【動画全盛】ライター業界は今、大きな岐路にある
ライター仕事は今、岐路にあるらしい。
今日、文芸系のライターさんと
話をしていた時のこと。
彼女は何度か
「これからは動画の時代です」と
ため息を付いていた。
その顔つきが余りにもリアルで
深刻さが伝わってきました。
文芸系のライターだから、
作家さんにインタビューするのが
まず基本にあるんですが、
最近は当たり前に
インタビュー中を
編集者が動画を回すのが
当たり前なんだそう。
それで、
ライターさんは
文字を使って、作家さんの
インタビューを、
構成をつけて再現し、
作家さんと編集者に見せて
OKをもらえるよう記事にして、
それが雑誌に載る、
それがライターさんの
お仕事の典型例ですね。
数年前までは、
これで良かったんです。
ところが、
ティクトックが人気となり、
ユーチューブが当たり前になり、
サブスクが盛況になったせいか、
我々の、動画に対する耐性がつきました。
今では、作家さんのインタビューを
動画に撮るのがマストになったそう。
その動画を編集し、
テロップを付けたら、
それを出版社は、公式の
ユーチューブなどから
ネットに流すことが当たり前に
なりつつあります。
いや、もうなった。
ライターさんが心血そそいで
書いた記事を雑誌で読む確率と、
はたまた、ユーチューブで
公式動画で作家の話を観るのと、
どちらがより見られるでしょう?
あきらかに、
記事より、動画の方が
読まれる確率が高そうですよね?
そのライターさん曰く、
こんな時代になるとは
数年前まで思いもしなかったと。
彼女は腕もよくて
大手出版社からも仕事の依頼が
いっぱい来る方なんですけどね。
5、6年前は、
こんな風にしたら
ウエブライターになれますよ、
というような「ウエブライター入門」が
ネットに溢れていましたが、
動画がこんなに日常に侵入し、
定着してきたこんにち、
もはや、ただウエブライターに
なれればいい、という次元では
なくなりましたね。
今は動画編集する人のニーズが高まり、
必要とされ、重宝される時代に
なってきました。
「これからは動画の時代ですよ」
聡明なライターさんが
ため息まじりにつぶやくたび、
ライター稼業の在り方が
今、大きな岐路にあることだけは
しみじみ伝わりました。
大変化ですね。
まあ、雑誌がどんどん
なくなる時代ですからね。
生き残るなら、
動画に絶妙なテロップをつける
テクニックを身につけることかしら?
映像関係から来た人よりは、
文字関係で文章を書いてきた人間の
言葉のセンスや技術を見せつけながら。
(笑)。
そういえば、このnoteでも、
動画の投稿者が増えていますね。
あと数年したら、noteも
大半は動画になるでしょうねえ?
きっとそうなるでしょう。
となると、
こんな私のnoteみたいな
ただただ文章を書き連ねた記事を
わざわざ読みに来て下さる方には
本当に感謝もうしあげます。
誠にありがとうございます。