【エロスと純潔】不思議の国のアリスと、少女対象の性犯罪について

『不思議の国のアリス』。
みなさんご存知、イギリスの
ヘンテコリンな童話。
そのアリスについて、
性愛(エロス)的存在か?
純潔愛(アガぺー)的存在か?
という考察を書いた
エッセイを読んで、
度肝を抜かれてしまった。

書いたのは渋澤龍彦さん。
常に、唯一無二の見地から
世界や文学や美術を
考察していた「変人」作家。

うかつな私は、
アリスを、性愛や純潔愛で
捉えたことがなかった。
でも、言われてみれば、
アリスはあまりに人工的だ。
エロスからも、
アガペーからも
ほど遠い奇妙なキャラクターだ。

たとえ、アリスが
そのまま歳を重ねて
二十歳になっても、
エロスを感じる女性を
イメージすることは難しい。

渋澤さんによれば、そこに
作者のルイス・キャロルの
理想の女性像を見いだしている。

ところで、
ニュースでは、最近、
小学生の女の子を
中年の男が誘拐したり
SNSで連絡してホテルに
連れていったり、
痴漢行為をする事件が
なんだか目につく。

30代40代のおっさんが
小学生をエロス(性愛)の
対象として見えるのらしい。
同じおっさんとして、
そんな加害者が気持ち悪い。
小学生をエロい気持ちで
見たりするなよ!と。

まあ、乃木坂46の4期生を
かわいいな、と応援してる
50歳の私も、
目くそ鼻くそかもしれない。
4期生はだいたい高校生だ。

確かに、性愛感情を
4期生のメンバーにチラッと
抱いてるかもしれない。
その性愛を、純潔愛で、
くるりとくるんでいるのが
まあ、ギリギリ正常な
アイドル好き中高年の
マインドでしょうか。
これで、性愛側がむきだしに
なったら、危ない。

でも、乃木坂メンバーに
ではなくても、
一般的な女の子に対し、
やはり性愛感情をむきだしに
したら、それは危ない。

そこはルイス・キャロルを
見習うのは無理にしても、
エロい感情を、
父親や兄や親戚の叔父さんの
ような感情で
くるんで抑制すべきでしょうね。

それは、でも、考えたら、
20代の女の子に
まだ自分はいける?と
勘違いしてセクハラする
中高年の男も、
マインドの構造は
同じかもしれない。

エロい気持ちを
1ミリくらい感じたとして、
エロスとは真逆なアガペーな感情で
エロスを自然に抑えて
成熟した感情を育てて 
行けたらいいんですよね。

それにしても、
『不思議の国のアリス』を読んで、
愛の感情から考察するとは…
この世には、
たくさんの考察方法が
あるんですねえ。

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