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【本屋の未来】本好きの未来のため、約3年間、Amazonの誘惑に勝ちました。

禁Amazon。
脱Amazon。
Amazonは本が世界一揃っている。
Kindleは頑張れば誰もが本を出せる。

紙の本や、リアルの本屋さんが
電子書籍やAmazonなどに
この先、同じ土俵で渡り合うのは
誰が見ても、厳しいですね。

今、出版界では、
トーハン(取り次ぎ)や
ポプラ社などが話し合って、
ドイツやアメリカの出版界を
モデルにしようと
水面下で取り組んでいます。

なぜ、ドイツやアメリカをモデルに
するかと言いますと、
まず本屋さんが潤っています。
取り次ぎ(問屋)も潤っています。
配送会社も赤字ではないんです。

でも、今より不都合なことも出ます。
改革に痛みも必要ということでしょうか。

まず、本の定価が2~3割高くなります。
中国やアメリカはそもそも
本は高いものだという大前提が
あるのですが、
日本は戦後やバブル時代もずっと、
本は1000~2000円で買えるんだという、
世界から見たらビックリな値段が
維持されてきました。

これは日本の凄いところです。

それを、本屋対策として、
今2000円の本を単に2400円にしたら、
書店への実入りや
赤字続きの取り次ぎ(問屋)や
配送会社は助かります。
長い将来を見据えるなら、
持続的可能なブック産業のためなら、
値上がりは仕方ない流れ…みたいです。

そうした改革の取り決めが、
今、大手出版社、本屋チェーン、
大手取り次ぎの間で話されてます。
今年中にはその第1歩めが
発表されるかもしれません。

でも、本の値上げを、
読者の皆さんに理解していただけるとは
私にはまだどうも思えないのです。

私はまだもう少し、本好きに
できる対策があるんじゃないか?と
思ってしまいます。

本屋さんのために誰もができることは
簡単、といえば簡単です。

近所の本屋さんで本を買うこと。
在庫がないと言われたら、
そこで注文してでも
Amazonを利用しないこと?です。

日本中の人がAmazonで
本を買いつつある現在。
電子書籍を作るなら
それはKindleを作ることだと
誰もが思いつつある現在。
日本資本の「honto」などで作れる
という他の選択肢が色々あるといいなあ。
今、Kindle一強なのは、
他の電子書籍会社がAmazonに
何歩も遅れているからです。

なぜKindle一強が怖いのかというと、
最終的に、Amazonは
著者と読者を直接むすびつけ、
映画やドラマのための
コンテンツ独占のために
ますます日本の作家と直接に
繋がろうと考えてるからです。
あのマンガ家・井上雄彦さんの
連絡先を知ったAmazonは
直接連絡して、Amazon独占で
マンガを描いて欲しいと
言ってきたそうです。

もちろん、ビジネスの匂いしかない
Amazon側に、表現者・井上雄彦さんは
ノーといいましたが。

Amazonの最終ゴールは、
日本中の本屋さんと出版社を
ぺちゃんこに潰してでも、
世界最強のコンテンツを獲得して、
日本のブック産業を統一したいのです。

私はもう3年以上、
Amazonで買わない
「禁Ama」生活をしています。

本屋がいつまでも街にあり、
出版社がまた街にあるために。

私は自分が出版社の人間で
自分のサラリー欲しさに
こんな話、言ってるんじゃないか?
という方もいるかもしれません。

でも、Amazonの便利さ、
豊富さ、早さ、などに
最初は打ち勝てませんでした。
誘惑に勝てるようになったのは
最近です(笑)。

今あるAmazon生活が
ますます隆盛する中で、
本屋さんも無くならない方法は
ないのでしょうか?

ひとつはあります。
AmazonがAmazon自身で
街の本屋さんを作っていって
くれればいいんです。

今日本にある1万軒の本屋が
みな、Amazonに買われたら
それなら、街に本屋が姿を消す
確率はなくなります。
でも、Amazonはそんなことを
してくれるでしょうか。

禁Amazon生活、始めませんか?

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