【完璧】もしも完璧な小説があるなら、どんなでしょう?
この世に完璧な小説ってあるとしたら、
どんな作品でしょうか?
三浦しをんのようや人物設定で、
伊坂幸太郎のような世界観で、
川上未映子のような文体、語り口で、
安部公房のようなテーマで、
村上春樹のようなプチエロさで、
カズオ・イシグロのような
安定した展開と進行で、
小川洋子のような祈りに
満ちたクライマックスで、
北村薫のような仄かに
ミステリアスな締めくくられ方で、
筒井康隆のようなアイロニーが
込められていて、
村田沙耶香さんのような
デストピアの予言で
結末を迎えるような、、、
さあ、もしもこんな小説が
書かれたならば、
どうでしょう?
完璧な小説、と呼べるものが
できるでしょうか?
なんだか、これでは
寄せ集め過ぎてダメですかしら?
「完璧な文章などといったものは
存在しない。完璧な絶望が存在
しないようにね。」
これは、村上春樹のデビュー作、
『風の歌を聴け』の冒頭ですが、
文章と同様に、作品も、
この世に完璧なものは
ないのかもしれませんね。
いや、そんなこと言うなら、
自分で書けばいいじゃん?と
思ったりすることは、
悲しいかな、ないですね。
余りにたくさんの天才や作品を
見てしまったから…。
あまり読書し過ぎたせいかも
しれません…。