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【書評】客観的な紹介がいいか?うっとりした紹介がいいか?

今さらですが、書評について。

以前、尊敬していたある作家に、
書評家の話をしていたら、
叱られたことがあります。
「本は自分で選んで、
自分で感じろ!」と。

私は書評コラムが
もともと好きなもので、
でも、その作家の言葉も
あまりに心深く刺さりました。

書評、
読書記録、
読書感想文、
読書コラム、
いざ、それぞれについて
どう違うか改めて問われると、
よくわかっていないのが
奥の深さを感じさせますね。

さて。
私が知りたいのは、
理想の書評ってなんだろうか?
ということなんですが。

①あらすじの紹介、
 人物の紹介、
 作家のプロフィール。
これだけなら、
例のファースト映画みたいなもので、
客観的で中立で、
シンプルにぎゅっと短く要約した
「ファースト書籍」?ですかね。

②読書で感じた自分の感覚を
自分の言葉で紹介する。
一種のコラムですね。
ただ、肝心の元の本の
筆致やイメージは分からない。

この2種類のあいだに、
グレーな存在がいっぱいある。
それらが
読書コラムといったり、
読書感想文といったり、
書評といったり、、、。

読書の記録はどうなんだろう?
それは自己の記録であって、
まあ、読まされるこちらは
ちょっぴり退屈か。
読むべき本を探してる人には
非常に貴重な文章でしょう。
へたしたら、
非常に克明に描いてる記録なら、
書籍自体は読んでないけど、
読んだフリができる記事もある。

実際、そんなサイトや
ユーチューブがたくさんある。
それがまた流行ってる。
でも、それは
大事な感覚を使っていない
のではないかしら。

読む本を自分で探す。
自分に今必要な本を感じとる。
という感性を…。

でも、信頼できる書評家
という人がこの世にはいて、
その人が読んでオススメする本は
自分に合うし、
まあ失敗がない、、、、
そんな頼もしい書評家がいるんです。

noteでも、
本の感想を挙げてる方は
たくさんいて、その中に
信頼できる人がいる。

信頼、というか、
自分と相性がいい人、
ということですかね。

本の記事としては
1個のコラムとして、
すっかり独立して面白い記事が
理想でしょうか?
なかなかできないんですが。
もううっとり、恋人の自慢を
しているような、、、。

好きな書評を書く人で、
私が好きな人は、
米原万里、須賀敦子、
井上ひさし、池澤夏樹、開高健、
三浦しをん、村田沙耶香、、、。
こうした作家の書評は、
まるで自分の恋人をうっとり
自慢するかのように
ひとつの美しい世界観を語っている。

旅日記、
映画感想文、
グルメ記事、
どんな文章でも、
やはり独立して楽しい記事が
いいものだと私は思いたい。
ただの「通訳」であるよりは。



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