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5年後の文学シーンを征するのは西加奈子?村田沙耶香?川上未映子?三浦しをん?

ふだんから好きな作家の
年齢を調べて、大変なことに
気がつきました。
本当は女性の年齢の話は
してはいけないのでしょうけど。
すいません。

川上未映子、45歳。
三浦しをん、45歳。
西加奈子、44歳。
村田沙耶香、42歳。

みんな、作家として
成熟に向かってる最中だって
ことなんです。

村上春樹は
30代で『ノルウェイの森』や
『ダンス・ダンス・ダンス』を書き、
45歳で『ねじまき鳥クロニクル』と
『アンダーグラウンド』を
書いています。

40代は、まさに村上春樹が
みずみずしさと重厚さを
たっぷりと持ち得た時期では
ないでしょうか。

さて。最初に上げた女性作家も、
ちょっと前まで、
30代はバリバリと、
ユニークなテーマ選びや
新鮮で独自の世界観を
繰り広げてきましたが、
そろそろ、成熟した作品を
書いて見せてくれる時期に
差し掛かってきてるんですね。

川上未映子は
1976年生まれ。
2008年、33歳で
『乳と卵』で芥川賞。
フェミニズムとは違う
感覚的なアングルと、
ポエミーな文体で
人間や女性について
美しい日本語で綴ってきた。

三浦しをんは、
1976年生まれ。
2006年、31歳で、
『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞。
コメディ感覚とキャラ造形の旨さから、
いくつもの職業小説を書いてきた。
その技は、若くして既に名人芸。

西加奈子は
1977年生まれ。
2015年、38歳で
『サラバ!』で直木賞。
命や生について真っ直ぐな
メッセージを込める純粋さは唯一無二。

村田沙耶香は
1979年生まれ。
2016年、37歳で
『コンビニ人間』で芥川賞。
奇抜すぎる程にユニークな
世界観やテーマ選びは
誰にも負けないものがある。

この四人組は、
生年も、大賞の獲得年も
みな、よく似ているんですね。

さあ、これからが楽しみ過ぎます!

誰かがこれから5年前後に
日本文学を代表する頂点のような
作品を書き上げるに違いない。
待ち遠しいですね。

個人的には、
三浦しをんさんに
ガンバって欲しいのですが、
テーマの選び方が
ちょっとマンネリ化してる気がして
なんだか心配です。

川上未映子さんは
今がまさに山の頂にいるような。
まだまだ伸び代があるなら
すごい高みにいきそう。

まだまだ明らかに伸び代があるのは
西加奈子と村田沙耶香。
この二人の、一騎打ちですかねえ?

とにかく今後の四人の道のりに
注目して行きましょう。

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