【本屋】AIが本と本屋の未来を守ってくれるかも?
今日は、出版社や書店に
衝撃が走りました。
それから取次(本の問屋)にも。
ネットニュースにもなりましたが、
集英社、小学館、講談社と
商社・丸紅によって、
新しい出版流通会社が
設立されると決まったからです。
この新しい会社は、
どの本をどこに何冊配るか?
AIによって全国一斉統括を
めざすというのです。
現在、本屋さんへの配本は、
あくまで人力でやっています。
過去のデータの積み重ねに、
販売部の勘やキーパーソンの
判断を加味した配本方法によって
取次は本屋に本を配っています。
東野圭吾クラスの本は
何百万部も刷るから、
都市の大型書店に配られ、
地方や郊外の本屋にも配られます。
本屋は現在全国で1万軒です。
(ちなみに、2000年には、
倍の2万軒ありました。)
仮に10万部の本ですと、
全国の各書店に10冊ずつ配れますね。
ただ、2万部の場合どうなるか?
全書店に2冊ずつ撒くのは
賢いやり方ではありません。
都市にまず半分近い
1万部を回すでしょう。
残りの1万部で、
地方や郊外店に対して、
大きさにあわせて、
この本屋には2冊、
この本屋には10冊、
この本屋にはゼロ冊、
とバラつきができます。
2冊しか入らなかったお店は
すぐに売れるか?
目立たせずにそのまま出版社に
返本することになります。
ちなみに、日本は今、
返本率が40%だそうです。
半分近い本が書店で売れずに
出版社に返されているんです。
ドイツでは10%だそうで、
日本の配本がいかにデタラメに
行われてきたかがよくわかります。
さて、閑話休題。
結局、本の配本が
当てずっぽうのせいで、
近くの本屋では見つからず
皆さんがどんどんAmazonで
本を買うようになります。
Amazonの便利さを一度知ったら
もう前には戻れませんね。
私もAmazon買い物依存性に
なってましたから、それは
よくわかります(笑)。
でも、できるなら、
日本の会社をどうか使って
頂けないでしょうか。
楽天やら、セブンネットや
紀伊国屋書店オンラインや
hontoやら、日本資本の会社も
色々ありますから。
でないと、10年後には
アメリカの民間会社に
全日本人の個人情報が完全に
把握されてしまいますね…。
欲しい本が手に入らないことから
みんながAmazonを使うように
なるのですね。出版社の
自業自得な面も多々です…汗。
これが「近所の本屋が閉店になる」
何よりの元凶でした。
だから、新しい流通会社の
AIによって、
本が正確に必要な本屋に
行き渡るようになればいいですね。
返本率はガゼン少なくなれば、
本屋さんの返本作業が一遍に減ります。
そうなれば、もっと取り組むべき所に
知恵を使うことができます。
そしたら、地方や郊外の本屋も
力を取り戻すことができ、本屋は
皆さんが行きたくなる場所になるのでは
ないでしょうか。
そうなれば、皆さんがAmazonを
使うことも減ってくれないかなあ?(笑)