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2022年、映画ベスト10(日本映画編)

2022年に劇場公開された新作映画の中からベスト10を選びました。
今聞かれたらまた順位変わるんじゃないかくらい順位つけるのって大変ですが、何とか絞りました。

先日は、「外国映画編」を発表してますのでそちらも併せてご覧ください。

それではいってみたいと思います。



10位 『さがす』

いやー、面白かった。
脚本が練り込まれていてとても良くできてました。
それに俳優陣もみんな良くって見応えバッチリです。
さすが、ポン・ジュノの元で助監督をしていた片山慎三監督。
骨太ながら先の読めないミステリーに仕上げてきました。

舞台は、混沌の街である大阪・西成区。
中学生の娘(伊東蒼)は、父(佐藤二朗)と貧しいながら二人暮らし。ある日「お父ちゃん、電車で指名手配犯を見たんや。捕まえたら300万円やで」と言い残し、父は忽然と姿を消してしまう。
父の仕事場である日雇い工事の現場に行くと父は出勤しているという、ところが父の名で現場にいた男は全く見知らぬ男だった…

というミステリーです!
父はどこに行ってしまったのか、この男は誰なのか、そしてどうなってしまうのか。なかなかハラハラとさせられてしまう展開でした。

役者が良かったです。佐藤二朗さんもハマり役でしたが、何と言っても伊東蒼! 天才です。昨年の『空白』では、古田新太の娘役で友達のいない内気すぎる女の子を演じていて本当にそういう子なのかと思ってたら本作ではバリバリの関西弁でチャキチャキの性格で、父親と丁々発止のやり取りをしてみせてお見事な変わりっぷりでした。

これをまとめ上げた片山慎三監督もすごいです。『岬の兄妹』で衝撃のデビューをしましたが、満を持しての二作目。念入りに仕上げてきた感じです。

レンタルも始まってますが、アマプラは見放題に入ってます。



9位 『ある男』

これもなかなかな、いい映画でした。
こういうキャストの顔大集合みたいなポスターデザインがあまり好きじゃなくて全然ピンときてなかったんですが、評判いいのでやっぱり観とこうかなーくらいのテンションでしたが、危うくこんな傑作を見逃すところでした、、 あぶないあぶない。後悔しないで良かった。

安藤サクラと出会って結ばれた過去を語らない男・大佑(窪田正孝)。事故で亡くなってしまった大佑の法事に訪れた大佑の兄から「この人、大佑じゃないです、、」という衝撃の発言が飛び出す。

というミステリーです!
この男は誰なのか、戸籍上の大佑はどこにいるのか、一体どういう関係があるのか。徐々に真相が分かってきます。
何だか『さがす』と同じ流れですが笑

この作品のすごいところは、謎が解明されていくことよりも人のアイデンティティーを問うそのテーマ性の重みがあるところです。
安藤サクラが言った「あの人の名前がどうこうよりも、ここにいて愛して子供もできたことは事実です」というセリフに本質が込められていると思いました。その人の出自や名前がどうであれその人の人間性には関係ないはずなのに、その人物を構成する要素には大きく関わってくる。

偏見や先入観など日常に潜む闇が炙り出され、身につまされ考えさせられる。

何度も苗字が変わってしまうことで思い悩む息子のシーンでは涙が止まらなかった。
小学校や中学校の時に、何度も名前が変わるって確かに辛い。
自分は誰なんだって思っちゃう。
この子のせいではないし、どうしようもないことなんだけど、「その人である」とはどういうことなのか、不条理で悩ましい。
人権派弁護士の妻夫木聡など出てくる登場人物が皆んな業を背負っている。

オープニングとラストにも登場するルネ・マグリットの絵画「複製禁止」が、とても意味あり気で印象に残る。



8位 『テレビで会えない芸人』

なかなか知られていない作品かと思いますが、すごい面白かったです。
タイトルの通り、テレビには一切出演しない芸人さんを追ったドキュメンタリー作品です。
この方、全然存じ上げなかったのですが、テレビには出ないのに公演チケットは即完売、とても大人気の芸人さん。なのに知らない。そこにとても興味が湧きました。

この芸人さんの名前は、松元ヒロ。
かつては、社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」として数々のテレビ番組に出演していました。
あのダウンタウンを差し置いてお笑い賞も受賞したそう。
ところが90年代にはテレビに見切りをつけ、舞台に活躍の場を移して「テレビではやれないような芸」を披露して、今に至る。

彼の舞台にはテレビ局の人がよく来るそう。そして皆んな「面白かった!でもテレビではできない」と言うのだとか。
彼の芸風は政治家はじめ権力者をいじり倒す社会風刺が特徴。
海外なんかではそういう芸風の人多いですが、日本だと確かに見ない。
誰に忖度しているのか、テレビは全てを映さない。

そして、このドキュメンタリー映画をテレビ局が製作しているのが面白い。
鹿児島出身のチケットが取れない芸人を取り上げると言うことで鹿児島テレビが動いた。
それをプロデュースしたのは、テレビ局で劇場版ドキュメンタリーを数々手がける東海テレビの阿武野勝彦プロデューサー。この人すごいです。
東海テレビは毎年劇場版ドキュメンタリー作品を出していて今年で第14弾。
(そのチョコレート屋さんの作品もまた最高にいい作品!)
ローカルテレビの番組は本来その地域でしか見られないですが、映画にすることで全国で観られるようになる。いい作品であれば劇場がかけてくれるし、それによって全国に広がる。
ローカルテレビの新しい形を切り開いているのが東海テレビの劇場版シリーズで、それを手がけている阿武野P。
今回、テレビ局の垣根を越えてタッグを組んでいるのがいい。

テレビしか見てないと、こういう人の存在は一生分からない。
全て映すメディアのようでいてそうではなくなってきている。
それが分断を生んでいるのかもしれない。
そんな危機感を持ってテレビの人が作った作品。

ぜひ観ていただきたいですが、ローカルテレビ局作品ってなかなか配信には出ないんです。。
劇場でのリバイバルある際にぜひ。



7位 『水俣曼荼羅』

ドキュメンタリー映画の巨匠にしてレジェンドである原一男監督によるドキュメンタリー大作。
原監督の『ゆきゆきて神軍』は日本ドキュメンタリー映画史に残る傑作です。

教科書にも載っていた水俣の公害問題。
まだ解決せずに続いているこの問題を追い続けて作品として発表したのが本作『水俣曼荼羅』です。
一見、重い作品のような感じがしますが実は全然軽やかで見やすいです。
水俣病の患者の不遇な環境を描きつつも、コメディかのような明るいタッチで見せてくれるのはさすが原一男監督。
カメラを向けながら監督がどんどん患者の皆さんにツッコむところがいいんです。

有志の医師の研究によって昔は認められていなかった人たちも、水俣病の患者であることが立証され、それを認めさせようと裁判も継続中。
しかしながら国の対応は、お役所仕事な役人ばかりで、、、

原監督の権力に立ち向かう姿勢は相変わらずで頼もしくもあり逞しいです。

372分という長尺となってますが、あまり長さは感じず見やすくて結構いけちゃいます。
激しく展開する物語を理解しながら追うのとは違って、同じ時間の流れで進んでいくので映像を見る疲れがあまりないです。

現在進行形の社会問題でもあり、観ておくべき作品です。
DVD販売も始まるそうです。



6位 『劇場版 荒野に希望の灯をともす』

こちらもすごいドキュメンタリー作品です。
なんかドキュメンタリーが続きますが、やっぱり質の高いドキュメンタリー作品が増えてますし、本物の凄さってやっぱりすごいです。

こちらは、アフガニスタンで長年に渡り現地の人々のために尽くした医師の中村哲さんの偉業を追ったドキュメンタリー作品です。

中村哲さんといえば、2019年にアフガニスタンで凶弾に倒れ亡くなったことがニュースでも取り上げられてました。

このニュースは覚えてましたが、実際どんな人で何してたのかはよく分かってませんでしたが、この映画を見て脱帽しました。
全日本人が知っておいてほしい偉人です。

中村哲さんがアフガニスタンの人々からこれだけ尊敬されているのが、水路を作って飢饉の問題を改善しているからです。

でも思いました。「なんで?」
なぜお医者さんが石を担いで水路なんか作ってるのかが謎でしたが、そこが描かれているのが本作でした。

中村哲さんは医者です。医者の仕事は病気を治すことですが、大きくは「人を助けること」です。
目の前の患者に薬を出すことが解決策ではなくて、なぜ具合が悪いのか、なぜ栄養失調なのか、なぜ食料がないのか、なぜ貧しいのか、なぜ畑が干上がってしまうのか、その根本解決として荒地に水路を引き農園を作るという荒唐無稽とも思えるチャレンジをします。

自ら石を担ぎ、村人たちを説得し、この大事業を始動していきます。
実はこの大変な中、自分の息子が病気でその死に目にも会えなかったことが明かされます。アフガニスタンの人たちのため帰国せずに尽力するも、そこには相当な葛藤があったのです。

強靭な精神力のよって中村哲さんの事業は進んでいき、遂に水を引くことができるようになります。
結果が分かってたとしてもこのとんでもない仕事に感動せずにはいられません。
アフガニスタンはその後大飢饉に見舞われます。国民の何割かが食料不足になるというとんでもない危機に見舞われるのですが中村哲さんが作った農園は今でも機能してるそうです。
この奇跡のような偉業の軌跡を映し出した傑作です。
もう1位でも良かったんですが。

こちらも配信にはなりにくいタイプの作品なので、映画館でやっている時にぜひ観ていただきたいです。



5位 『マイスモールランド』

こちらは新人監督による日本における移民難民問題を扱った社会派作品。
これも良かった。
基本的には青春ラブストーリーです。
『MOTHER マザー』で長澤まさみの毒親が話題になりまりましたがあの時の息子役で新人賞をいろいろと受賞していた奥平大兼くんが、本作でも大事なことには真っ直ぐな高校生を好演してました。
それに主人公の嵐莉菜。彼女の健気な感じもすごく良くて、この二人の間に越えなければいけない壁として難民問題が出てきます。

クルド人難民として祖国の戦乱から逃れて日本へ来た一家、子供たちは日本で育ち日本人と変わらず過ごす日々。そんなある日難民申請が不認可となってしまい在留資格を失ってしまう… 
行動が制限され日常が一変してしまう。

日本で生まれ育った子供たちはもはや祖国なんて知らないし、それに戦乱の渦中に送り返すって言うなんて鬼すぎる所業です。
『水俣曼荼羅』でもそうでしたが、こういう時の役人の事務的な態度って本当に神経を逆撫でするものがあるんですよね。
『水俣曼荼羅』はドキュメンタリーなんでリアルな現実なんですが笑

県境の川を渡って大学に行くためのバイトに通うことも禁止されてしまう。
そういう日常を理不尽に奪われた側に目線を持った意義ある作品です。
日本における難民問題って対岸の火事なんかではなくて、すぐ隣に存在する現実なんだって気付かせてくれます。

これを作ったのは川和田恵真監督。自身もミックスとしてのルーツを持ち、帰属とアイデンティティという難しいテーマを取り上げました。
そして彼女が所属するのが、是枝裕和や西川美和という日本を代表する監督らが映像制作をする「分福」。
分福らしい社会派な仕上がりで納得です。

本作でのクルド人一家の役が、実は全員嵐莉菜の本当の家族というのも面白い。

こちらの作品は、レンタル始まってます。



4位 『窓辺にて』

今泉力哉監督の最新作!
やはりこの監督、安定的にいいです。
少しこじれた恋愛群像劇はもう定番で面白い。

本作の脚本は、主人公を当て書きだったそうで、その分主役の稲垣吾郎はハマり役。もう吾郎ちゃん以外では考えられないようなキャラを好演(素に近いのかもだけど)してました。

主人公は、妻が浮気をしていることを知ってもショックを受けない自分にショックを受けるという男。
周囲の恋愛事情も絡まりながら自分の気持ちを見つめ直していく物語。

吾郎ちゃんって感情を表面に出さないし、ちょっと何考えてるか分からないミステリアスなところがあるけど、それが感情が読めない(分からない)主人公にハマってました。

若葉竜也のナチュラルなクズっぷりも、穂志もえかなど今泉組の役者もしっかり良かったです。
そして、誰かが言ってたのが中村ゆりが今までで一番キレイだったと。確かにとてもキレイで、女優をこうやって魅力的に撮れるというのも今泉監督の実力というか強みのひとつだなと思います。

それに喫茶店の雰囲気もよくって、舞台になった大森にある喫茶ルアンには行ってしまいました笑(映画館のついでですけどね)
そしたらなんとメニューにパフェはなかったです笑 それ目当ての方はご注意ください。

パンフレットも劇中に出てくる小説「ラ・フランス」が収録されてたり、表紙も窓枠の切り抜きがついてたり大島依提亜さんによる凝った作りになってます。

まだレンタル出てないですが、一部劇場でもやってます。




3位 『LOVE LIFE』

深田晃司監督による新作。
くー、やっぱり痺れます。
一見普通な家庭を描きつつ、人間の闇の部分を静かに炙り出していく手腕はさすがです。

愛する夫と息子の家族三人暮らしで幸せに暮らす主人公の妙子。向かいの団地には夫の両親も住んでいてよく遊びに来る。
そんな一見幸せそうな家庭にある悲劇が訪れ、綻びが増していく。

家族の賑やかなホームパーティを描いていても、義父が不機嫌だったり、優しい義母からも「早く本当の孫が欲しいわ」なんてサラリと囁かれたり不穏な空気感がすごい。

息子は実は妙子の連れ子で、義母の血の繋がった孫ではないことが分かってきたり、悪意がないようでいて痛烈に相手を傷つけるような言動がそこかしこに組まれていて、不穏さが増していきます。
それと共に妙子を取り巻く環境が徐々に見えてくるんです。

孤独と向き合うということをテーマにした作品。
家族が壊れてゆき、距離感が離れていく中で出るタイトル。
それが『LOVE LIFE』。
このタイトルの出方とこのタイトル名を見てまた唸ります。
なかなかヤバイ監督ですね。

そしてこの『LOVE LIFE』というタイトル。
矢野顕子の曲からきてます。この曲からこんな話になるなんて深田監督じゃないと辿り着かない笑
エンディングでもこの曲がかかります。不穏な映画の雰囲気とは違う軽やかなメロディが心に響きます。

なかなか感想を書くのが難しくてとてもヘビーなタイプではあるのですが、心に残るとてもいい映画です。



2位 『さかなのこ』

第2位は、さかなクンの半生を描いた本作。
そこまで期待していなかったのに、反面めっちゃ感動してしまいました。

「男か女かどうかはどっちでもいい」という一文から始まる本作。
主演のさかなクンであるミー坊を演じるのは、のん。
とにかく自分の好きなことに真っ直ぐで、天真爛漫なところが他の俳優だったら嘘っぽく見えちゃうんじゃないかと思うくらい、もう全く違和感がなくて、めっちゃハマってました。

学校の成績も良くなくて友達もおらず、寝ても覚めても魚のことしか頭にない風変わりなミー坊。そんなミー坊に周囲も徐々に巻き込まれていきます。

ヤンキーたちにも魚好きが認められて、一目置かれるようになっていくあたりなんかも楽しく微笑ましく見れちゃいます。
その中でその人の人生も変えていってしまうほど魚好きにさせちゃってりして、社会の枠にはハマりづらいミー坊がそうやって周囲に認められ出して、形に繋がっていくあたりは、結構胸熱なんです!

それに母親の愛情。
我が子の興味に全肯定で、とにかく認めてあげる。
こういう姿勢が才能を伸ばしてあげられるんだと思います。

監督は、沖田修一。
日常の中にあるちょっとした幸せをユーモアを交えて温かく描けるのはさすがです。
今回は、『横道世之介』の時の脚本・前田司郎とのタッグです。

好きを貫くこと。その尊さを感じさせてくれる作品。
何か好きなことに邁進している人にはすごく響くんじゃないでしょうか。
それでいいんだって強く背中を押してくれる作品です。


1位 『スープとイデオロギー』

そして、第1位はこの『スープとイデオロギー』でした。
こちらはヤン・ヨンヒ監督によるドキュメンタリー作品で、在日コリアンである自身の母親を映した作品です。

ドキュメンタリー作家って、やっぱり何か持ってるんです。
日常や取材対象を撮影していたって、そうそう何か撮れるもんじゃありません。そこに何か奇跡的な事象が起こるって、とてもすごいことだと思うんです。
このホームビデオのように高齢の母親を撮ることで見えてきたことにとても感動してしまいました。

ヤン・ヨンヒ監督のこれまでの代表作は、自身の家族を描き安藤桜が主演した『かぞくのくに』です。
帰還事業によって当時"地上の楽園"だと言われていた北朝鮮へ渡った兄(井浦新)が監視の元、一時帰国するという家族の物語。

その兄たちへ今も仕送りを続ける母親。自分は生活を切り詰めてでも北朝鮮にいる息子を想い続ける母をヨンヒ監督は、「もうええんとちゃう」と問いただします。

そしては母は、まだ誰にも言っていなかった過去の話もします。
それが過去に済州島で起こった韓国史でもタブーとされていた「済州島四・三事件」です。
民衆蜂起への軍や警察の弾圧(虐殺)で、犠牲者の数は数万人に上るというものです。若い頃にこの弾圧に遭い、婚約者や村人の多くが目の前で殺され逃げるように日本に渡ってきた母の過去が明らかになってきます。

そして同時に母は認知症を患います。
秘めていた過去の記憶を呼び戻すのと引き換えに記憶を失っていく母。
こんな神がかったことが起こるなんて!
その数奇な運命に涙が出てきます。

この忘れてはならない辛くも大事な記憶を娘のヨンヒに託します。
そしてもうひとつ、ヨンヒの夫に秘伝のスープを教えます。
にんにくをたっぷりと丸鶏の中に入れてぐつぐつと煮込んだそのスープの美味しそうなこと。
もう見ているだけで美味しいし、そして秘伝のレシピを託すその信頼関係が生まれていることにもまた感動を覚えます。

家族を見つめ直した時に、忘れてはならない歴史が見えてくる。
とんでもない傑作に仕上げてきたのがすごいです。



最後に

上位の作品はどれが1位でもいいかなくらいの感じでした。
そしてドキュメンタリー映画が多かった。
個人的に好きなのかもしれないけど、良作も増えてます。
公開している劇場も限られるので、なかなか一般的には広まりづらいドキュメンタリー作品。配給も小さいところだと動画配信もなかったりするのですが、鑑賞機会があれば観れる時に観ておくのがおすすめです。

また今年もたくさん映画を観て、良いものを紹介していければと思います。

外国映画編は、こちらです。


最後までありがとうございます。

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