【読書エッセイ】群ようこが愛する本ベスト24冊
群ようこさんの愛読書エッセイが
あります。
『鞄に本だけつめこんで』
群ようこ、新潮文庫。
この本は面白そう、
と思って買いました。
群ようこさんは、
『かもめ食堂』位しか
読んで来なかった。
でも、読書エッセイは
きっと面白いに違いない。
まだ読了はしてませんが、
目次をここに引用してみます。
1冊め
幸田文『父・こんなこと』
2冊め
梶井基次郎『檸檬』
3冊め
梶山季之『色魔』
4冊め
金子ふみ子『何が私をこうさせたか』
5冊め
坂口安吾『堕落論』
6冊め
山川方夫『街のなかの二人』
7冊め
久生十蘭『キャラコさん』
8冊め
川端康成『山の音』
9冊め
森田たま『もめん随筆』
10冊め
田中英光『オリンポスの果実』
11冊め
『寺田寅彦随筆集』
12冊め
谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』
13 冊め
尾崎翠『第七官界彷徨』
14冊め
横光利一『火』
15冊め
杉本えつこ『武士の娘』
16冊め
永井荷風『濹東綺譚』
17冊め
矢田津世子『茶粥の記』
18冊め
志賀直哉『網走まで』
19冊め
田村俊子『女作者』
20冊め
佐藤春夫『美しい町』
21 冊め
中勘助『銀の匙』
22冊め
『三島由紀夫レター教室』
23冊め
野溝七生子『緑年』
24冊め
林芙美子『放浪記』
どうですか?
普段の、脱力系小説家、
名エッセイストとしてしか
群さんを見ていなかった私は
何冊か、ハッとさせられました。
古典から流行作品、純文学、
はたまた女性解放運動家の本まで
たくさんの本を愛読してきた人ですね。
セレクトのセンスがいい。
群ようこさんを改めて、
リスペクトしたくなった。
いや、もうリスペクトしました。
こんな読書エッセイがあると、
最近まで知らなかった自分が
嫌になるくらいだ。
群ようこさんの、
あの脱力系の才能には
硬軟合わせて多読してきた
バックボーンがあるらしい。
この本で群さんが紹介している本は
みんな読みたくなりました。
いい羅針盤を見つけた心境です。
横光利一や尾崎翠、佐藤春夫らから
読んでいきたいですね。
これまで、横光利一や佐藤春夫は
何から読んでいったら良いか?
ずっと悩んでいたからです。
金子ふみ子を読む果敢さ、
三島のレター教室を読むミーハーさ、
谷崎は瘋癲老人日記を掲げる独自さ、
山川方夫にまで届くリーチの長さ、
永井荷風をも愛する寛容さ、
などなど、群ようこは
実にセンスがある人と思われる。
憬れますね。こういう
偏らないセンスに溢れる人って。
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