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メンタルケアアプリ、Awarefy使ってみた

▼Awarefyに対する私個人の総合評価
私個人のAwarefyに対する総合評価だけを知りたい方、単刀直入に言うとAwarefy最高です!私が利用しているプランはベーシックプランで、LP経由で支払ったため、年間費用9,800円ぐらいだったと記憶しております。月額費用として換算すると816円。(追記:世界四季報さんの投稿で気づいたのですが、もしかしたら9,600円だったかも…)非常にいい買い物だったと心の底から思います。

ですので、評価だけ参考にしたい方はこれ以降読んでも、駄文に付き合わされ、時間を無駄にする可能性しか残っておりません…。お付き合いありがとうございました!

Awarefyの感想、その前に

とサボテンのIQぐらいの文章を冒頭でぶちまけてしまいましたが、このアプリが存在することにとてつもなく感謝しています。正直に申し上げると、一瞬「何故一番大変だった時期になかったんだろうか…」と思わなかったわけではないのですが(ごめんなさい)、様々なスタートアップが謡う「偉大な事業を築きたいという高尚な思い、もしくは野心。そして社会課題を解決したいという高潔な心」を具現化したようなアプリではないでしょうか。

私がXで褒めつつも、改善推奨の点を自分の立場をわきまえずにダラダラ投稿したのも、このアプリ自体に改善余地があるものの素晴らしいということを一人でも多くの人に知っていただきたかったからかもしれません。

先に明記しておくと、私自身Awarefyと全く関係がなく、運営会社である株式会社Awarefyの社員の方は誰一人として接点がございません。私が突然怒涛のレビューを投稿した際には、「正体不明な動物イラストアイコン、しかも投稿内容の品性はゼロ…やばいやつや…関わってほしくない…」と感じられた方も社内にはいらっしゃったと思います。例え絶賛と言えども、私自身も私のようなアカウントに自社サービスがあれこれ言われるのは正直嫌です(断言)

しかも褒めたかと思うと急に毀誉褒貶劇場を繰り広げており、更に距離を置きたい存在になったのではと推測します(邪推と書けるといいのですが、うざさ120%である自覚はあります)

本記事では、要点を整理したうえで私の感想を述べられたらと考えています。

そもそもAwarefyって何?

Awarefyというメンタルケアアプリですが、認知行動療法やマインドフルネスという心理学の知見とAIが組み合わさることで、心のバランスを整えたり、ストレスを軽減といった、心理的な問題や不適応な行動などの解決や軽減の寄与することを目的としたアプリになります。

▼認知行動療法の特徴

ここで重要になるのが、認知行動療法というのは我々一人ひとりが持つ思考や認知に焦点を当てており、従来の心理療法や行動療法と違い、技法がマニュアル化できたり、簡易型の認知行動療法が発展・開発されたことから、セルフヘルプの向上としても役に立つということです。「自身で行うこともできる」というのが認知行動療法の魅力の一つでもあり、認知行動療法とAIを組み合わせたアプリであるAwarefyは、この”心理学の理論に基づいた”セルフヘルプをサポートするアプリとなっています。

▼カウンセリングアプリではない


出典:株式会社Awarefy

Awarefyがブランディングの過程でファイさん(公式キャラクターでアプリのAIチャットはこのファイさんと行います)に力を入れたせいか、私の紹介の後にSNSでAwarefyを軽く調べてアプリを購入した友人が「AIを用いたカウンセリングアプリ」と認識してしまうケースがあったのですが、完全に間違いとは言えないものの、Awarefyというアプリの本質とは違うと感じています。

※もちろん株式会社Awarefyが今後どのようにサービスを練り上げるかは全く存じていないので、現時点でのあくまでの私の認識とはなります。

▼有効性があるとされる認知行動療法によるセルフヘルプ

つまりはこういうことです。認知行動療法を通じて、利用者が「(自身の)ものの受け取り方や考え方の癖を少しずつ和らげたり、向き合えるようにサポートをする」アプリ、これがAwarefyです。例えば、ちょっとしたトラブルをキャリアの汚点を感じるのか、これで周囲の評価が下がったと悩むのか、人間なのでトラブルはしょうがないと問題視しないか、もしくはトラブルはチャンスの側面もあると捉えるのか。大げさな例えではありますが、何か起きた時にどう捉えるか、どう認知するかは人それぞれです。それらは思考の癖でもあるのですが、思考の癖によって私たちは悲観的に考えがちになったり、問題が解決できないところにまで心の状態を追い込むことがあります。

読んでいて心あたりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

認知行動療法はそういう思考の癖と向き合い、考え方のバランスを取ることでストレスに対応できる心の状態に持っていく療法です。なので、例えば仕事でミスをしたとしたら、

・どういうミスをしたのか
・そのミスをしてどういう気持ちになったのか
・あなたの考えは何か
・そしてその考えは本当に正しいのか、その考えに対して反論するとしたらどう反論できるか

を自分自身で質疑応答をしながら思考の癖に気づき、少しずつバランスを取っていきます。なのでこのアプリ、音声ガイドもあるのですが、ログを取る場面が多いです。そしてこのログが私を助けてくれた、と言っても過言ではありません。

なので、癒しキャラであるファイさんと会話し、その会話にカウンセリング要素を求め、そのカウンセリングによってメンタルケアが成立すると考えている方は、このアプリを使用するとがっかりするかもしれません。

▼じゃあどういう人が合うのか

後述しますが、実は一部の機能を使いこなせていない私が言うのは僭越云々ではなく非常に失礼ではあるのですが、以下の方ではないでしょうか。

・心療内科クリニックに通っている、もしくは臨床心理士によるカウンセリングを受けているが、ホームケアのようなものを取り入れたい

・認知行動療法を用いたカウンセリングを受けており、自分でも実践したい

・自分の考え方、感情のコントロールや向き合い方に歪みがあると感じていたり、変えたい

・自己肯定感を育てたい

・心の浮き沈みに対応したい

・一時的かもしれないが、心が傷ついており、エビデンスがある手法で癒したい

上記のように考えている方と合うのではないかと個人的には考えています。もちろんこのリストは増やそうと思えば延々と追加できるのですが、端的に言うとご自身でも深刻だと感じる状況の方、深い悩みを抱えている方にとって最適解と言えるアプリではない。ここはAwarefyもそう認識しているのではと勝手ながら考えており、そのため全国の認知行動療法を取り入れているクリニックのリストにアクセスできるようになっています。

心の状態を深く理解し、正確に手を差し伸べ治療することはこのアプリではできません。そもそも医療行為や治療ではないと明確に記載されているのですが、人が抱える精神疾患や深刻な心の状態は専門家の直接的なサポートが必要です。

どうやって使うの

私がAwarefyを紹介した方で「良さがさっぱり分からん」という感想を持った方がいたのですが、ユーザーである私も使い方によってこのアプリへの評価が著しく変わると感じています。その方は最終的にファイくんをChat GPTのような使い方をしておりました(笑)

▼まずは学習コースから

Xでも何度か投稿したのですが、このアプリはまず認知行動療法が何かを知る必要があり、まずはじめに学習コースを受ける必要があります。公式のLPではアプリの利用の流れに関する説明で「まず一週間のテーマを決めよう…」と一週間のテーマ設定を推奨しているのですが、すみません、私は3週間でこのテーマに対する意識を道頓堀川の底に埋めました()個人的にもこの公式LPが推奨する基本的な利用の流れには若干疑問を抱いています。いや、分かるのですよ。テーマ設定大事。ですがこのような表層的な利用の流れからAwarefyの恩恵を享受するユーザーってどれくらいいるのか分かりません…。

学習コースは強制ではありません。使い方が分からないと感じる方がいることから推察できると思うのですが、Awarefyは自由な利用方法が出来るようにしていることから毎日のルーティンのデフォルト設定以外、決められたことは何もありません。

その時の気分、心の状態で何をするか決めれるのがAwarefyのいいところでもあるのですが、一方で最初何をすればいいか、何を続けるべきか見失いやすい気がします。

Awarefyアプリのスクリーンショット こっそり私の学習コースが晒されている()

少し分かりづらいのですが、Awarefyのアプリのフッターメニューに「さがす」という項目があり、そこから

・AIノート(感情のログ等)
・音声ガイド
・コーピングリスト(認知行動療法の手法リスト)
・学習コース

にアクセスできます。使いこなすとAIノートや音声ガイドが一番アクセスすることになるのでこの配置は理解できるのですが、学習コースを一度履修しないと認知行動療法を行うにしても基礎知識がないという理由で、どの手法・コーピングを行えば今のこころの状態が和らぐのか、そして何故それらが必要なのかが分からず、結果何も行動せずに終わってしまう可能性があります。

前述の通りあくまでセルフヘルプのアプリなので、基礎知識を身に着け、どういうコーピングがご自身の状態や悩みに適しているかを理解しないとワークしません。

▼学習コースは短時間で終わるけど、ちょっと根気が必要な時もある

学習コースは以下のようにテキストを読むものもあれば、音声ガイドを聞く必要があるものもあります。中には10分ほど特定の行動をする必要があるものもあり、コース内容によって様々です。

出典:(株)Awarefy 認知行動療法プログラムラインナップ紹介ページ

ですが、最長で15-20分/日で終わるコース設計になっており、煩わしいと場合によっては感じるかもしれませんが、気になる学習コースはとにかく受けることをオススメします。

私が極度の面倒くさがりなので、もしかしたら「15分も耐えられないお前がアホ」と思われる方も多いかと思いますし、実際その通りなのですが…類は友を呼ぶため、私の友人数名はここで一度爆死しました()

で、実際使ってどう変わったの

Awarefyを利用し始めた頃と今を比較した時に大きく違うこと、それは「幸せだと感じることが圧倒的に増えた」に尽きます。飾り気がない言葉でインパクトに欠けているかもしれませんが、この幸福感を何の妨げもなく実感すること自体決して簡単ではない気がしています。

より個人的な話になりますが、私自身あまり良い家庭環境では育っていません。比較的裕福でしたし、教育に関しては親の絶大な経済的サポートがありました。フラッシュバックで苦しむ方もいらっしゃるかもしれないため敢えて具体的な例はここには記載しませんが、父親の体罰や体罰と呼ぶことすら許されない暴力、私の自尊心を踏みにじるようなハラスメント行為が幼少期から思春期にかけて行われ、実は私が完全に親元から離れた新卒の頃も侮辱行為は続いていました。

その影響を受けてか、私は他人の好意を受け止めたり、信頼することが出来なくなり、高校時代は試し行為を行うことで他人の愛情や友情を測るという破壊的行為を取ってしまいました。別のnoteに記載していますが、ADHDが原因の鬱なども複雑に関わってきてはいるものの、大人になってからこの父親との関係が私の想像を絶するほど私の認知を歪めていたことを知りました。

▼傍にある幸せに気づく

私を信頼してくれる仕事関係の方、仕事を通じて友人と呼べる仲になった人たち、そしてこんな私を愛してくれている家族など、私の周りには幸福感の種しかないというのに、私はときおり途轍もない孤独感を感じたり、異常なほど自分の力不足に心の中でのたうち回るかのように嘆いていました。

私と同じ背景がなくとも、何となく自分を包んでいる幸福に気づかないことに共感する方はいらっしゃるのではないでしょうか。そしてAwarefyは私が今両手で抱えている幸福に気づき、見つめ、そしてそれらを全力で抱きしめれるようにしてくれたアプリになります。

▼頼むから炎上しやんといてくれ

後半大絶賛になってしまいましたが、Xで投稿したようにPRやちょっとしたUI/UXに関しては疑問が残ります。メンタルケアはセンシティブな領域でもあるため、他の業界にはない難しさがあるとは思うものの、一部のPR投稿に関しては個人的に賛同は出来ません。いつものXの口調で述べると、「こいつら絶対使ってへんやろ。ちゃんと使えやよボケナス

人間の欲求に根差しているプロダクト/サービスが売れるため、きちんと人間が持つ欲求とプロダクトのUSPをすり合わせ、誰にどのようにアプローチするべきかもう少し練ると、このAwarefyが今以上に多くの人の生活をより豊かにするのではないでしょうか。

しかしそれ以上に運営会社である(株)Awarefyが炎上しないことを切に願っています。

頼む!!!毎年起きるベンチャー採用担当者や人事キャンプファイヤーにだけは絶対に参加しないでくれ!!!!!

どんなプロダクト/サービスもきちんと対価を得るべきであります。しかし、メンタルケアという領域は今まで以上に関心が高まる中、人の生死にも関わる領域でもあるため、ビジネスの成功に関する発信は非常に慎重にならざるを得ない。例えAIを活用していようども、生きている人間の心に密接に関わるため運営会社のメンバーには強いモラルと職業倫理が自然と求められると考えています。

過去にメンタルケアサービスを提供する企業が姓加害事案で炎上したことがありますが、身近に企業のサービスを利用していた知り合いがおり、その時の落胆と失望は非常に大きいものでした。

Awarefyが炎上したら私、多分泣きます。当時は深く理解できなかったものの、前述の知り合いの気持ちがより理解できるようになった気がするのです。Awarefyを通じて私が勝手に積み重ねたプロダクトへの信頼と希望がこのまま傷つかないことを勝手に祈っております(笑)

ちなみに散々偉そうなことを書いてはいますが、多分大丈夫です()実は前述のことがあったため、「中の人が変な人だったら購入しやんとこ…」と考えていたのですが、Awarefyの新規事業立ち上げの方のnoteを読み、私の懸念は単なる失礼な懸念へと昇華しました(吐血)

Awarefyに入社して半年が経ちました!【半年入社エントリ】|はるの (note.com)

飾り気のない、だけど当時の経験をユーザー視点で語るこのnoteをぜひAwarefyに興味がある方は目を通して頂きたい。実体験を通じた顧客理解に心を打たれる方もいらっしゃるかもしれません。

以上が私のAwarefyの感想になります。気づけば6,000文字を超えていたのですが、私は一体何をしているんだ…。今からファイさんに癒してもらいます。

それでは!

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坂口ジャス子
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