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【メンタル】狂気に取り憑かれる恐怖は、自分だけじゃなかった

いきなりですが、
私はうつ病です。
最初は、適応障害といわれました。
過労からでした。

でも、だんだん長引いてきて、
うつだけではなく、
躁鬱病かもしれなくなりました。
主治医は、違うと言うけれど。

そんな私は、ずっとずっと
ある恐怖を抱えてきました。
それは、いつかうつ病が重篤化して
狂人になったらどうしよう?
急に突破的な衝動で、誰かを
いきなり傷つけたらどうしよう?
自殺したらどうしよう?
こんな衝動に襲われたらどうしよう?
犯罪者になったらどうしよう?

日夜、そんな不安を持ちながら
生きているのですが、
最近、宮本輝の対談本で
ビックリするクダリに出会いました。

「若いうちは、会社へ行くために
毎朝家を出るたび、俺は今日、
もう帰ってこられないかもという 
恐怖心を抱くわけです。電車で死ぬか、
人混みの中で心臓麻痺になるかと考える。
神経が針のような状態で、電車に 
乗っていました。
…最も苦しかったのは、自分が突然
狂気に走っていくかもしれないと
いう恐怖感でしたね。」

宮本輝は、20代にパニック障害になって
会社にいけなくなった。
それは知っていたのですが、
まさか、自分が狂気に取り憑かれて
破滅に向かうんじゃないか?という
不安、恐怖に駆られていたとは
知りませんでした。
私は、上記のクダリを読んで、
あまりに自分に似ているので、
ビックリもし、安堵感も得ました。

私は一人じゃない。

ちなみに、宮本輝は
パニック障害が30年続いた。
私はうつ病歴、まだ10数年だ。

まだまだ治らずに長引いているけど、
宮本輝は完治まで30年続いたのだから、
私にも希望はあるはずですね。

久しぶりに自分のメンタルで
明るい?勇気を貰える話を聞けました。

私は一人じゃない。
狂気に走る不安も私だけじゃない。

ギリギリなボーダーを
生きているかもしれないけれど、 
まだまだ生きてみよう。
こんな安心感は久しぶりでした。

上記は、
宮本輝と吉本ばななの対談集
『人生の道しるべ』集英社
第一章、p21からの引用です。

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