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【村上春樹】どうも村上春樹が食わず嫌いな方は、どれから読んだらいいか?
村上春樹をまだ一度も
読んだことがない方は意外に
たくさんいらっしゃる。
そんな方に出会うと、
うわあ、ちょっと勿体ないかな?
という思いがする。
まあ、読まなくても人生は
続いていく訳ですが。
10年前ならちょっとお節介心で
あれは読まれたらいいのでは?
あれもオススメですよ、
とむきになってオススメしてきた。
春樹がブレイクしていく過程を
見てきた人間として。
彼の初期三部作や
ベストセラー『ノルウェイの森』
地下鉄サリン事件のインタビュー
『アンダーグラウンド』など
彼の作家としての
チャレンジングな成長プロセスは
なかなかユニークなので。
でも、ちょっとキザなんですよね。
それにわりと中産階級的で
ハナにつく側面もある。
何より売れすぎて、
今さら読むのはなんだか、
気が引ける、、、
そんな理由で村上春樹の
食わず嫌いさんはたくさんいる
のではないでしょうか。
私は、別に読まないのも、
よいと思います。
読書なんて自分で好きなものを
読めばいいのですから。
ただ、食わず嫌いな方で、
でも常に何かと話題になり、
心の片隅でずっと気になってる、
そんな方に、
これから入るのが
オススメかも?という入り方が
あるとしたら、
それは、女性誌で連載された
エッセイ集『村上ラヂオ』
第1~3巻(新潮文庫)かしら?
小説部門では、
どちらも短編集で、
『回転木馬のデッドヒート』
(講談社文庫)か、
『中国行きのスロウボート』
(中公文庫)
『パン屋再襲撃』(文春文庫)
あたりを気軽な気持ちで
読んでみるのはいかがでしょう。
これでハマれないなら、
本当にもう体質?として
村上春樹とは縁がなかったと
いうことでもいいのでは
ないでしょうか。
(なんだか、勝手に決めちゃって、
どうもすいません)
漫画家さんでも、
村上春樹は一度も読んだことが
ないという人、いっぱいいました。
それに、それなりの年月、
村上春樹を読まない人で
あり続けたのは、それはそれで
「貴重」な行為であり、
せっかくなら、
その記録を更新してくのも
悪くないかもしれません。
私ももう10年あとに生まれたてたら、
つまり春樹がすっかり
人気者になっていたなら、
へそを曲げて読まず嫌いに
なっていたかもしれません。
(笑)