エピソード大喜利#68 お題:新学期に向けてクラス分けを実施も保護者から大クレーム、なぜ?
生徒にとっては1年間の学校生活すべてを決めると言っても過言ではない「クラス分け」
その決定の裏には先生たちによる1週間以上に及ぶ大会議がある。
先生同士が生徒たちのカーストや勉強のレベルを意識しつつ、あ~でもないこ~でもないと議論を何度も重ね、ようやく各クラスのメンバーが発表される。
100点満点のクラス分けが出来たかどうかは、発表された時点ではなく、1年を終えた時に初めて分かる。
そんな苦労の末に発表した某中学校のクラス分けだったが、多くの保護者たちからクレームの電話が学校に掛かってきてしまった。
「はい、こちら○○中学の教師である田中です」
「もしもし、わたくし3年2組になった鈴木ユキオの母ですが・・・」
「はい、こちら○○中学の学年主任をやっている大橋です」
「もしもし、わたくし3年2組になった鈴木タカコの母ですが・・・」
「はい、こちら○○中学の用務員をやっている森田です」
「もしもし、わたくし3年2組になった鈴木タカシの母ですが・・・」
「はい、こちら○○中学教頭の大野です」
「もしもし、わたくし3年2組になった鈴木ユウカの母ですが・・・」
全員のクレームはすべて同じ内容だった。
「学年の鈴木がすべて同じクラスになって、クラス全員が鈴木になっている」
「はい、こちら○○中学の校長・三浦です」
「もしもし、わたくし新年度から3年2組になった鈴木コウジの母ですが・・・、クラス全員苗字が鈴木なんですけど、何とかならなかったんですか?」
「はい、生徒たちのカーストや勉強のレベルを配慮しましたらこうなりました。良いクラスだったかどうかは1年が終わったら分かりますから、それまで見守りましょう!」
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