。



整容・更衣に関する自助具


• ドレッシングエイド:長い柄の先にフックがあり、衣服を引っ張る道具。
• リーチャー:遠くの物をつかんで引き寄せられる道具。
• ストッキングエイド:しゃがまずに靴下を履ける補助具。
• ボタンエイド:片手でボタンを留められる道具。
• 固定式爪切り:台に固定され、押すだけで爪が切れる。
• 長柄ブラシ:腕を高く上げずに整髪できる。

固定式爪切り
ボタンエイド

入浴・保清に関する自助具


• 柄付きブラシ:手が届かない部位を洗いやすいブラシ。
• 固定ブラシ:吸盤で壁に固定し、手や指をこすりつけて洗える。
• ループ付きタオル:片手で背中を洗うのに便利なタオル。

認知症老人徘徊感知機器

認知症高齢者が屋外に出たり、特定のエリアを通過したときにセンサーが反応し、家族や介護者に通知する機器。

環境制御装置

身体に障害のある人が、残存機能を活かして電化製品を操作できる装置。
 
• 軽い力で押せるボタン
• 呼気(息)に反応するスイッチ
• まばたきを感知する光ファイバースイッチ


これらの自助具や機器を活用することで、生活の自立度を高めることができます。


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