ロシアとウクライナが分かるドキュメンタリー映画、2本!
こんにちは。
ロシアのウクライナ侵攻が連日話題です。
反戦はもちろんなのですが、どういう国でどんな歴史や環境なのかを知ることも大事です。
それが映画でしれちゃうなら映画ファンとしては一石二鳥。
そんな今旬な映画を今回2本ご紹介します!
『ウィンター・オン・ファイア ウクライナ、自由への闘い』
こちらは2015製作のドキュメンタリー映画。
Netflix限定での配信となってます。
ウクライナの知られざる歴史が分かります。
しかも、2015年という比較的最近の出来事。
ウクライナという国は元々はソビエト連邦の一員でした。
その後独立しましたが、この時代までは親露派の独裁政権でした。
国民が望むEU統合への署名を直前で反故にし、ロシア寄りの施策に舵を切った大統領に対し国民は失望し、学生らを中心としたデモが起こります。
ここまでは、香港で起こった雨傘運動のような感じです。
そしてこのデモが発展し、革命となっていくんです。
デモが発展していく過程では警察隊からの市民への発砲などもあり、多数の死者を出しながら怯まず政権を倒していく市民の姿が克明に描かれていきます。
これがすごい。
ウクライナの人たちが当局の武力に負けず自分達の権利を勝ち取ったのがわずかここ数年の出来事なんですね。
それを考えるとマインド的にもフィジカル的にもあの勇敢な姿とロシア軍の侵攻に対しての徹底抗戦でロシアを苦しめている理由が分かる気がします。
これはおすすめなのでNetflixに加入されている方はぜひ。
『チェチェンへようこそ -ゲイの粛清-』
この作品は、現在映画館にて公開中です。
2月26日より公開が始まったのですが公開館はかなり限定的です。
こういう作品をちゃんと上映するのは大体が信頼のおける良いミニシアターです。
チェチェン共和国というのは、ロシア連邦内の共和国でウクライナより東部で黒海とカスピ海の間、ジョージアの北東にあたる場所です。
ここは何度も独立運動が起き(チェチェン紛争)、その度にロシア軍によって多大は犠牲を出し鎮圧されてきた歴史があります。
そして現在は、チェチェンを鎮圧したロシアのプーチンによって親露派政権が樹立されカディロフが大統領に据えられています。
このカディロフがまた、「この国にはゲイなどいない」と言い放ち、LGBTQの人たちを見つけては粛清しようとするとんでもない独裁者なんです。
LGBTQに対する市民の暴行も罪に問われないようで、いわれのない迫害を受けていて彼らにとっては地獄のような世界です。
そんな彼らを保護したり、国外への脱出をサポートする組織に密着したのがこのドキュメンタリー映画なんです!
登場人物を危険から守るために顔を別人に変える映像技術を用いて作られています。
それにしてもチェチェンって紛争とかテロとかロシアと揉めてるイメージだったんですが、今こんなことになってるとは。
独裁政権の怖さと親ロシア派の一番悪い見本みたいなことになってます。
知られざる衝撃の内容のドキュメンタリーとなっていて、今を知る意味でもとても価値ある映画なっています。
こちらもかなりおすすめな映画となっていますので、上映館が近くにある方はぜひこのタイミングで鑑賞をおすすめします。
最後に
今回の2作品もこういう機会でもない限りあまり手を出さないタイプかもしれません。
でもだからこそこんなタイミングで観るべき作品かなと思います。
今のご時世はSNSで簡単に情報が取れてしまいますが、偏っていたり出元が不明なものも多いです。
いろんな角度から見てみるのも、ひとつの見方かと思いますので広く物事を知れる参考になると思います。
他にも、香港雨傘運動を写したドキュメンタリーや、シリアの爆撃、難民を描いたドキュメンタリー映画、北朝鮮の強制労働施設を描いたアニメーションなど、世界の知られざる衝撃の事実が知れる映画はたくさんあります。
そこも入れると長くなってしまうので今回は2本です。
今後も映画の切り口からいろいろとお届けしたいと思います。
最後までありがとうございます。